離乳食初期から食べられるミネストローネ!大人からの取り分け方法やアレンジレシピをご紹介

こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。お野菜がたっぷりとれるメニューのひとつ、「ミネストローネ」。野菜を切って煮るだけカンタンメニューですので、大人料理にも離乳食にも手軽に取り入れることができるのでお勧めです。今回は、そんな「ミネストローネ」を離乳食に取り入れる時にコツをお伝えします!

ミネストローネとはどんな料理?

「ミネストローネ」とはイタリアの野菜スープのことで、意味は「具沢山のスープ」。よく使われる定番の野菜と言えばなんでしょう?実は、イタリアでは地方や季節によって、使う野菜もいろいろだそうです。そうか!決まっていなくてOKなんだ!と思うだけでなんだかハードルが下がった気がしませんか?家の冷蔵庫にある野菜を煮こめば「ミネストローネ」が出来上がり!ってことですね。

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離乳食ではいつから食べられる?

では、ミネストローネはいつから食べられるのでしょうか。

ミネストローネは離乳食初期から

ミネストローネは野菜が中心のため、離乳食初期から食べることができます。大人のミネストローネは、おにんにくをオリーブオイルで炒めて、野菜を炒めて水分を加えていくのですが、離乳食にはニンニクやオリーブオイルで炒めることはせず、煮込んでいくのが基本となります。

おすすめな具材・NGな具材

おすすめな具材は、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、セロリ、ズッキーニ、キャベツ、トマトなどです。

逆に、大人に入れるけれど赤ちゃんに控えたい食材は、ニンニク、ベーコン、コンソメ、こしょうなどです。野菜をたっぷり入れるので、味付けなしでも美味しいです。完成したらまず味見をして、足すのであれば離乳食後期以降に、塩を極少々加える程度にしましょう。

市販のトマトジュースやピューレ、ケチャップは使える?

トマトの代わりに、トマトジュースやトマトピューレを使うことができます。トマトジュースは無塩を選び、トマトピュレーは、濃縮に合わせて薄めて使いましょう。トマトケチャップは、ほんのり風味程度に少量使う程度であれば、離乳食後期以降~OKです。

時期別、具材の大きさや量の目安

各時期の具材の大きさの目安です。

離乳食初期

裏ごし器で裏ごしして、煮汁を加えてなめらかにする

 

離乳食中期

みじん切り、もしくは、少し粒が残る程度にすりつぶします。

離乳食後期

5㎜角に切ります。

離乳食完了期

1㎝角に切ります。

基本のミネストローネの作り方

では、ミネストローネの作り方の基本です。今回は、大人のミネストローネからの取り分け離乳食を作ります。

基本のミネストローネ

離乳食初期から食べられます。

材料

玉ねぎ 1/2個

にんじん 1/2個

じゃがいも 小1個

キャベツ 1~2枚

トマト 2個

水または昆布だし 400ml

*ベーコン 30g

*ニンニク 1かけ

*オリーブオイル 大さじ1

*コンソメ 1つ

*塩、こしょう

*は、大人の材料

作り方

1.野菜の皮をむき、全て1㎝角に切る。トマトは熱湯で湯むきをして種を取り1㎝角。ベーコンも1㎝薄切り、ニンニクはスライス。

2.鍋に水または昆布だしを入れ、根菜→葉物の順に煮る

3.2が軟らかく煮えたら、トマトを加えてさらに煮る。

→ここで取り分け、「時期別、具材の大きさや量の目安」を参考に、各時期の大きさに切る。包丁まな板を使って切った場合は、再加熱する

4.フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくを炒めベーコンを入れて炒める。

5.3の鍋に4を入れ、コンソメ、塩コショウで味を調える

炊飯器で作る場合

炊飯器で作ると、スイッチオンすれば、そのまま炊飯器が作ってくれます。

材料は「基本のミネストローネ」と一緒。作り方も1までは一緒。その後、

1.炊飯器に水または昆布だしを入れ、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、キャベツを入れてスイッチオン。

2.出来上がったら、トマトを加えて再びふたをする。

→ここで取り分け、各時期の大きさに切る。包丁まな板を使って切った場合は、鍋で再加熱する

ここで、コンソメ、塩コショウで味を調えて大人も食べてもOKですが、ニンニクやベーコンを加えたい場合は、フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくを炒めベーコンを入れて炒めたものを、2に加えましょう。

ミネストローネの冷凍保存方法

ミネストローネを冷凍する場合は、1回分を密封容器に入れて冷凍しましょう。冷凍したら、1週間で食べきります。解凍するときは必ず加熱してから赤ちゃんに与えましょうね。

時期別アレンジレシピ

離乳食中期~ ツナと大根のミネストローネ

*写真は離乳食完了期です

材料

ツナ水煮缶 10g

大根 15g

にんじん 15g

白菜(葉先) 5g

トマトピューレ 大さじ1

昆布だし 200ml

*後期以降、必要なら塩を極少々

作り方

1.大根、にんじん、白菜を1㎝角に切る。

2.鍋に昆布だしと大根、にんじん→白菜の順に入れ煮る

3.2が軟らかくなったら、時期の大きさに切って鍋に戻し、トマトピューレとツナを加えてさらに煮る

離乳食後期~ 牛ひき肉と里芋のミネストローネ


材料

牛ひき肉 15g

里芋 15g

にんじん 15g

玉ねぎ 15g

トマトピューレ 大さじ1~2

昆布だし 200ml

必要なら塩を極少々

作り方

1.里芋、にんじん、玉ねぎを1㎝角に切る。牛ひき肉は、お湯で湯がいて湯切りし、脂を抜く

2.鍋に昆布だしと里芋、にんじん、玉ねぎを入れ煮る

3.2が軟らかくなったら、時期の大きさに切って鍋に戻し、トマトピューレと牛ひき肉を加えてさらに煮る

たんぱく質の食材も入れ、野菜の具沢山のミネストローネを作れば、あとはおかゆを作ればOK。大人のものから取り分けたら、美味しくラクチンに離乳食が作れますね!

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中田 馨

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在14歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年以上の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで3000人が受講。

離乳食インストラクター協会HP 

中田馨の和の離乳食レシピブログ

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