食物アレルギーっ子との海外旅行で準備すべき6か条とは!?【子連れ海外旅行の達人ママが伝授】

食物アレルギーをもつ二男の母、村田愛さんは大の海外旅行好き。一家の子連れ海外旅行デビューは、なんと、お子さんがが1歳2か月の時!これまで6か国あまりを訪れたそうです。

海外旅行の達人で、アレルギーっ子ママの愛さんに、旅行前に必ず準備することを教えていただきました。

食物アレルギーでも、海外旅行をあきらめたくない!


――長男1歳2か月(小麦・卵アレルギーもち)の時。ベルギーの世界遺産グラン=プラスにて。年末だったこともあって大変なにぎわいでした。

突然ですが小さなお子さんと海外旅行行ったことありますか?
我が家は、息子が1歳2か月の時にフランス旅行、3歳の時にドイツ・イタリアを中心にヨーロッパを回り、5歳の時にオーストラリアに行きました。
小さい子を連れての旅行はなかなかに大変ですが、子どもが大きくなるにつれ、子ども自身異文化に触れることで成長することや
新しい視点を身につけており、「行ってよかった」と思うことが増えてきました。


――長男4歳 次男2歳の時。イタリア フィレンツェ ドゥオモ前。フィレンツェは芸術の街!子どもたちは教科書にものっている芸術作品を肌で感じていました。

しかし、1点、我が家はどうしても他より気を付けなければならないことがあります。
それは息子に食物アレルギーがあるということ。
息子は3歳まで小麦・卵アレルギー、現在は卵のアレルギーを持っています。

卵が食べられないのはもちろん、卵が使用されている料理を食べると、湿疹や嘔吐、体中がはれ上がる症状が出てきます。
そのため、国内はもとより、海外旅行でも非常に気を付けなければならない点でした。

とはいえ、食物アレルギーがあるからと、海外旅行をあきらめたくない!海の向こうの世界をわが子に見せたいという想いは
多くのご両親にあるのではないでしょうか?

特に今年のお正月は最大9連休という人も多く、海外旅行にいく方も非常に多いと聞きます。
そこで、今回は、今からでも間に合う!
食物アレルギーがある子どもといく、海外旅行のポイントや注意点をご紹介します。

ポイント1 日本から持っていけるものは持っていく

小さな子どもは非常に敏感です。特に食物アレルギーがある子どもは見慣れないものを食べない傾向もあります。
そこで食べなれているアレルギー対応のお菓子や、食物アレルギー対応レトルトカレーをはじめとしたレトルト食品を持っていくようにしましょう。
我が家も息子が小麦が食べられないときは、レンジで温めるタイプのご飯を20食分、米粉を一袋持っていきました。
(注意:米粉などの粉類は国によっては検閲で引っかかる場合や、違法な薬と間違われる場合もあります。商品名がきちんと書かれているもので、
未開封のものを持っていくようにしましょう)

ポイント2 英語で「〇〇のアレルギーがある」という文章を用意


―― © アレルギーっ子の旅するサイトCAT

「Allergy(アレルギー)」という発音は、実は日本人にはなかなか発音しにくい単語です。
「アレルギー」と言っても現地の人には通じない場合も…。
しかし、コミュニケーションがどうしても必須の食物アレルギー。必ず英語(もしくは旅行先の現地の言葉)で

「この子は/私は 〇〇の食物アレルギーがあります」などといった、
一目で相手が理解できるものを用意しておきましょう。

ポイント3 現地の和食料理店・日本食材店をチェック

現地の日本人ほど心強いものはありません。
ホテルに宿泊する際は、ホテルサイドに日本語ができるスタッフ(できれば日本人)はいるかを確認しましょう。
もし個人旅行などを利用し、アパートメントに宿泊するなどで、ホテルスタッフがいない場合、日本人が運営している和食料理店や日本食材店を事前に探しておきましょう。
事前にコンタクトをとる必要性はないと思いますが、事前にどこにあるかなど調べておくと気持ちが楽です。

ポイント4 フライトする際は必ず今から「アレルギー対応食」を用意してもらうように電話しましょう

飛行機内で食べる機内食。アレルギー対応食はありますが、当日に用意できるものではありません。少なくとも旅行の3日前には航空会社に問い合わせし、
食物アレルギーがあること、機内食をアレルギー対応食にしてほしいことを伝えましょう

ポイント5 薬を必ず多めに持っていく

アレルギーの薬は決してなくしてはいけません。ですから、必ず、すべてのカバンに少なくとも2つは入れるようにしましょう
海外旅行でたまにあるロストバゲッジ。一つのカバンに薬を入れておいて、そのカバンがなくなってしまったときが非常に問題です。
飛行機の中に入れる手持ち荷物も油断はできません。
子どものカバンも含め、必ず一つのカバンに一つ、いれるようにしましょう。
また、エピペンですが、これは処方の関係上一つだけと思います。
手荷物の中で一番出しやすい場所に入れておくようにしましょう。
飛行機内にエピペンの持ち込みがダメだという噂もありますが、大手航空会社ではそのようなことはまずありません。
ただ念のため、英語で「EpiPen」と大きく書いておくのもいいかもしれません。

ポイント6 保険を確認する

海外で万が一が起きた時、現地の病院に必ずお世話になると思います。
そこで一番問題となるのが、治療費です。
海外の治療費は、日本の何倍も高く、数十万、数百万の請求が来る場合も…。
実体験ですが、我が家でまだ子どもがいないとき、主人がインドで熱を出し現地の病院に入院したことがあります。
結果ただの風邪でしたが、請求額は50万円!
海外旅行の保険に入っていたので、その額を支払うことはありませんでしたが、入っていなかったらと考えると…。恐ろしいですね…。
命には代えられないとはいえ、やはり保険は大事です。
必ず確認する、もしくは空港で海外旅行保険に入るようにしましょう。


――長男4歳の時 イギリスロンドンの公園にて。何気ない場所を散歩するだけでも、楽しくて刺激的な時間が過ごせます

海外旅行に行くとき、大切なことは、事前に用意できるもの、日本から持っていけるものはなるべく持っていくということです。
また、言葉が通じないを大前提とし、紙に書く、スマホの壁紙にするなどの工夫をするようにしましょう。
事前に準備をして、素敵な旅を!
HAVA A NICE  TRIP!

写真提供/村田愛

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村田 愛(アレルギーっ子の旅するサイトCAT Child × Allergy×Trip代表)

長男が小麦・卵アレルギー、次男がキウイアレルギーという二男の母。大の海外旅行好き。子連れのおでかけサイトは数多くあるが、アレルギーっ子に特化したサイトがないことに発奮し、2015年2月にCATの活動をスタート。アレルギーっ子の旅情報を多く発信している。

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