公園でひとりで遊びたがる3歳の娘。ママ友にも悪くて…【愛子先生の子育てお悩み相談室】

子育ては日々悩みの連続ですね。保育者歴半世紀あまり。常に子どもに寄り添い、ママたちからの信頼も厚い自主幼稚園「りんごの木」の柴田愛子さんが、豊富な経験を元に、悩めるお母さんにアドバイス。

友だちが入ってくると拒絶オーラ全開の娘。相手のママにも悪くて…

3歳の娘は、私とだけ遊ぶのが好きです。公園で遊んでいて知らない子が入ってくると、娘の動きがピタリと止まり拒否オーラが全開になります。「イヤ~! ひとりで遊ぶ」と大きな声を出して嫌がるときもあります。あからさまに拒否するので、相手のママと気まずくなるのですが、どうしたらいいですか? (3歳の女の子のママ)

3歳は、外の世界に対して警戒心が強くなる時期です

そんなに気にすることではありません!

3歳ぐらいになると外の世界に対して警戒心が強くなり、ママ(パパ)と自分との関係を一番に考えるようになります。
この時期に“自分がしたいこと”を大事にしながら過ごすと、自己肯定感の根っこが育ちます。逆に幼いときから周囲に気遣いをする子は、自分の本当の気持ちに気づくのが遅れます。

集団生活が始まると、相手の気持ちがわかるようになります。いまは、あるがままの子どもを受容して

お母さんの目の前で友だちを拒絶したりすると対応に困るでしょうが、これから保育園や幼稚園に入園して集団生活が始まると、そうしたことは減っていきます。

4歳ぐらいになると、人間関係にブレーキを踏めるようになっていき、徐々に相手の気持ちもわかるようになっていきます。そして、言葉や態度によって傷つくことも覚えていきます。

今は、あるがままの子どもを受け入れることを大事にしてください。子どもが自ら育っていく力を信じて、わが子の成長を応援してあげてください。お母さんが相手に謝れば済むことならば、謝りながら成長を待ちましょう。

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記事監修

保育者
柴田愛子 しばた・あいこ

自主幼稚園「りんごの木」代表。子供の気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて47年。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。

イラスト/海谷泰水

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