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小学校の個人面談の目的は?
小学校の個人面談の一番の目的は、「ご家庭と学校で協力してお子さんを育てていくために、お子さんについての情報を共有する」ことです。
先生からは、学校でのお子さんの様子を聞きます。また親からは、お子さんのお家での様子を伝えたり、お子さんについて悩んでいる・困っていることを相談したりできます。学校のシステムについて聞いてみたいことも、この機会に質問してOKです。
どんな流れで進めるの?
日程調整は紙ベースで
事前に、面談の日時を決めます。一般的には、お便りで面談希望日のアンケートがあり、それをもとに先生が日程調整します。調整した予定は、紙ベースで配布されることが多いです。
面談時間まで、待つ場所があるか確認しておこう
面談の時間になるまで、教室前の廊下や待機場所で待ちます。学校の廊下は喚起していて空調がきいていないこともあり、暑い時期は図書室や家庭科室などの特別教室が待機場所になることもあります。
待ち時間は、廊下などに飾られている子どもの作品をチェックできるチャンスでもありますよ。
予定の時間になったら教室へ入ります。1つ前のコマで面談をされている保護者がいる可能性もありますので、念のためノックしてから教室内へ入りましょう。
時間が短いので、早々に本題へ!
挨拶は早々に切り上げ、早速本題へ。持ち時間は、一人につき15分程度しかないので、のんびりおしゃべりしているゆとりはありません。
基本的には、先生が話を促してくれます。まずは学校での様子について、お話を聞いてみましょう。
後半では「お家ではどうですか?」「お子さんのことで気になることはありますか?」と聞かれることが多いので、ざっくりとどんなことを話すか考えておくと安心です。
話し足りないことがあったら、「後日またゆっくりお話したい」「改めて面談する機会を作ってほしい」という旨を伝えておきましょう。
どんなことが話題になるの?話すことを考えておいた方がよい?
まずは、先生から学校での様子を聞く
親からはなかなか見えにくい、学校生活・人間関係のこと
こんなことが好き・得意、休み時間は誰とどんな遊びをしているか、給食の様子などについて話します。
特に1年生では入学して数カ月経ち、学校生活を順調におくれているか、という部分について触れることが多いです。
授業では、理解できているか・集中できているかがポイント
授業での集中力や理解度、話を聞けているかどうかなどについて共有します。
2年連続で担任してくれている先生だと、成長がみられる部分、今頑張っている部分について教えてくれることもあります。
2年生以上だと4月に実施した学力調査の結果の話題になるかも
2年生以上だと、4月に実施した学力調査が話題になることも。1つ前の学年で習ったことがしっかり身についているかを調査したテストです。
「お家ではどうですか?」と聞かれたときの答えを準備しておこう
家でがんばっていること、成長したところを伝えよう!
先生にとっては、家でのお子さんの様子は見えにくいもの。こんなことに力を入れている、去年と比べてこんなところが成長しているという良い点を先生に共有してみましょう。
「保育園のときは毎朝ぐずっていたけど、小学生になってからは、ぐずらず一人で行けるようになった」「習い事の体操教室で、側転やバク転を頑張っている」「家では赤ちゃんのお世話をたくさんしてくれている」など、学校生活とは一見関係のないことでも、先生にとってはお子さんを理解するための貴重な情報です。
また、「学校ではしっかりしているけど、実は家ではぐうたらしています(笑)」なんていうギャップも伝えてOK!
「しっかり者だと思っていたけれど、本当はすごくがんばっていたのね」とお子さんの気持ちを分かってくれるはずです。
心配なところ、困っていることは聞いてOK
「学校で時間を守って生活できているのかな?」「好き嫌いが多い子だけど、給食は食べられているんだろうか」など、学校生活で心配なことは、担任の先生に遠慮なく聞いてみましょう。
中には、お子さんが家で話すことと、先生からみた客観的なお子さんの姿にズレがあることもあり、「え!?そんなの知らなかった!」なんてこともあります。
また、「学校の準備がなかなかできるようにならない」「宿題が全然できなくて困る」という家での困りごとも伝えてみましょう。「学校でこんな声掛けをしたら効果がありましたよ!」とアドバイスをもらえるかもしれません。
相談の内容によっては、学校内の専門家を紹介してもらえることもあります。例えば、体調や健康上のことなら保健室の先生、食事や栄養のことなら栄養士、発達や心理面ならスクールカウンセラーがそれにあたります。
こんなときどうしたらいいの? 個人面談Q&A
先生が設定している時間と仕事の予定と重なっていて、都合がつきません
その旨をそのまま先生に伝えてみましょう。保護者の出勤前に時間を設定してくれたり、中にはオンライン面談や電話面談にしてくれたりすることもあります。
すでに相談したいことが決まっている場合は、事前に伝えておいた方が良い?
日程調整のアンケートに記入しておくか、連絡帳等で事前に伝えておくのがおすすめ。先に伝えておいたほうが本題に入りやすいし、必要があれば先生も準備をしておけるので、問題解決への近道に。
妹や弟がまだ小さい。連れて行っても大丈夫?
もちろん大丈夫! お絵描きセットや音の出ないおもちゃなど、座ってできるお遊びグッズを持参するのがおすすめです。
年長さんごろの妹・弟で、面談の内容を聞いてしまう状況は避けたい場合は、事前に先生に相談してみましょう。
本人が一人でお留守番できません。連れていくことはOK?
こちらも、事前に確認しておくのがおすすめです。「面談の室内には入らないでほしい」と言われることもあります。廊下や保護者待機室で待つ形が多いようです。
面談を予定していた日時に予定が入ってしまった! 変更できる?
もちろん、変更できます。分かり次第、予定を変更したい旨を先生に相談してみましょう。予定表が配られている場合、空いている枠で変更希望を出せると、先生はありがたいと感じることでしょう。
隣の学校と面談の時期が違う。どうして?
個人面談や家庭訪問の時期や回数は、学校ごとに決められるものです。基本的には、学校行事やその準備が少ない時期に設定しています。
個人面談が希望制。子ども困っていなさそうなので、面談をしなくても大丈夫?
希望制なら、面談をしてもしなくてもOKです。しないからといって、「あの親は子育てに力を入れていない、協力的ではない」と先生が捉えることはないので大丈夫。
希望制でも、先生側がぜひ話したいと感じる場合は、「面談しませんか?」とお声がかかることもありますよ。
お子さんのことを話し合える貴重な時間。短いですが有意義な時間に!
お家の方も、先生も、お子さんの成長を支えたいという気持ちは同じです。お子さんのいろいろな面について共有することで、お子さんのありのままの姿をお互いに知ることができます。
「そんな面があったんだ!」「それは家でも学校でも同じだわ~」など、新たな発見の機会になるでしょう。
コロナ禍もあって、ここ数年は特に学校に足を運ぶ機会が減っています。15分程度という短い時間ですが、有意義な時間にしたいですね。
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文・構成/yurinako