こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。「切り干し大根」というのは、生の大根を千切りにして天日干しした乾物のことです。太陽の光を浴びることで、生の大根よりも栄養価が高くなる切り干し大根です。硬いので「離乳食に使えないのでは?」と思ってしまうママも多いかもしれませんが、実は離乳食にぜひ使ってほしい食材のひとつです。今回は、切り干し大根を離乳食に取り入れるときのポイントと簡単にできるレシピを紹介します。
離乳食の切り干し大根はいつから食べてOK?
切り干し大根を離乳食に取り入れることができるのは、1歳を過ぎた離乳食完了期以降です。奥の歯茎で食べ物をしっかりとカミカミできていれば、そろそろ切り干し大根のスタート時期です。
離乳食に使うときの量、大きさ
離乳食完了期というと、食材の大きさは1cm程度が目安ですが、切り干し大根は少々硬めなのでまずはもっと細かく切った状態からスタートしましょう。普段大人が食べるよりも「やわらかく」煮ることがポイント。赤ちゃんの食べる様子を見ながら切り干し大根の大きさを徐々に大きくしていきましょう。
また、他の食材同様,少しの量からスタートして。はじめは5gから様子を見ましょう。
切り干し大根の下処理と冷凍保存方法
切り干し大根は乾物で日持ちするので、1回分をその都度その都度出して調理するのが基本です。冷凍する場合は、以下の手順です。
1.切り干し大根を水で戻す
2.1を赤ちゃんが食べる大きさに刻む
3.2をゆでる
4.水分を絞って1回分を密封容器(またはラップ)に入れて冷凍庫に入れる
赤ちゃんが食べるものですので、冷凍した切り干し大根は、1週間で使い切るようにしましょう。冷凍庫から出して離乳食に取り入れる場合は、再度加熱しましょう。
切り干し大根を使った離乳食レシピ
【離乳食完了期】 定番の切り干し大根の煮物
やっぱり定番の煮物がおいしい!しいたけの香りでおいしさアップ。切り干し大根の煮物です。
<材料>
切り干し大根(乾物) 5g
にんじん 15g
しいたけ 5g
かつお昆布だし 100ml
しょうゆ 0.5ml
<作り方>
・切り干し大根を軽く洗い、50mlの水につけてやわらかくなるまで戻して細かく切る
・にんじんを2cmの長さの千切りにする
・しいたけを1cmの薄切りにする
1.かつお昆布だしと切り干し大根をつけた水ににんじんと切り干し大根を入れて弱火でじっくり煮る(ふたをしてもOK)
2.しいたけを加えて、しばらく煮込み、しょう油を入れて風味をつける
【離乳食完了期】 ツナと切り干し大根のサラダ
多めに作って大人も一緒にいかがですか?大人は茹でず、水で戻すだけでOK!ツナとすりごま、塩を少々ふりかければ大人のサラダの完成です。
<材料>
ツナ(水煮) 10g
切り干し大根(乾物) 5g
すりごま 小さじ1/4
かつお昆布だし 大さじ1
<作り方>
・切り干し大根を軽く洗い、水につけてやわらかくなるまで戻して細かく切る
1.鍋に切り干し大根をつけた水と一緒に切り干し大根を入れて弱火でじっくり湯がく(蓋をしてもOK)
2.1を湯ぎりしてしぼり、ツナとすりごま、かつお昆布だしを和える
【離乳食完了期】 切り干し大根のトロッとスープ
赤ちゃんには少し切り干し大根が食べにくいかな?と感じたときは、とろみをつけたスープからスタートするとすんなり食べてくれることも。
<材料>
切り干し大根(乾物) 5g
ほうれん草 5g
かぼちゃ 10g
かつお昆布だし 100ml
味噌 0.5g
水溶き片栗粉 小さじ1/2
<作り方>
・切り干し大根を軽く洗い、50mlの水につけてやわらかくなるまで戻して細かく切る
・ほうれん草は湯がいて1cmに切る
・かぼちゃは皮、種、ワタを取り除き薄切りにする
1.かつお昆布だしと切り干し大根をつけた水に、かぼちゃと切り干し大根を入れて弱火でじっくり湯がく
2.ほうれん草を加えて、しばらく煮込み、味噌を入れて風味をつける
3.水溶き片栗粉を入れてほんのりとろみをつける
離乳食の切り干し大根に関する体験談
HugKum編集部では、1~2歳の子供がいるママやパパを対象に、離乳食の切り干し大根に関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんが切り干し大根を食べた様子についてお聞きしました。
切り干し大根を好んで食べているお子さんの体験談が多く見られました。ポテトサラダやおにぎりに入れる、みそ汁に入れるなどアイデアも豊富。食物繊維も摂れるのでお子さんと一緒にパパママも食べられるといいですね。
切り干し大根は、煮物だけでなく汁物、和え物にも使えて便利な乾物のひとつです。いろいろな食材と組み合わせて毎日の離乳食づくりに活用してみてくださいね!
記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
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