オーブンレンジでトーストは焼ける?
オーブンレンジで食パンをトーストすることができるのでしょうか? まずは、オーブンレンジの基本的な機能とトースターとの違いをみていきましょう。
オーブンレンジとは
オーブンレンジとは、オーブン・グリル・レンジの機能がひとつになった調理家電です。
食材の中までじっくり加熱調理するオーブン機能、食材の表面をかりっと焼いてくれるグリル機能、そして食材を温めるレンジ機能が搭載されているので食材やメニューによって調理方法を使い分けることが可能です。
さらに、揚げ物や蒸し料理、解凍や焼き菓子、手作りパンの発酵から焼き上げまで使えるものがあったりと、何十種類もの調理モードを搭載しているのも、オーブンレンジならではの特徴。
トースターと比べて焼き加減やかかる時間には差がありますが、オーブンレンジで食パンを焼くことも可能です。
トースターとの違い
さまざまな機能が搭載されているオーブンレンジに比べて、トースターは主にパンを焼くことに特化した調理家電です。
ヒーターで加熱し、短時間でパンの表面をこんがりとキツネ色に焼き上げてくれます。遠赤外線のヒーターやファン、スチームがついているものなどがあり、温度調節のみならず、よりおいしくパンを焼き上げる工夫がされている進化系トースターも登場しています。
オーブンレンジは予熱に数分かかりますが、小型のトースターはスイッチを入れるとすぐに熱くなり、短い加熱時間で食パンを焼き上げることができます。
オーブンレンジでトーストを焼く条件
オーブンレンジで食パンを焼くために必要な機能とは? オーブンレンジでトーストを焼くための条件をさっそくみていきましょう。
トースター機能をチェック
近年、多くのオーブンレンジでトースター機能がついているものが増えています。
オーブンレンジのメーカーや機種によって表示方法は異なりますが、「トースター」の専用ボタンがついていたり、メニューで「トーストモード」を選択できたりするものが多く登場しています。
ボタン一つでちょうどいい焼き加減になるように設定されているので、温度や時間設定をしなくても食パンを入れるだけでトーストが完成。
まずは、ご家庭のオーブンレンジにトースター機能がついているかチェックしてみましょう。
「オーブン」モードで手動設定してトーストすることも可能
ご家庭のオーブンレンジにトースター機能がついていなくても、「オーブン」モードにして食パンを焼くことが可能です。温度や時間の設定を手動で行い、5~10分で焼き上げることができます。
オーブンレンジでトーストを焼く方法
トースト機能がついていないオーブンレンジでトーストをおいしく焼くには、どうしたらいいのでしょうか。温度や時間設定、おいしく焼き上げるコツをみていきましょう!
用意するもの
- 天板
- 水が入った霧吹きスプレー(オプション)
※温度設定や焼き加減はオーブンレンジやパンの厚みによって差が出るので、ここで紹介する温度と時間の設定を目安にして、自宅のオーブンレンジで調節してみてください。
※パンにバターをたくさん塗ってから焼いてしまうと、火災の原因になるので注意しましょう!
手順① 「オーブン」モードにしてまずは予熱
温度設定は210~250℃にし、天板を入れたまま予熱スタート。
手順② 予熱完了→食パンを入れて5分~焼く
食パンをおいしく焼くには、高温で短時間で焼くことがカギ。予熱が完了してから、天板の上に食パンを並べて焼き始めましょう。機種によって焼ける時間に差があるので、5分程たったら一度焼き加減を確認して、時間調節するようにしましょう。
焼く前に食パンに水を吹きかけておくと、よりもっちりに!
食パンの表面をカリッと、中身はふんわりとした食感を出すには、焼くときにパンの水分が飛ばないようにすることがポイントです。シュッシュッと霧吹きで食パンの表面に水を吹きかけてからオーブンに入れて焼くと、焼いているときにパンの水分が失われにくくなり、もっちりと焼くことができるとか。
両面焼きする方法
オーブンレンジによっては、食パンを両面焼くために途中で裏返す必要があるものとそうでないものがあります。
一度に両面焼きができないオーブンレンジの場合は、片面を5~7分程焼き、裏側にひっくり返して2~3分程焼いてみましょう。
また、続けて食パンを焼く場合は、オーブン内がすでに熱くなっているので、1回目の時より短い時間で焼くことができるので時間設定に気をつけましょう。
オーブンレンジがあればトースターはいらない?
では、オーブンレンジがあればトースターは必要ないのでしょうか。オーブンレンジでトーストを焼くメリットとデメリットを比較し、トースターの必要性についてみていきましょう。
オーブンレンジでトーストを焼くメリット
オーブンレンジでトーストを焼くメリットは、一度に何枚もの食パンを焼くことができることです。
一般的に、トースターは一度に食パン2枚しか焼けないものが多いなか、オーブンレンジなら大きさによっては3~4枚焼くことも可能です。トースターより庫内のサイズが大きいので、余裕をもって一度に何枚も焼け、出し入れも簡単というメリットがあげられます。
オーブンレンジでトーストを焼くデメリット
オーブンレンジでトーストを焼くデメリットは、トースターに比べて食パンを焼くのに時間がかかることです。
パンを焼くのに特化しているトースターでは、2~3分程度で食パンをこんがりと焼くことができますが、オーブンレンジでは倍以上の7~8分かかるといわれています。
食パンをオーブンレンジで焼いている間に、卵やサラダ、ヨーグルトなどほかの朝食の準備をしながら、パンを焼いている時間を上手に使ってデメリットを解消するのもひとつの方法ですね。
毎朝パン派の家庭ではトースターの必要性を感じることも
せっかくオーブンレンジを買ったなら、キッチンを広く使うためにもなるべく物を増やさないようにしたいところ。しかし、オーブンレンジでは、トースターでパンを焼くより時間がかかるため、さっと朝食の準備を済ませたい忙しい朝に、じれったさを感じることもあるようです。
朝食は毎日トースト派という家庭では、短い時間でさっと食パンを焼くことができるトースターがあると便利と感じる人も少なくありません。メリットとデメリットを比較して、ご家庭のライフスタイルに合った方法を選びましょう。
家電をうまくつかって朝食準備をスムーズに
一家に一台あると便利な調理家電の代表的な存在となったオーブンレンジ。使わない日がないほど、幅広いメニューで大活躍してくれます。
近年発売されているオーブンレンジには、トースター機能がついているものが多く、温度調節を手動でしなくても食パンをトーストしてくれるものが増えています。各家庭のライフスタイルに合った家電を使って、慌ただしい朝食準備がスムーズになるベストな方法をみつけてみてください。
あなたにはこちらもおすすめ
文・構成/HugKum編集部