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切り干し大根は冷凍できる?
ほっこり和むお袋の味といえば、切り干し大根の煮物は大定番ですよね! これは、“乾物あるある”ですが、「少量しか使わないのに多く戻し過ぎちゃった…」なんて経験はありませんか?
切り干し大根は、水で戻してから冷凍保存が可能です。今回は、煮物にした場合の保存法と一緒にご紹介していきますね。
切り干し大根の冷凍方法
乾物のため長期保存向きの食材ですが、袋から開けて常温で放置しておくとカビが発生することも。開封後は、冷蔵庫で保存するのが必須です。または、袋のまま冷凍庫で保存しておくと風味を損なわずに鮮度維持することができます。
水で戻してから冷凍すると時短に
あらかじめ多めに水で戻しておき、冷凍保存する方法も。袋の表示通り、水で戻して水けをしっかり絞ったら保存袋に入れて冷凍庫へ。調理の際は、煮汁に凍ったままの切り干し大根を入れて煮詰めればオッケー。戻す手間いらずなので時短調理にも最適です。
煮物にしてから冷凍も
切り干し大根は、煮物にしてから冷凍保存しておくと超便利です。
最近は、作り置きおかず用の仕切り付きタッパーなるものが100円ショップでも購入できます。粗熱をとった切り干し大根の煮物を、シリコンカップなどに入れて小分け冷凍するだけ。これがあると何かと重宝するんです♪
切り干し大根の解凍方法
次に、切り干し大根の煮物の解凍方法です。
自然解凍
切り干し大根は自然解凍ができます。
水で戻しただけの状態で冷凍した場合は、使う日の前日に冷蔵庫に移して解凍しましょう。
煮物の状態で冷凍した切り干し大根は、お弁当のすき間に1品欲しい時にもおすすめ。朝カチカチに凍ったままお弁当箱に詰めておけば、ランチタイムには自然解凍できるのでラクチンです。
電子レンジで解凍
すぐに使いたい時は、電子レンジで解凍することもできます。
特に、煮物の状態で冷凍した切り干し大根は、パパのおつまみも速攻出せるので安心です(笑)。
調理前の切り干し大根は流水解凍で
水で戻しただけの状態で冷凍した場合は、流水解凍が手軽です。
冷凍した切り干し大根の保存期間
冷凍した切り干し大根の保存期間は、以下の通りです。
水で戻した場合の保存期間
冷凍庫で約1か月ほど保存可能。
煮物の保存期間
冷凍庫で約2週間ほど保存可能。
* * *
切り干し大根は、生の大根よりカリウムの含有量が豊富。カリウムには、体内のナトリウム排泄を促す働きがあります。普段から塩分高めのお食事をされている方は、積極的に摂るといいですね(腎疾患のある方や、カリウム制限のある方は除く)。
撮影・文/川越光笑(たべごとライター・栄養士)
参考文献/日本食品成分表2019七訂
通販で買えるおすすめの切り干し大根
さっそく切り干し大根の冷凍&時短ワザを試してみたくなった方のために、ネット通販ですぐに買える切り干し大根をHugKumがセレクトしました。
オーサワの有機切干大根(長崎産)
角屋米穀 カット割干大根 40g×5個
千切大根 500g
冷凍した切り干し大根を活用! HugKumからのおすすめレシピ
ここからは、冷凍ストックした切り干し大根を使ったアレンジレシピをご紹介します。
【1】切り干し大根ときくらげのサラダ
コリコリ、モグモグ、かめる素材がてんこ盛り! 子どものあごの発達にも貢献してくれるレシピです。
◆材料
(3~4人分)
切り干し大根 20g
きくらげ 5個
にんじん 40g
きゅうり 1/2本
ツナ缶(ノンオイル) 1缶(70g前後)
【A】
しょうゆ 大さじ1/2
酢 大さじ1
ごま油 大さじ2
塩 ひとつまみ
◆作り方
【1】切り干し大根は水で戻してざく切りにし、水気を絞る。きくらげは硬い部分を取り除き、熱湯でサッとゆでて、食べやすい大きさにちぎる。にんじん、きゅうりはせん切りにする。
【2】ボウルに【A】を入れて混ぜ、ツナ、【1】を加えてあえる。
◆ポイント
歯応えのある切り干し大根が、咀しゃくを促します。
教えてくれたのは
渥美まゆ美さん
あつみまゆみ/管理栄養士。フードコーディネーター。健康運動指導士。保育園勤務で子どもの料理提供に関わる。料理講師やセミナー講師などフリーランスで活動後、「株式会社Smile meal」を設立。食育など食と健康に関わる活動を行う。2児の母。
『めばえ』2018年1月号
【2】わかめと切り干し大根入り卵焼き
人気メニューの卵焼きの中に、栄養たっぷりな具材を加えて。うまみを吸った切り干し大根がおいしい!
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
卵 3個
わかめ(戻したもの) 20g
切り干し大根(乾) 5g
【A】
酒 大さじ1
砂糖 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
塩 少々
サラダ油 小さじ1/2
◆作り方
【1】切り干し大根は水で15分ほど戻して絞り、粗く刻む。わかめは1cm程度の大きさに切る。
【2】ボウルに卵を割りほぐし、【A】と【1】を混ぜる。
【3】卵焼き用のフライパンにサラダ油を熱し、【2】を一気に流し入れて大きくかき混ぜる。弱火にして半熟になったら端からクルクルと巻いて形を整えて焼く。粗熱がとれたら食べやすく切る。
*わかめが塩蔵の場合、塩は省いてもOK。
教えてくれたのは
阪下千恵さん
料理研究家、栄養士。家族 のために作り続けてきたおいしくて、栄養バランスのよいレシピが人気。二人の女の子のママ。
『ベビーブック』2015年9月号
構成/HugKum編集部