目次
フレンチトーストの基本知識
フレンチトーストの発祥や名前の由来などをご存知でしょうか? まずは、フレンチトーストの豆知識と基本的なフレンチトーストの作り方をご紹介します。
フレンチトーストとは?
フレンチトーストは、牛乳、卵、砂糖などを混ぜて作った卵液に、食パンやバケットを浸して焼く料理。古くからヨーロッパなどで食べられていたものです。フレンチトーストという名前からフランス発祥のものと思われがちですが、実はアメリカで『ジョセフ・フレンチ』という人が「フレンチトースト」という名前で売り出し、その名前が広まったとされています。「フレンチ」はフランスではなく、人の名前だったんですね。
ちなみにフランスでは、フレンチトーストは「失われたパン」という意味の「パン・ペルデュ(pain perdu)」といいます。固くなったパンを使って作ることから、そう呼ばれているようです。
基本的なフレンチトーストの作り方
【材料】
- 卵
- 牛乳
- 砂糖
- バニラエッセンス
- バター(無塩のものが望ましい)
【作り方】
1、卵液を作る
ボウルで卵をしっかり溶き、牛乳、砂糖、バニラエッセンスを入れて、さらに混ぜます。
2、パンを切る
パンを食べやすい大きさに切り、フォークなどで数か所刺しておくと卵液が染み込みやすくなります。
3、パンを卵液に浸す
トレーに卵液を入れ、その中にパンを入れて浸します。冷凍保存しない場合は、半日から一晩、冷蔵庫で寝かせましょう。
4、フレンチトーストを焼く
フライパンにバターを入れ、焦げないように中火で溶かします。バターが溶けたら、卵液に浸したパンを入れて蓋をします。焼き色が付くまで弱火でじっくり焼きましょう。片面に焼き色が付いたら、パンをひっくり返し、両面に焼き色が付いたら完成です。
フレンチトーストを冷凍保存するメリット
・長期保存することができる
フレンチトーストは卵や牛乳といった、日持ちしない材料が含まれています。そのため常温で保存するのはN G。冷蔵保存しても2日間ほどで食べきらなくてはなりません。しかし、冷凍保存することで保存期間がグンと長くなります。
・時短調理が可能になる
通常フレンチトーストを作る際は、卵液に浸してしばらく漬け込む時間が必要です。しかし、あらかじめパンを卵液に浸して冷凍保存しておけば、あとは食べたいときに焼くだけ。すぐにフレンチトーストを食べることができます。
・パンの消費に便利
食パンやフランスパンが余ってしまうことってよくありますよね。そんなときは、多めにフレンチトーストを作って冷凍しておくのがおすすめ。多少、水分が抜けてパサパサしたパンも、卵液に浸すことでフワフワした食感が蘇ります。
フレンチトーストを上手に冷凍保存するポイントや注意点は?
・パン同士が重ならないように保存する
パン同士がくっつかないようにするのがポイント。離しておかないと、くっついて凍ってしまい、焼く際に失敗する原因になります。
・保存袋内の空気を抜く
なるべく空気に触れないようにするのが劣化を防ぐポイントです。
・金属製のトレーにのせて急速冷凍する
金属製のトレーにのせて冷凍保存することで、冷凍するスピードが速くなり、鮮度が保たれやすくなります。
・再冷凍はNG
一度解凍したものを再冷凍するのはN G。食感が損なわれたり、雑菌が繁殖する恐れがあります。
・しばらく放置していたフレンチトーストを冷凍するのは避ける
フレントーストは、卵や牛乳といった傷みやすい食材を使っています。そのため、しばらく放置していたものは冷凍しないほうが良いでしょう。
フレンチトースト冷凍保存方法|焼く前に冷凍
パンを卵液に浸して下味冷凍することで、冷凍保存している間に卵液がパンにしっかりと浸透します。焼くと、ふわとろのフレンチトーストになります。
冷凍保存方法
1、卵液に浸したパンを重ならないようにフリーザーバッグに入れます。
2、フリーザーバック内の空気を抜いて封をします。
3、金属製のトレーにのせて冷凍庫に入れればOK。
保存期間
2~3週間保存することができますが、なるべく早い目に使い切るほうが良いでしょう。
解凍方法
1、フライパンにサラダ油をひき、下味冷凍しておいたパンを並べます。
2、フタをして、弱火で10~15分蒸し焼きにしていきます。
3、片面に焼き色がついたら、同じようにもう片面焼いていきます。
4、両面に焼き色がつたら、バターを入れ、焦がさないように表面がカリッとするまで焼けば完成です。
フレンチトースト冷凍保存方法|焼いてから冷凍
フレンチトーストは焼いてから冷凍保存することも可能です。焼いて保存すると、食べたいときに加熱するだけで、すぐにフレンチトーストを食べることができます。
保存方法
1、焼いたフレンチトーストは、まず粗熱をとります。
2、一枚ずつラップで覆い、フリーザーバッグに入れます。
3、金属製のトレーにのせて冷凍保存しましょう。
保存期間
2~3週間の保存が可能です。
解凍方法
1、冷凍保存しておいたフレンチトーストは、ラップをはずし、耐熱皿に移します。
2、ラップをかけ電子レンジで加熱。
3、仕上げにトースター、もしくはフライパンで表面を軽く焼くと、香ばしいフレンチトーストに仕上がります。
冷凍したパンでフレンチトーストを作る方法
冷凍パンでもフレンチトーストを作ることができるんです。しかも冷凍パンでフレンチトーストを作ると、短時間で卵液が染み込みやすく、フワフワになるという嬉しいポイントも。冷凍パンでフレンチトーストを作る方法をみていきましょう。
作り方
1、冷凍パンをカットする。
冷凍パンをお好みの大きさにカットします。
2、卵液を作る。
ボウルに卵、牛乳、砂糖を入れよく混ぜましょう。
3、冷凍パンを卵液に浸す。
耐熱皿に卵液と冷凍パンを入れ、ふんわりとラップをします。電子レンジで30秒、ひっくり返して更に30秒加熱します。
4、パンを焼く。
フライパンで焦げないようにバターを溶かし、電子レンジで加熱したパンを入れて、弱火で焼きます。両面にこんがり焼き色が付いたら完成です。
冷凍保存でいつでも美味しいフレンチトーストを
フレンチトーストは冷凍保存しておくと、忙しい朝の朝食などにとっても便利です。食べきれなかったパンがあるとき、牛乳や卵を早く使いたいときなど、フレンチトーストを作って冷凍しておくのはいかがでしょうか
構成・編集/松田慶子(京都メディアライン・https://kyotomedialine.com)