全国各地に続々オープン!おもちゃ美術館がファミリーを虜にするワケ

アクセスが必ずしもよくないのに、人が集まるおもちゃ美術館の魅力って?

東京おもちゃ美術館は、赤ちゃんから高齢者までが日本をはじめ世界中からやってきたおもちゃに触れて遊べる体験型ミュージアムです。1984年に東京都中野区で誕生し、旧新宿区立四谷第四小学校へ移転して今年で10周年。

この記念すべき年に、東京おもちゃ美術館が監修した姉妹おもちゃ美術館2館がオープンしました。「長門おもちゃ美術館」「鳥海山木のおもちゃ美術館」、どちらのおもちゃ美術館も絶好調! 予想を上回るスピードで来館者数1万人を達成しています。

姉妹館はいずれもアクセス抜群、とは言い難い立地。それでもたくさんの人が訪れる魅力とは、一体どこにあるのでしょうか。

美しい海のすぐ近く!山口県「長門おもちゃ美術館」

YAMADA KEISHIRO / YFT,

4月にオープンしたのは、山口県長門市の「長門おもちゃ美術館」。来年3月までに来館者数2万5千人と見込んでいましたが、開館74日目の6月30日には1万人を達成しました。

YAMADA KEISHIRO / YFT,

廃船を生まれ変わらせたキッズクルーズ船で海へGO!

長門産の木材がふんだんに使われた館内と、目の前に広がる美しい海は圧巻。自然の魅力を存分に感じながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

ここへ来たら乗っておきたいのが、廃船寸前の船を生まれ変わらせたキッズクルーズ船「弁天」(乗船料:ひとり500円)。船内には、木のたまごプールなどの遊具をはじめ、子ども操舵席や子ども用の制服も用意されています。乗船時間は15分ほどですが、船長気分を味わい海の青さに感激しているとあっという間に感じることでしょう。

長門おもちゃ美術館
アクセス:山口県長門市仙﨑4297-1(交流拠点施設「センザキッチン」に併設)
開館時間:10:00~16:00(最終入館は15:30まで)
休館日:毎週木曜日・年末年始
入館料:おとな700円、こども(1歳以上~小学生)500円
https://www.nagato-toymuseum.com/

雄大なる山の麓!秋田県「鳥海山木のおもちゃ美術館」

地元の木材を使って、地元の職人が作った美術館

続いて7月には、秋田県由利本荘市の国登録有形文化財 旧鮎川小学校の校舎を改修した「鳥海山木のおもちゃ美術館」がオープン。1ヶ月後の8月1日には来場者数1万人を達成し、関係者も「驚異的」と舌を巻くほど想定を上回る早さでした。

秋田県材を使用して地元の職人によって作られ、5000個の「木のどんぐりプール」や登って遊べる「ちょうかいタワー」が人気。明治末期から大正期の建築様式を引き継いだモダンな木造校舎もさることながら、館内もその名の通り木でいっぱいの美術館です。

子どもたちが大興奮!車内で遊べる「おもちゃ列車」も運行

また、美術館への行き帰りは東日本で初めて木質化された「おもちゃ列車」がおすすめ。車内にはおもちゃや木のボールプール、車窓からは鳥海山の麓に広がる田園景色が広がり、気分が盛り上がること間違いなし! 美術館へ足を踏み入れる前からおもちゃの世界へ誘われ、帰る際には後引く余韻を楽しむことができます。

 

鳥海山木のおもちゃ美術館
アクセス:秋田県由利本荘市町村字鳴瀬台65-1 旧鮎川小学校
開館時間:9:00~16:00(最終入館は15:30まで)
休館日:毎週木曜日・年末年始(木曜日が休日の場合は翌日)
入館料:おとな800円、こども(小学生以下) 600円
※上履きをご持参ください。
http://chokaisan-wtm.jp/

現在、姉妹おもちゃ美術館は全国に3ヶ所。来年には4ヶ所目も!

ちなみに姉妹おもちゃ美術館の第一号は、2013年にオープンした沖縄県国頭村の「やんばる森のおもちゃ美術館」。館内にはやんばるの材を生かしたおもちゃがいっぱい。“蔡温松(さいおんまつ)”と呼ばれる貴重な琉球松で作られたヤンバルクイナのたまごプールなど、木のぬくもりを感じられる美術館です。

おもちゃ美術館の成功を支えるのはボランティアの「おもちゃ学芸員」

これまでご紹介してきた施設やまわりの自然の素晴らしさはもちろんのこと、「おもちゃ学芸員」と呼ばれるボランティアスタッフの存在もおもちゃ美術館の魅力のひとつ。赤いエプロンをつけたおもちゃ学芸員が、おもちゃの案内人として遊び方や伝承遊び、手作りおもちゃなどを教えてくれます。おもちゃを通じて人と人とのコミュニケーションも重視していることが、満足度を高めている秘訣かもしれませんね。

現在、東京おもちゃ美術館の姉妹館は全国に3ヶ所。来年2月には岩手県花巻市に「花巻おもちゃ美術館」のオープンが予定されています。この他にも計画中の姉妹館があるとのこと。子どもと一緒のお出かけに、日本各地のおもちゃ美術館を訪れてみてはいかがでしょうか。

※情報は掲載時のものです。お出かけの際には、公式HP等でご確認ください。

文/木村亜紀子

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