お悩み⑬うちの子はLGBTなの?
どこかで「うちの子がレズビアンだったらどうしよう」という考えがあるのかもしれませんね。子どもがLGBTかどうかを親が見極めようとしなくても大丈夫です。セクシュアリティは本人が決めることですし、はっきりさせる必要はありません。
ただし、もし、子どもが性別違和を感じているなど、何か困りごとがある場合は、考える必要がありますね。
●性別違和を感じている場合
「自分では男の子だと思っているのに、なんでスカートをはかなければならないの?」
「男子トイレや更衣室を使うのがしんどい」など、SOSを出してきた場合、
「困っていることがあったら力になるよ」と子どもに伝える
例えば、親子でLGBTのことを扱うテレビ番組を見ているときなどに、親がトランスジェンダーの人を揶揄するような発言や態度を取ると、子どもは自分に性別違和を感じていても、話し出せなくなってしまいます。逆に「身体と性別が違う人もいるよね」と、フラットな考えを伝えると、もしもの時に話しやすくなることも。子どもは自分の親に話しても大丈夫かどうかを無意識に観察していることがあります。
お悩み⑭息子がアロマンティックかもしれません。
●アロマンティックとは
・他人に恋愛感情を感じないセクシャリティ。性的欲求を誰かに感じることはある。
・恋愛感情も性的欲求も感じないセクシャリティのことはアセクシャルと言う。
「人は恋愛するもの。したほうがいい」と、考えてしまうこともありますが、それは絶対ではないので、息子さんがアロマンティックだったとしても、気にしなくて大丈夫です。「こうあるべき!」とういう考えがあるから、悩んでしまうものですよね。
付き合っている相手がいる子、恋愛に関心がない子、さまざまな考え方があり、関心の個人差はとても大きいものです。そして、それは実際には本人にしかわかりませんし、本人でもわからないこともあります。なので、我が子を「うちの子は〇〇〇」と、カテゴライズする必要はありません。
しかし、先ほどのLGBTのところでも話したように、もし、子どもが性別違和を感じている等、困りごとがある場合は配慮が必要ですね。
大人は無意識に「こうあるべき!」と考えてしまいがち
高学年になってくると、心身共に成長することもあり、子どものセクシャリティについて意識することがあります。そんな時、子どもの恋愛については「もしかして?」と思うこともあることかもしれません。しかし、にじいろさんの話にもあるように、子どもがどんなセクシュアリティであっても、間違っていることはありません。自分が感じていることを素直に話せるように、普段から風通しのよい親子関係を築いていきたいですね。
記事監修
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取材/本間 綾