お風呂おもちゃ・ゴーグルのカビ、どうしてる?漂白剤を使わない安心【ナチュラルクリーニング】をプロが伝授

ママたちのお悩みで多いのが、子どもがお風呂場で遊ぶおもちゃのカビ! 水場は、湿気の多い場所なので知らず知らずにカビが繁殖していることも。カビ対策とはいえ、強力な漂白剤を使うのは、もしも子どもが口に入れることを想定すると心配です。

家事研究家の佐光紀子さんのおすすめは、重曹や過炭酸ナトリウムなどを使ったナチュラルクリーニングです。
化学物質を含まないナチュラルな素材ばかりなので、たとえ子どもが舐めても安心。社会問題になっている洗剤による水質汚染もありません。人にも環境にも優しいナチュラルクリーニングの基本を佐光先生にうかがいました。

ナチュラルクリーニングって、なに?

佐光先生にナチュラルクリーニング(以下、ナチュクリ略)を簡単に説明してもらうと、「合成洗剤を使用しない天然由来の洗剤を使うお掃除法」とのこと。

「いまや重曹やクエン酸、過炭酸ナトリウムは、100円ショップや薬局でおなじみに。私が、はじめた25年前は購入するのが難しい洗剤でした。実は、これさえあれば家中の掃除ができます。ほかにも、暮らしがラクになるメリットがたくさんあるんです」

「ナチュクリで使う洗剤は、無臭で刺激が少なく、アレルギーのある子どもが使っても安心です。また、合成洗剤と違ってすすぎの回数が少ない。水をたくさん使わずに汚れが落とせるので、自然とエコ生活になります」

ナチュクリのメリットまとめ

 ・天然由来で環境によい

・手軽に購入可能

・洗剤の数が激減する

・無臭で刺激が少ない

・アレルギーがあっても安心

・使う水が少量

 もはや利点しかないナチュクリ! 今すぐ試してみたくなりますよね。

ズバリ!カビが大好きなおもちゃとは?

さっそく、佐光先生が実際に相談されることが多い「子どものお悩みグッズ」を3つに厳選。それぞれのカビ対策についても教えていただきました。

まずは、「お悩みグッズ」第1位の発表からです。

 1位/お風呂おもちゃ用の袋

お風呂場用のおもちゃ袋です。メッシュ生地なので、一見すると水はけがよさそうですが、濡れたおもちゃを入れたまま放置しておくと、おもちゃが接触している部分からカビが増殖!

 2位/ジョーロ

子ども用の小さなジョーロで頭を洗ったりしていませんか? おもちゃのジョーロは、取っ手の細い部分にも水が入るので、実はカビが発生しやすい構造です。

3位/ゴーグル

プールなどでゴーグルを使っている場合は要注意! つなぎ目やゴム部分にカビが生えやすいので気をつけましょう。子どもの肌にふれる箇所なので、マメにチェックが必要です。

 過炭酸ナトリウムとクエン酸の使い方

「おもちゃのカビは、カビの状態によって洗剤を使い分けます。ポイントは“つけ置き洗い”ができるかどうか。しつこい黒カビ対策には、つけ置き洗いがベスト。つけ置きできるものは、基本的には過炭酸ナトリウム(別名、酸素系漂白剤)でつけ置きを。色柄物にも使える漂白剤で、おもちゃを浸して置くだけで黒カビを落とし殺菌効果もあります」

実際に、広範囲に黒カビが繁殖してしまった事例から試していただきました。

 用意する道具

・過炭酸ナトリウム

・バケツ

・お湯(3050℃程度)

過炭酸ナトリウムは、水では溶けないため必ずお湯を使いましょう。

過炭酸ナトリウムの量はバケツのサイズによって調整を。およその目安は製品表示を参考にしてください。

湯が濁り始めたら、過炭酸ナトリウムが溶け始めたサイン。

黒カビが生えたおもちゃを次々と入れて浸すだけ!つけ置き時間の目安は、6時間ほどです。

おもちゃの袋は、おもちゃが入ったまま浸ければラクチン。お湯に入れて上から過炭酸ナトリウムを大さじ1加えたら、しっかり沈めましょう。つけ置き時間は、同様に6時間程度です。

裏ワザ! クエン酸の中和力ですすぎ洗いが不要に!

「過炭酸ナトリウムでつけ置きが終わったら、つけ置きの液を流して水を入れ替え、クエン酸を溶かします。過炭酸ナトリウムは、アルカリ性の洗剤ですがクエン酸は、酸性の洗剤。過炭酸ナトリウムの後にちょっとクエン酸水につけるだけでアルカリが中和され、すすぎ洗いの必要がなくなるんです」

水を入れ替えてクエン酸を大さじ1加える。

ザバッと1度、沈めただけ。すすぎ洗いをする必要がありません。

軽度のカビ、すき間に発生したカビは「重曹」が便利

カビは小さなすき間ほど生えやすいもの。そんな時は、重曹がいいとか!

「重曹は、過炭酸ナトリウムと同じくアルカリ性の洗剤ですが、研磨力に優れているので“こすり洗い”に向いているんです。軽度のカビやすき間は、重曹を使って落とすことができます。部分的なお手入れは、重曹で。」

重曹のこすり洗いに使う、掃除の「三種の神器」はこちら。

 用意するもの

・重曹

・綿棒

・歯ブラシ(使い古しでよい)

 

重曹を用意し、綿棒を水に濡らして重曹をつける。

小さな穴などがあるおもちゃは、中にカビが生えていることが多いもの。重曹をつけた綿棒でクルクルと回すだけで、簡単にカビが落ちます。

凹凸のある部分にカビが生えた場合は、歯ブラシが便利です。

綿棒同様に歯ブラシを水で濡らし、重曹をつけます。軽くこするだけ。

ゴム部分に生えてしまったカビは、手に重曹をつけてこすります。重曹の研磨力でみるみる落ちていきます。

週に一度は、ナチュクリ習慣が◎

「ナチュクリは、安心・安全な天然由来の洗剤を使っています。特に重曹は、お風呂の入浴剤の原料でもあるので、小学生のお子さんが裸でお掃除しても大丈夫です。カビは、時間が経つほど落としにくくなります。お子さんと楽しみながら週に1度のエコ掃除を習慣にするとよいですね」

親子でナチュクリ習慣、さっそくはじめてみませんか?

記事監修

佐光 紀子(Noriko Sakouh )

翻訳家・家事研究家。繊維メーカーや証券会社で翻訳や調査に関わったあと、フリーの翻訳者に。地球にやさしい暮らし方の翻訳をきっかけに、重曹や酢などの自然素材を使った家事に目覚め、研究を始める。2002年に出版した『キッチンの材料でおそうじするナチュラルクリーニング』(ブロンズ新社)がベストセラーとなる。以来、日本でのナチュラルクリーニングを定着させ、第一人者として活躍。掃除講座や執筆活動など幅広く展開中。2016年、上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士前期課程修了。『〝つけ置きでやめ家事″がキーワード ナチュラルクリーニングの最強レシピ』(扶桑社)『なぜ妻は「手伝う」と怒るのか』(平凡社新書)など著書多数。

 文・撮影/川越光笑

今回の記事で取り組んだのはコレ!

  • 6 安全な水とトイレを世界中に
  • 14 海の豊かさを守ろう

SDGsとは?

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