びっくり!自分で着替えができる子になるコツ!服のたたみ方、イヤイヤ対処法も【幼稚園入園準備】

幼稚園に入園すると、長時間の集団生活がスタートします。入園後スムーズに幼稚園生活を送れるよう、生活面に関わる身の回りのことは自分でできるようにしておきたいですね。そこで今回はお着替えについてママの教え方、準備テクニックをご紹介します!

 

「基本セット」を作って、ひとりでお着替え

これで失敗しない!わが家のたたみ方ルール

朝着る服は前の晩に用意。決まったたたみ方&重ね方で【基本セット】を作り、ルーティン化しましょう。

重ねる順は下から次のようにします。

ズボン(下半身の服)

シャツ(Tシャツなど上半身の服)

肌着

こうすれば子供自身が前後をまちがえず着替えられるようになります。

 

その1 前後を間違えないテクニック

【ズボン】決まった畳み方でセット

サイズやメーカー名、ものによっては「まえ」と書かれたタグなどもあり、前と後ろを教えるのにタグを頼りにすると、文字の読めない子どもは混乱してしまいます。ズボンの後ろには四角いポケットが貼り付いているものが多いので「四角いポケットは後ろ」と覚えるのも間違えない一つの方法ですが、ポケットのないズボンも多いので、ズボンもたたみ方のルールを決めることで、「広げて履くだけ」と難なく着替えられるようになります。

【ママの準備】

1 お尻を外側にして、縦長に半分に折ります

2 腰を手前にして置き、足首→腰と折りたたんで三つ折りにします

 

【子どもの準備】

1.三つ折りを広げ、縦の折り目も広げると腰が手前、前面が上になるので、そのまま足を入れてズボンを履きます

 

その2 前後、左右を間違えないテクニック

【シャツ】裾の位置がポイント

Tシャツなどの被り物は襟ぐりが広い方が前ですが、子どもにとっては微妙な差なので、前後ろを逆に着ても違和感が少なく間違いに気づかない、または間違いを指摘しても分かりにくいようです。そこで、「毎日同じたたみ方」が役に立つのです。

着替える際に「ココとココを持って広げて、そのままかぶる」というように、毎回のたたみ方が決まっていれば、まだ服の微妙な違いがわからない子供も、毎回同じように動くだけで間違えることがなくなります。着られたら「上手に着られたね」とほめてあげ、着ている服の特長を話すことができれば、気持ちよく服の前と後ろを意識できるようになります。

【ママの準備】

1.前面が見えるように裏に袖を折ってたたみます

 

2.半分に折ってたたんだらひっくり返してセット完了!

 

 

【子どものお着替え】

1.裾の両端を持ち、広げていきます

 

2.(広げた服は背面が上に)服の裾を持ち頭からかぶるだけ!

 

靴は、左右を見分けやすく!

脱ぎ履きに慣れるまではいつも同じような形状の靴を履くようにしましょう。マジックテープの付いているものは履きやすいだけでなく、左右を認識しやすいという意味でもおすすめですよ。

マジックテープのない靴の場合は、靴の中の内側に印をつけ、並べて置いたときに「印がくっついて見えるように」と教えると分かりやすいですよ。

 

左右の靴の中にさくらんぼなどの分かりやすいマークを付けます。マークはお子さんのすきなものにしてあげましょう。

 

お着替えのときのイヤイヤ に困ったら?

 Q : 「この服はイヤ!」と言われたら?

A : 基本セットを複数用意。

せっかくママがセットした服も、いやがってなかなか着替えてくれないということも。そんなときは12‌ページ‌の【基本セット】をカゴなどに2,3セット作り、そこから選ばせてみましょう。まずは「自分で決めたい」という気持ちを尊重することが大切です。

引き出しから選ばせる場合は、引き出しの中をきちんと衣替えして、着て欲しくない、季節に合わない服は見えないよう別の場所に移してしまうのがコツです。引き出しから選ぶ場合もたたみ方は統一しましょう。

Q : ひとりでやりたがって、なかなか着替え終わらないときは?

A : 3分待ってから手伝いを提案。

自分でやりたいという気持ちに任せるあまり着替えに時間をかけ過ぎると、ママはもちろんですが、子どももうまくいかない時間が長引きイライラしてしまうものです。子どもの集中力はそれほど続かないので、3分くらい経ったら「お手伝いしてもいい?」と提案してみましょう。

まずは一人で頑張ろうとしたお子さんをたくさんほめてあげましょう!

 

 

 

お話:にじのいるか保育園

杉並井草・早瀬園長先生

 

 

まんが・イラスト/高坂ゆう香 構成・文/赤荻瑞穂 

『めばえ』2018年9月号

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