離乳食のブロッコリーはいつから?
ブロッコリーは離乳食初期から
ブロッコリーはクセがなく、ビタミンC、E、Kやカリウム、βカロチン、ビタミンC、葉酸、カルシウムを含むバランスの取れた野菜です。離乳食初期(5~6カ月)から食べられ、うま味も出やすいので、野菜スープにもおすすめです。
調理方法と冷凍保存
ブロッコリーの調理方法と冷凍保存についてご紹介します。
茹で方のポイント
固さは月齢によって異なりますが、茎を使う場合は特にやわらかくゆでます。大きさを残しても指などでつぶせるくらいのやわらかさにしましょう。
電子レンジで加熱の場合
離乳食ではできるだけやわらかくします。細かく切ったブロッコリーに少し多めの水かけ、ラップをして2分ほどレンジにかけます。
ブレンダーでつぶす
ブレンダーを使う場合は、ゆでてからゆで汁を多めに使ってなめらかに仕上げます。
冷凍保存
冷凍保存はやわらかくゆでたものを小分けにして、いろいろなメニューに組み合わせて使いましょう。
保存期間
保存期間は2週間を目安としてください。
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時期別の進め方
離乳食の進め方は、時期による食べられる食材の種類の違いだけでなく、1食の量や、食材の固さや大きさにも違いはあります。これからご紹介するポイントを参考に、無理なく安全に離乳食を進めていきたいですね。
離乳食初期(5~6ヵ月)
使える部分
穂先の部分
1食の量
10g程度(離乳食スプーンで10さじ)
離乳食スタート時は、離乳食スプーンで1さじ、様子をみて10さじくらいまで進めていきます。
大きさ・固さ
ポタージュスープくらいの固さが目安です
ポイント
よく茹でてやわらかくし、穂先の粒々がなくなるくらいまで水分を加えならすりつぶします。ごっくんと飲み込めるような状態で与えましょう。
離乳食中期(7~8ヵ月)
使える部分
穂先の部分
1食の量
10g程度(離乳食スプーンで10さじ)
他の野菜も含めて、1食で離乳食スプーン10さじほど進めていきます。
大きさ・固さ
少し形が残るくらいで舌と上あごでつぶせるくらいの固さ(絹ごし豆腐程度)
ポイント
やわらかく煮て少し形が残るくらい刻んでとろみをつけたり、じゃがいもと合わせてみても食べやすくなります。
離乳食後期(9~10ヵ月)
使える部分
穂先の部分・茎の部分
1食の量
20g程度
他の野菜と組み合わせて2房くらい。
大きさ・固さ
歯ぐきでつぶせる固さで5~8mmくらいの大きさ。
ポイント
茎の部分も食べられる様にやわらかくして刻んで使います。後半で手づかみ食べができそうならやわらかくした小さめの小房のままで与えてみましょう。
離乳食完了期(11~12ヵ月)
使える部分
穂先の部分・茎の部分
1食の量
他の野菜と組み合わせて20g程度
2房くらい
大きさ・固さ
手づかみしやすい大きさ。大人用より少しやわらかい固さ。
ポイント
手づかみ食べのしやすいサイズにして、歯の生え具合によって前歯でかじり取れるようにしましょう。芯の太い部分も表面の固い部分を取り除けば使うことができます。癖もなく栄養価も高いので1cmくらいのサイコロ状や拍子切にして、手づかみ食べの練習にもどうぞ。
ブロッコリーの離乳食におすすめレシピ
【離乳食初期】ブロッコリーのペースト
柔らかくゆでるのがポイント。ゆでただけのブロッコリーの甘さを感じてみましょう。
材料(1食分)
ブロッコリー 15g
作り方
1. ブロッコリーのつぼみの部分を刻んで、水から煮ます。沸騰してから1~2分ほどして火からおろし、お湯を切ります。
2.煮汁を加えながらすりつぶし、ペースト状にします。
●ブレンダーを使うとより細かくすることができます。
●ブロッコリーはすり下ろす前の、ゆでた状態のものを冷凍保存することができます。(保存期間は保存袋に入れて冷凍庫で3日程度)
ペーストはおかゆに混ぜてもおいしくいただけます。
【離乳食中期】ブロッコリーのミルクポタージュ
味付けナシでもブロッコリーの甘みと、ジャガイモのとろみ、牛乳の風味がふんわりとおいしいポタージュ。
材料(1食分)
ブロッコリー(つぼみの部分) 15g
じゃがいも 20g
牛乳 100mL
作り方
1. ブロッコリーのつぼみの部分と1cm角に切ったじゃがいもを、柔らかくなるまで3分ほどゆでます。
※茎も栄養価が高く甘みがあるので離乳食に取り入れることができます。太い茎のところは筋が固いものもあるので根元は多めに切って、皮を厚くむいてやわらかくゆでて使用します。ゆでた茎はフォークなどで細かくつぶします。
2. 一度水を切り、再度鍋に1を入れ、牛乳を加えてとろみがつくまでじゃがいもをつぶします。
3. 再度火にかけて一煮立ちしたらできあがり。
【離乳食後期】ブロッコリーとにんじんのおかか煮
ゆでたブロッコリーとにんじんは舌でつぶせるくらいの柔らかさに。おかかであえることでうまみが増します。ブロッコリーはどんな食材でも合わせやすいので、完了期にはやわらかくゆでたものを、そのまま手づかみ食べにするのもおすすめです。
材料(1食分)
ブロッコリー 20g
にんじん 15g
おかか 適量
しょうゆ 少々
作り方
1.ブロッコリーの芯とにんじんはさいの目に切り、つぼみの部分は細かく裂きます。水から茹でて、柔らかくなったらざるにあけ、お湯を切ります。
2. しょうゆ少々、おかかをまぶして冷めないうちに混ぜて馴染ませます。
●子どもの成長に合わせてブロッコリーやにんじんの大きさを変え、食べごたえのある食事にしましょう。
記事監修
病院内にて妊産婦・乳幼児の栄養指導に従事。東京・小金井市のもぐもぐ子ども調理室にてレシピ監修、講義サポート、離乳食・幼児食講座を担当。
離乳食のブロッコリーに関する体験談
HugKumでは、0~2歳のお子さんがいるママやパパ120人に、離乳食のブロッコリーに関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんがブロッコリーを食べた様子についてお聞きしました。
Q.離乳食でお子さんは「ブロッコリー」を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?
ブロッコリーは初期から食べることができるため、今回のアンケートでは、ほとんどの赤ちゃんが食べ始めているよう。「好んで食べた」34.2%、「食べてはくれた」45.8%と8割のお子さんがブロッコリーを口にできていることが分かります。
赤ちゃんにブロッコリーを食べさせてみてどうだったか、実際のママパパの体験談を紹介します。
ママパパの体験談
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構成/HugKum編集部 写真/田中麻衣