防災ボードゲーム『RESQ』に家族でチャレンジ!子どもには伝わりづらい防災意識を、自然に

日本は地震や津波、台風など自然災害の多い国です。特に9月は台風の多発するシーズンなので、警戒が必要となります。9月は防災意識を高めるため全国的に多くの防災イベントなども行われます。これをきっかけに防災について、今一度しっかりと考える機会を持ってみてはいかがですか?

防災について、楽しく学ぼう!

防災について知識をつけたり、災害が実際に起きた時のことをシュミレーションしたりするのは大切ですよね。しかし、災害の恐ろしい話ばかりを一方的にしていても、子どもにはなかなか伝わりづらいものです。

最近は、防災について楽しく学べるゲームや本などが多く出回っているので、そういったものをどんどん活用していきましょう!楽しく学んだ知識というものは、しっかり定着しやすいものです。しかも、防災の知識をつけるというのは大切なことなので、インターネット上では無料で出来る楽しい防災のゲームや、クイズがたくさん公開されていますよ。家族で楽しく学んで、しっかり災害に備えることが出来たら一石二鳥ですね。

防災ボードゲーム『RESQ』に家族でチャレンジ!

今回、私たち家族は『RESQ』という防災ボードゲームにチャレンジしてみました。こちらは、明石工業高等専門学校の方々が立ち上げたD-PRO135°が、「若い世代を含む全世代の人たちに、楽しく、できるだけ多くの教訓を学んでもらいたい。」との想いで作られたゲームです。固いイメージのある防災を、遊ぶだけで楽しく学べるゲームにしようというコンセプトをもとに考案されました。

ゲーム自体はすごろくのような内容で、子どもでも楽しめそうです。ただ、ミッションが起きてそれを達成させていくという部分が最初は小さい子だと難しいかなという気もするので、大人のサポートが必要かなとも思いました。小学生にもなると、自分で理解してどんどん出来るような内容です。

ホームページ上でデータをダウンロードし、プリンターで印刷してゲームを工作しよう

プリンターでデータを印刷します

『RESQ』はデータをダウンロードし、それをプリンターで印刷して、組み立てて行きます。はさみやテープを使った作業になるので、工作的要素もあって、親子で楽しめました。印刷した紙の枚数は24枚でした。

はさみでチョキチョキ
テープでペタペタ

サイコロやコマを用意してゲームスタート

サイコロが2つ必要です

工作が終わったら、ゲームに必要なものを揃えていきます。このゲームでは、サイコロが2つ必要です。我が家には2つなかったので、急遽木の立方体でサイコロを作成しました。その他にも、コマなどを揃えます。準備が整ったら、ゲームスタート!

ミッションを成功させるために真剣です

すごろくのようにサイコロを振ってコマを進めていくのですが、ミッションを達成させたり、災害のようなハプニングが起きたりと一筋縄ではいきません。ちなみにミッションを成功させたり、防災クイズに正解したりしてポイントをゲットし、それが10ポイントに到達した人が勝ちです。防災グッズカードというものもあり、それらを駆使していくことが求められます。

よく作られているな、と感じたのは単に知識の植え付け的なゲームではなく、実際に災害が起きた時のことがシュミレーション出来るようになっており、さらにその時取るべき行動が、ゲームの中でミッションとして登場しているところです。子どもはゲームに勝ちたいので、真剣に考えますよね?だから、ゲームを通じて災害が起きた時の状況でどうしたら良いのかということを一生懸命考えているということになります。これはすごい仕組みですよね。

例えば、「心臓発作を起こした人の命を救おう」というミッションでAEDを使うことを知ったり、「外国人を避難所へ案内しよう」というミッションで「Let’s go to the Shelter.」(一緒に避難所へ行きましょう)という声掛けを学んだり、といったものです。

また、サイコロの出た目によっては防災クイズというものに挑戦できるのですが、3択のクイズになっていて、これがとても盛り上がりました。内容も実践的で、勉強になりました。

予想以上に盛り上がってくれました

ちょっと幼稚園児や小学生には難しいかもと思っていたのですが、紙に印刷して工作をする段階から予想以上に食いついてくれて、とても楽しんでくれました。もっと内容の簡単なライト版というものも今準備されているようなので、そちらも出来たら是非やってみたいなと思いました。

防災ボードゲーム「RESQ」のダウンロードはこちら 

東京消防庁の「みんなの防災クイズ」にも挑戦!

「RESQ」を楽しんだ際に、特に盛り上がったのが防災クイズのところだったので、後日楽しそうな防災クイズを見つけて挑戦してみることに。インターネットで探していて目を引いたのは、東京消防庁のホームページのキッズコーナーにあった、「みんなの防災クイズ」です。

こちらは、クイズが小学校低学年・中学年・高学年と3つのレベルに分かれており、さらにそれぞれのレベルで地震・火災・生活事故の3つのジャンルに分かれています。「全問正解するとプレゼントがもらえるよ!」と書いてあり、子どもたちはやる気満々!パソコンに食いつくように、クイズに挑んでいました。

クイズとなるとやる気満々です!
兄弟で相談しあって、全問正解を目指します

内容は、災害について知っておきたい大切な知識ばかり。時々解説も入れてくれていて、しかもそれが子どもにも分かりやすいように書かれているので、とてもありがたかったです。子どもたちだけでどんどん進めていました。何よりも、「全問正解だったらプレゼントがある!」ということが、子ども心に火を点けたのだと思います。

内容は、高学年になるとけっこう難易度も上がっていきます

気になるプレゼントの正体は…

みんな大好きペーパークラフト!

消防車と救急車のペーパークラフトでした!この他にも、パソコンの壁紙のプレゼントもありました。我が家の子どもたちはペーパークラフトが大好きなので、大喜び。車好きの末っ子にあげたいから綺麗に完成させたいと、パパに制作を頼んでいました。

ペーパークラフト完成しました!

可愛らしい車が完成しました。これは、車好きの子はきっと喜びますね。

東京消防庁の「みんなの防災クイズ」は子ども向けに作られているので、パソコンやタブレットが操作できる子ならば、自分でどんどん進めていけると思います。全部やっても時間もそんなに沢山掛からないですし、家族の防災意識付けにとても良いんじゃないかなと思いました。

東京消防庁「みんなの防災クイズ」はこちら

 

災害時に命を守るためには、一人一人の防災対策が大切

自然災害はいつ起こるかわからないもの。しかし、一人一人が日頃から防災対策を行なっておくことで、被害を少なくすることは可能です。自分の家の安全対策や、家の外にいる時に災害が起きた場合の身の安全の守り方を頭に入れておきましょう。

特にお子さんがいる家庭では、日頃から災害が発生した時の安否確認の方法や集合場所を話し合っておくことが大切です。この防災週間などをきっかけとして、改めて家族で防災について話し合う機会を設けてみてはいかがですか?

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文・構成/小島有里

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