豚肉は冷凍保存がおすすめ
食卓によくのぼる豚肉ですが、うっかり腐らせてしまったことはありませんか? 食材を無駄にしないためにも新鮮なうちに冷凍保存がベストです。ここでは、正しい冷凍方法と、あると便利な豚肉の冷凍おかずについて解説していきます。
冷凍豚肉はそのまま調理できる?
凍ったままの豚肉は、「半解凍」してから調理しましょう。冷凍豚肉は、どうしても中心部までの火の通りが悪くなりがち。冷蔵庫に移して自然解凍してから調理するほうが、より安心・安全に食べることができます。
豚肉に酒を混ぜて冷凍するとやわらかくなる
肉の冷凍保存で重要なポイントは「乾燥」を防ぐこと。肉は、他の食材よりも冷凍焼けによってパサパサになりやすいからです。あらかじめ、酒や調味料などで下味をつけることで肉質をキープすることが可能です。
豚肉の冷凍保存方法
では、実際に豚肉の冷凍保存方法についてご紹介しますね。薄切り肉と塊り肉では、少し保存法が異なりますので要チェックです!
そのまま冷凍
パックのままではなく、ラップに包んで保存します。豚肉を1枚ずつ包んでもよいですが、大きく広げてラップを使うほうが、ラップの消費量を削減できます。
ラップを広げた上に豚肉を重ならないように置きます。さらにラップを上に重ねましょう。
折りたたんで冷凍しやすいサイズに。あとは冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、冷凍庫で保存するだけです。
下味をつけて冷凍
塊り肉の場合は、下味をつけてから冷凍するほうが美味しく保存できます。
写真は、塩豚にしてピッチリとラップで包んだ状態です。塩の量は、通常は肉の量に対して3%が基本ですが、すぐに冷凍する場合は1%でも十分。減塩を気にされている方にも◎。
調理して冷凍
前出の塩豚は、茹でて保存しておくとさらに便利です。
1%の塩を全体にまぶし、冷蔵庫で半日程度おきます。鍋に水を注ぎ、塩豚と長ネギの青い部分、しょうがなどを加えて30~40分ほど煮ればオッケー!
冷凍する場合は、食べやすい厚さにカットしてからラップに包み冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。
カットする理由は、以下の2つ。
⦁ 豚肉の中まできちんと火が通っているか確認することができる。
⦁ 塊りの肉は冷凍すると切りにくいため、最初からカットしておくほうがラクちんです。
塩豚は、水からじっくり煮ましょう。ゆで汁は、捨てずにスープに活用してくださいね♪
粗熱が取れたら、食べやすい大きさにカットして冷凍保存しましょう。
冷凍した豚肉の解凍方法
それでは、豚肉の解凍方法についてそれぞれ解説していきます。
冷蔵庫に入れて解凍
「薄切り肉」と「塊り肉」の両方とも、冷蔵庫へ移して自然解凍することができます。
流水解凍
すぐに使いたい場合は、袋に入れたまま流水解凍をするほうが早いです。
電子レンジで解凍
ゆで豚にして冷凍した場合は、電子レンジで解凍してからフライパンで焼いても美味!
600Wの電子レンジで2分程度が目安(肉の量で異なります)。フライパンに油をひかずに両面焼けば、カリッとした豚肉の食感が楽しめます。
豚肉の冷凍保存の期限
豚肉の冷凍保存方法は、こちらから確認してください。
生のまま冷凍した場合
小分けで生のまま冷凍した豚肉は、3~4週間ほど。
下味を付けて保存した場合
下味をつけて冷凍保存した豚肉は、3~4週間ほど。
加熱して冷凍した場合
加熱調理後に冷凍保存した豚肉は、1か月ほど保存可能。
* * *
豚肉の保存方法は、いずれも解凍してからの再冷凍はNG! 食中毒の危険性があるため、解凍後は速やかに食べ切りましょう。
撮影・文/川越光笑(たべごとライター・栄養士)
参考資料:大量調理施設衛生管理マニュアル(厚生労働省)
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