やっぱり朝食は大事!幸福度が20%も違った
普段から朝食を摂っている方に健康への満足度を聞いてみると、100点満点中61点以上と回答した人は63.2%。一方で朝食非摂取者※2に同様の質問をしたところ61点以上と回答した人は40.6%と大きな差があることが分かりました。
また、健康への満足度だけでなく自身の幸福度にも点数をつけてもらったところ、61点以上をつけた人の割合は朝食摂取 者が60.5%、朝食非摂取者が40.6%とこちらも大きな差があることが明らかになりました。
朝食に「フルーツグラノーラ」を食べると幸福度が高くなる!?
次は同様に、4つのグループに幸福度について聞いたところ、幸福度の点数はフルーツグラノーラの摂取者が最も高く、61点以上の人の割合は68.4%になりました。
「食物繊維を多く含むフルーツグラノーラを継続して摂取すると腸内環境を整える働きが期待されます。腸内環境が良いと脳にも良い影響を及ぼし、幸せホルモンであるオキシトシンの分泌が促されることが分かっています。こういったことから、フルーツグラノーラの継続的な摂取による腸内環境改善が、幸福度の高さに関係している可能性が考えられます」(桜美林大学教授の山口創先生)
<実験概要>
■試験名:朝食の主食摂取による、幸せ物質(オキシトシン)分泌測定試験
■試験デザイン:非盲検クロスオーバー比較試験
■被験者:計12名(18~37歳の健康な女性)
■試験食:1ごはん(おにぎり)2パン3オートミール(リゾット)4フルーツグラノーラ 5非摂取
■試験期間:2022年8/15(月)~8/23(火)の連続5日間
■評価項目:1唾液オキシトシン※1 2唾液αアミラーゼ※2
※1 オキシトシン:「幸せホルモン」のひとつで、主に人同士やペットとの触れ合い・愛情が深まる時に分泌される。
※2 αアミラーゼ:唾液などに含まれる酵素で、ストレス指標の1つとされている。
■試験方法:日替わりで5種類の試験食(非摂取含む)を朝食時間(午前8時~8時30分の間)に摂取し、摂取前後に唾液を採取して、オキシトシンとαアミラーゼの分泌量を測定
朝食摂取の新たな可能性・意義を調査することを目的に、朝食の主食摂取によるオキシトシン分泌の影響について、カルビー株式会社と桜美林大学の山口創先生が共同研究を実施。朝食に日替わりで4つの試験食を摂取し、摂取前後のオキシトシン分泌の変化量を比較する実験を行った結果、 朝食主食において、フルーツグラノーラが最もオキシトシン分泌量を高めることが確認できました。さらにフルーツグラノーラとオートミールでは、有意差も認められました。実験を監修した山口先生は、フルーツグラノーラの適度な甘みと香ばしい香りによって今回の結果がもたらされたと考察しています。
フルーツグラノーラと心身の健康の関係性
近年、脳と腸の密接な関わりが明らかになり話題となっています。フルーツグラノーラに豊富に含まれる食物繊維は腸を整え、脳にもいい影響を与えると考えられます。食物繊維と脳腸相関について、さらには幸せホルモンとの関連について山口創先生に解説していただきました。
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①体の健康への影響
脳と腸は自律神経系などを介して双方向に情報を伝えあい、互いに深く影響しているため腸を良好な状態に保つことで、不安や過度なストレスが和らげられる可能性があります。これを脳腸相関といいます。腸の健康に役に立つのが、 フルーツグラノーラに豊富に含まれている食物繊維です。食物繊維を食べると、腸内で善玉菌のエサとなり、善玉菌が 増加します。これによって腸内環境が改善し、刺激が脳に送られることで、脳の機能も改善されるのです。
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②心の健康への影響〜幸せホルモン「オキシトシン」との関係〜
オキシトシンは、脳で分泌されて、精神の安定や睡眠などに関与する幸せホルモンです。このオキシトシン分泌にについては、家族や友人、ペットとのコミュニケーションなどの「刺激」が、神経を経由して脳に伝達されるという仕組みが広く知られていますが、腸内環境もこの刺激の一つとなります。腸内環境が整うと、それが脳へと伝わって、オキシトシン分泌が高まるのです。食物繊維をたっぷり含むフルーツグラノーラなどを食べることで、腸内環境が改善され、それが刺激となってオキシトシン分泌が高まるのです。
出典:Peters, Nicole, “Identifying the Role of Vasopressin and Oxytocin in the Microbiota-Gut-Brain-Behavior Axis.” Dissertation, Georgia State University, 2019.
フルーツグラノーラを朝食のレパートリーに!
働くパパやママの中には、朝は忙しいから…前日の夜に飲みに行く機会が多いから…などという理由で、朝食は食べないという親御さんもいらっしゃるかもしれませんね。最近は、小学生でも、朝は眠くて朝食は食べられない…なんて子もいるようですが、調査結果や脳と腸内環境の関係性から見てみると、やっぱり朝食は食べたい!食べさせたい!と思いますよね。ミルクをかけるだけで食べられる「フルーツグラノーラ」、朝食のレパトリーに取り入れてみてはいかがでしょうか♪
<調査概要>
■調査内容:日常的に朝食として食べているメニュー(朝食非摂取者を含む) と、それぞれのメニュー別に健康満足度、幸福度等を調査
■調査監修者:桜美林大学 リベラルアーツ学群 教授 山口創先生
■調査主体:カルビー株式会社
■朝食メニュー(人数):フルーツグラノーラ(158名)その他シリアル(160名) シリアル以外の朝食メニュー(320名)朝食非摂取者(160名)
■調査対象:20代~50代の健康な男女(計798名)
■調査実施月:2022年9月
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文・構成/鬼石有紀