新生児が夜寝ない理由は? 原因や対策、寝るのはいつから? ママパパの辛い気持ちについてもアドバイス

待ちに待った赤ちゃんとの新生活。楽しいことがたくさんと思っていたのに、夜全然寝てくれない赤ちゃんにヘトヘトというママパパもおられることでしょう。今回は、新生児の眠りについて解説します。新生児が夜寝ない理由やその対策、寝ないときには何を注意すべきか、いつ頃から長い時間寝るようになるのかなどを紹介。さらに育児ストレスの解消方法も取り上げています。

新生児が夜に寝ないのはなぜ?新生児の眠りはどうなっている?

生まれたばかりの赤ちゃんは昼夜関係なく寝たり起きたりを繰り返します。昼間はぐっすり寝ているのに、夜はなかなか寝てくれない…。そんな不規則な生活リズムに疲れてしまうママパパは少なくないでしょう。

生後1ヶ月くらいまでの赤ちゃんの1日の平均睡眠時間は16時間以上あります。だとしたら、なぜ、生まれたばかりの赤ちゃんは夜なかなか寝てくれないのでしょうか。まず新生児の眠りはどうなっているのか見ていきましょう。

参考:未就学児の睡眠指針

新生児が退院後に夜寝ない理由

楽しみにしていた赤ちゃんとの新生活ですが、夜全然寝てくれなくて、睡眠不足が続くママパパ。この時期、赤ちゃんが夜なかなか寝ないことには理由があります。決してママやパパのせいではありません。理由を見ていきましょう。

お腹の中にいたとき、夜に活発に活動していた

赤ちゃんはお母さんのお腹の中で20分〜30分間隔で寝たり起きたりを繰り返していました。お母さんが寝ていたからと言って、赤ちゃんはお腹の中で寝ていたわけではなく、夜も短い間隔で寝たり起きたりを繰り返していました。

そのため、お母さんのお腹の中で、夜に比較的活発に活動していた赤ちゃんは、生まれた後も夜のほうが活動的になり、寝てくれないことがあります。

眠りのリズムがまだついていない

前述したように赤ちゃんはお母さんのお腹に中で、好きな時間に起きて好きな時間に寝るを繰り返していました。生まれたばかりの赤ちゃんはまだ昼と夜があることを知りません。

昼は起き、夜に寝るという生活リズムを、ママ・パパと一緒に過ごしていくうちにだんだんと身につけていき、徐々に夜に起きる回数が減っていきます。

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新生児~生後1ヶ月の赤ちゃんの生活

赤ちゃんとの新生活、特に初めてのママ・パパは不安を感じることもあるでしょう。生後1ヶ月の赤ちゃんの典型的な生活リズムは、授乳→睡眠→ぐずり→授乳→睡眠→ぐずり…の繰り返しです。

もちろん個人差があるので、この通りにならないこともありますが、このリズムに疲れてしまうママさん・パパさんもおられます。生後1ヶ月の赤ちゃんの特徴をまとめた記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

少しでも育児に対する不安を取り除いて、赤ちゃんとの生活を楽しんでください。

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新生児が退院後に夜寝ない、泣くばかり、原因は?

泣いてばかりでぜんぜん寝てくれない…。慣れない育児でヘトヘトなのに、どうすればいいのかわからず、ママやパパのほうが泣きたくなってしまうこともあるでしょう。新生児の赤ちゃんが夜にぐずることには何かしらの原因があります。

まずはその原因を取り除いてあげることが第一。考えられる原因をあげてみました。

空腹

空腹は赤ちゃんが寝てくれない大きな原因のひとつです。ママのお腹にいたときは、いつでもへその緒から栄養をもらっていたので、常にお腹が満たされていましたが、外の世界ではそうはいきません。

生まれたばかりの赤ちゃんはまだおっぱいを吸う力も弱いので、お腹が満たされる前に寝てしまうこともあります。粉ミルクは母乳にくらべると腹持ちがいいと言われていますので、うまく併用すると良いでしょう。

おむつが汚れて不快

おむつが汚れていることも寝つきを悪くさせる原因のひとつです。1日に10回ぐらいうんちをする赤ちゃんもいます。

新生児のうんちは水分が多いので、濡れたままにしておくと、肌がとても敏感な赤ちゃんはその部分がかぶれてしまい、かゆくなったりします。濡れた不快感やかゆみが睡眠を妨げる原因になります。

ゲップがうまく出せない

ミルクを飲んだ後のゲップがうまく出せないことも、眠れない原因として考えられます。

ゲップが出ていないままだと、胃が張った状態になり、赤ちゃんは不快に感じてしまいます。さらにはミルクが逆流して、吐き戻してしまうこともあります。ミルクを飲んだ後は、ゲップをさせてあげるようにしてください。

外の世界が刺激になっている

ママのお腹から出てきたばかりの赤ちゃんにとって、外の世界のすべてが新鮮でとても刺激的です。初めてのことばかりで不安に感じたり、昼間に受けた刺激で夜も興奮状態が続いていたりします。

そうした環境の変化にうまく対応できず、夜眠れずに泣いている赤ちゃんもいます。

体調がすぐれない

いつもより大泣きしたり、ぐずったりする場合は、風邪などの病気にかかっているケースもあります。ミルクの飲む量、顔色や機嫌、便の色、体温を計るなど、ぐったりしていないか、赤ちゃんの変化を注意深く確認してください。

特に原因がないことも

ここまでにあげた原因に対処しても、まだ寝てくれないときは、特にこれといった原因もなく起きているのかもしれません。

そんなときはそっとそばに寄り添って、やさしく声をかけてあげてください。大好きなママやパパがそばにいてくれれば、赤ちゃんは安心します。気づいたら寝ていることもあります。

新生児が夜寝ないときの対策

ここからは、これまで見てきた赤ちゃんが寝ない原因をふまえて、寝かしつけの方法を紹介します。新生児がなかなか寝ないことは、仕方ないこととわかっていても、できるだけスムーズに寝てほしいもの。

寝かしつけのコツを知り、寝かしつけのストレスをなくしていきましょう。

お腹の中を再現

ママのお腹から出てきたばかりの新生児を寝かしつけるには、ママのお腹の中にいたときの状態を再現してあげることが大切です。

ママのお腹の中は狭くて、赤ちゃんは手足がのびのびと伸ばせないような姿勢でいました。そのような狭い環境をおくるみなどでくるんで作ってあげて、そのまま寝かしつけてみてください。ママのお腹の中を思い出して、安心して眠ってくれるはずです。

心臓の音を聞かせる

ママのお腹の中にいたとき、赤ちゃんがずっと聞いていたのは、ママの声と心臓の音です。赤ちゃんにとって、心臓の音は最高の子守歌。心臓の音が聞こえるように抱っこしてあげてください。

心臓の音が聞こえるうえに、人の体温を感じることができるので、赤ちゃんはとてもリラックスします。赤ちゃんを落とさないように気をつけながら、ためしてみてください。

横向きで寝かせる

ママのお腹の中での赤ちゃんは、狭いので背中が丸まった姿勢になっていました。背中が丸まった体勢も赤ちゃんがお腹の中を思い出して安心する体勢です。

仰向けでは背中がまっすぐになってしまうので、横向きで寝かせて、この体勢を作ってあげてください。赤ちゃんが安心するうえに、消化にも良いので眠りやすくなります。その後は、窒息のリスクも考えられるので、必ず仰向けにしてください。

寝る環境を整える

赤ちゃんの寝る部屋の環境を整えてあげましょう。生活リズムを覚えさせるためにも夜は暗く、静かな環境を作ってあげてください。テレビや電灯はもちろん、スマホも寝かしつけの間は我慢してください。ブルーライトは赤ちゃんの睡眠を邪魔してしまいます。

部屋の温度や湿度にも注意してください。部屋の温度が高かったり、布団のかけすぎで暑くて眠れないこともよくあります。赤ちゃんが汗ばんでいたら室温を調整してください。

お役立ちグッズを使ってみる

寝かしつけには、赤ちゃんを安心させることが一番大切です。ママのお腹の中と同じくらいに、赤ちゃんが安心できるお役立ちグッズを活用することも寝かしつけの方法のひとつです。

下記の記事では、絵本や音楽、おしゃぶりなど、いろいろな寝かしつけグッズを紹介しています。うまく活用して、おやすみルーティンを作ると、寝かしつけがとても楽になります。

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新生児が夜寝ないときの注意点

おむつ替え、ミルク、抱っこ…何してもまったく寝てくれないときは、ママもパパも寝不足でついイライラしがち。そんなときに注意したい点をいくつか紹介します。

寝ないときも放置しない

あまりにも寝てくれないとき、このまま放置したら寝てくれるかも、と思ったことはありませんか?  大変危険なので絶対にやめてください。

布団が顔にかかったり、横向きからうつ伏せになってしまったときに、新生児はまだ自分で対処できません。そういった危険を回避するために、必ず赤ちゃんが目に入るところにいてください。

さらなる刺激を与えない

夜遅い時間の授乳やおむつ替えには注意が必要です。ママやパパも眠いので、物音や雑な作業で赤ちゃんに刺激を与えてしまいがち。そうすると赤ちゃんがさらに目覚めてしまい、余計に眠らなくなってしまいます。

豆電球などのほどよい明かりにして作業するなど、赤ちゃんに刺激を与えないよう注意してください。

寝落ち

ママ・パパの寝落ちにも注意が必要です。とくに添い乳(ママが横になったままでの授乳)には気をつけてください。ママが途中で寝落ちしてしまうと、赤ちゃんの口や鼻を圧迫してしまう可能性があります。

まだ自分で思うように動けない新生児のそばにいるときは、とくに注意してください。

赤ちゃんはいつから夜寝るようになる?

赤ちゃんはいつ頃から夜長い時間寝るようになるのでしょうか。昼も夜も関係なく寝たり起きたりを繰り返していたママのお腹の中のリズムから、生まれてからのママ・パパとの生活のなかで、徐々に昼夜の生活リズムを身につけていきます。それはいつ頃なのか、見ていきましょう。

生後1ヶ月から急に寝なくなる赤ちゃんも

生後1ヶ月頃から急に寝てくれなくなる赤ちゃんもいます。それまではおっぱいを飲んで寝ていたのに、寝たと思って布団に寝かせると、起きてしまうようになります。

そんなときは、寝たと思ってもすぐに布団に寝かせるのではなく、それまでよりも10分程度長めに抱っこしてください。赤ちゃんは浅い眠りと深い眠りを繰り返しています。深い眠りになるのを待って、布団に寝かせるようにします。

赤ちゃんはまだ体内時計が発達していないため、昼夜が逆転している可能性もあります。体内時計を整えてあげるために、朝は部屋を明るくし、夜は暗くするなどの工夫をしてください。

3~4か月からまとめて寝るようになる赤ちゃんが多い

赤ちゃんは、生後3〜4ヶ月ごろから昼夜の区別が徐々につくようになります。昼間に起きている時間が長くなっていくとともに、夜眠る時間も長くなっていきます。個人差はありますが、5時間ぐらい続けて寝てくれるようになります。

新生児が夜寝ない!辛い気持ちやストレスはどうする?

夜なかなか寝てくれない赤ちゃん。慣れない育児に、さらに寝不足が重なり、ママやパパの肉体的、精神的疲労は大きくなります。赤ちゃんにイライラしてしまう自分を「親失格」などと責め、自己嫌悪に陥るママ・パパも少なくありません。

ここではそんなママ・パパの負担を少しでも軽減させるヒントを紹介します。ひとりで抱え込まず、家族やまわりの人を頼って、辛い気持ちやストレスを取り除いてください。周囲の人はママやパパをしっかりとサポートしてあげてください。

多くのママが辛い気持ちを抱えている

新生児ママのほとんどが、なかなか寝てくれない新生児にイライラしたり、ときにはかわいいと思えないことがあったり、育児に対して辛い気持ちを抱えています。

以下の記事では赤ちゃんが寝てくれない原因や、寝かしつけのコツなどを紹介しています。うまく活用してください。

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抱っこしない寝かしつけ

ママの抱っこは、ママの温もりや心臓の音が聞こえて、赤ちゃんはとても安心します。寝かしつけには最良の方法といえるでしょう。ですが、毎日毎日ママが抱っこで寝かしつけるとなると、日中の育児で疲れているママにさらに負担をかけることになってしまいます。

おんぶ、スリングやロッキングチェアの活用、音楽を聞かせる、背中をトントンするなど、抱っこ以外の寝かしつけの方法を新生児期から試してみてください。抱っこ以外の寝かしつけ方法を見つけると育児に余裕が生まれるはずです。

家族と育児・家事を分担

育児・家事は決して女親がひとりで行うことではありません。パパや家族と、育児や家事の分担を積極的に進めていきましょう。最近では男性の育児参加が叫ばれていますが、まだまだ充分でないのが現状です。「参加」という意識ではなく、当事者として親二人で話し合い、役割分担をしっかり決めていきましょう。

近くに祖父母がいる人は、遠慮なく頼ってください。ただし育児の方法が違って、食い違いなどが生まれ、余計に負担になってしまうこともあるので注意が必要です。

祖父母が近くにいない人は地域の子育てサービスを活用しましょう。保育所での一時預かりや、子育て相談などもありますので、積極的に利用してみてください。

少しでも自分の時間を

新生児ママのほとんどが、息抜きに自分の時間が必要と感じています。生まれたばかりの赤ちゃんは、片時も目を離すことはできません。

少しの時間だけでもテレビを見たり、SNSでほかの育児中のママと交流するなど、育児から解放される時間を持つことがストレス解消につながります。まわりの人たちがママの負担を理解して、ママに自分の時間を作ってあげましょう。

相談する

育児で悩んだり、イライラしたらひとりで抱え込まずに相談することもストレス解消につながります。助産師さんや保育士さん、近くにいる先輩ママ・パパなど、プロの知識や育児経験者からのアドバイスはとても力になります。誰かに話を聞いてもらうだけでもストレスは減ります。ひとりで悩まずに気軽に相談してください。

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日々成長を楽しもう

今回は夜寝ない赤ちゃんの原因と対策を見てきました。赤ちゃんがなかなか寝てくれない日が続いても、赤ちゃんは日々成長していて、夜ぐっすり寝てくれる時期は必ず訪れます。

それまでは家族と育児・家事を分担したり、まわりの人たちにサポートしてもらいながら、乗り切っていきましょう。辛い時には決してひとりで抱えこまず、周囲の人に相談してください。

記事監修

Kawai
助産師・看護師・保育士
河井恵美

看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わる。青年海外協力隊として海外に赴任後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在はシンガポールの産婦人科に勤務、日本人の妊産婦をサポートをしている。また、助産師25年以上の経験を活かし、オンラインサービス「エミリオット助産院」を開設、様々な相談を受け付けている。

エミリオット助産院

文・構成/HugKum編集部

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