現役の小学校先生に訊くママパパの悩み…「友だちができなかったらどうすれば」

『小学一年生』(小学館発行)が、読者のママ・パパのお悩みを大募集! 子育てのことや学校での心配ごとなど、現役の小学校の先生がみなさんの気持ちに寄り添いお答えします!

Q:友だちができるか心配です

子どもが入学した小学校には、同じ幼稚園の友だちが一人もいません。新しい環境に慣れるのに時間がかかる子なので、新しい友だちができるかとても心配しています。また、私もママ友と小学校の情報共有ができないので、不安です。友だちが早くできるように、家庭でできることはありますか?(K・N さん)

A:大丈夫ですよ!子どもなりに友だちを本能的に探し出します

新しい環境で友だちができるか心配だという親御さんの気持ちは、とてもよくわかります。けれど、たいていの子どもは自分に合う子を本能的に探し出します。もちろん、私たち教師も、授業中にグループ学習をさせたり、休み時間に子どもたちを誘って校庭で遊んだり、できるだけ友だち作りの機会を作ります。そうすると、GW明けにはもうあちこちで仲良しさんができています。

一方で、一人が好きだという子も一定数います。先生はこうした子どもにも、クラスメートと関わる機会を作るように心がけていると思いますよ。

友だちができなくて、本当に困っている子は、まずおうちの人に訴えると思います。「友だちがいない」とは言わなくても、「学校がつまらない」「行きたくない」などと言い出す場合は、お子さんの話を聞いて、思いを受け止めてあげてください。そして、担任の先生に相談しましょう。その際は、連絡帳でアポイントをとり、直接会うか、電話で相談してくださいね。

それから、お母さんお父さん自身の友だち作りには、PTAの委員や係などをするのがおすすめです。集まったり、同じ作業をする中で、ママ友・パパ友作りの機会が増えますよ。

記事監修

佐々木 陽子 先生|東京都江戸川区立
大杉小学校主幹教諭
主幹教諭として教鞭をとる傍ら、先生が読む教育雑誌『教育技術』に執筆も行う。著書に『クラスがまとまる 小学一年生 学級づくりのコツ』(ナツメ社)などがある。

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

『小学一年生』2022年4月号別冊『HugKum』 構成/天辰陽子 イラスト/かまたいくよ

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