パンの絵本9選|人気の『ぽんちんぱん』『おだんごぱん』などプロ&編集部がおすすめ名作を厳選!

JPIC読書アドバイザーの児玉ひろ美さんとHugKum編集部が、パンの絵本を厳選。小学館の児童誌掲載の人気コラムなどからピックアップしました!読み聞かせのコツも合わせてチェック!

パンの絵本おすすめ

【1】『ぽんちんぱん』

柿木原政広/作 福音館書店

◆こんな本

表紙から始まる、おいしそうなパン。ページをめくると、そこにはユニークな顔が…。「おいしそう」「ちょうだい」「ニコニコしてる」と、言葉を使えない乳児さんでも、指さしで何かを伝えようとしてきます。「ぽんちんぱん」のアクセントは読む人の自由です。大げさにならぬよう、間をとって絵を丁寧に見せるだけで、誰もが幸せな気分になる1冊です。

◆対象年齢

0歳、1歳、2歳

『0・1・2歳児の保育』2018年冬号

【2】『ショコラちゃんのおでかけドライブ』

作:中川 ひろたか 絵:はた こうしろう 講談社

◆こんな本

ショコラちゃんは赤い車を運転してパンやさんへ、そして全部のパンを大人買い! 子どもの「できたらいいな」を次々にかなえていくのが痛快です。女の子はもちろん、男の子にも人気者のショコラちゃん。(長靴下の)ピッピのような、元気な女の子です。概ね、シリーズものには一年を通してそれぞれの季節に合った作品があります。読みやすい作品に出合えたら、シリーズの内容を知っておくとよいでしょう。

◆対象年齢

2歳~

『0・1・2歳児の保育』2014年春号

【3】『サンドイッチ サンドイッチ』

小西英子/作 福音館書店

◆こんな本

ページをめくるごとに具が積み重なる構成で、絵本の特性を最大限に生かしながら丁寧にサンドイッチをつくる過程が描かれて、食べ物をつくる喜びがあふれています。その楽しさとリアルさで、子どもにも大人にも大人気になり、早々にビッグブック(大型絵本)も出版されました。私自身も大好きな1冊で、故長谷川摂子さん(児童文学者・作家)が講演でこの絵本を紹介してくださった帰り道には、サンドイッチが食べたくなり、思わずパンを買い求めた経験もあります。

◆対象年齢

0歳、1歳、2歳、3歳、4歳、5歳、6歳

『edu』2016年1・2月号

【4】『ジャイアント・ジャム・サンド』

ジョン・ヴァーノン・ロード/文・絵 安西徹雄/訳 アリス館

◆こんな本

図書館で「モノクロの絵で、巨大な食パンにジャムだけが真っ赤でした」と、幼いお子さんを連れた女性が探していらしたのは、『ジャイアント・ジャム・サンド』。カラフルな絵本に驚きながら、「ママは、そんなにジャムが食べたかったのかしらねぇ」と、お子さんと大笑いです。

◆対象年齢

3歳、4歳、5歳、6歳

『新幼児と保育』2016年8・9月号

 

教えてくれたのは


児玉ひろ美さんさん

JPIC読書アドバイザー 台東区立中央図書館非常勤司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活躍。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

 

大人気!編集部おすすめのパンの絵本

【1】『おだんごぱん』

わきた かず/絵 せた ていじ/訳 福音館書店

◆こんな本

ヨーロッパの最も代表的な民話です。かまどからとびだしたおだんごぱんは、おじいさん、おばあさんや動物たちから、次つぎとうまく逃れてゆきます。動物たちに出会うたび「ぼくは天下のおだんごぱん。おじいさんからもおばあさんからも逃げ出したのさ。お前なんかに捕まるかい」という歌をうたって逃げ続けるというこの繰り返しが、子どもたちは楽しいようです。が、最後には?!

 

【2】『パンどうぞ』

彦坂 有紀・もりと いずみ/作 講談社

◆こんな本

ロールパン、ジャムパン、クリームパンにカレーパン、みんな知っているポピュラーなパンが「どうぞ」と順に出てきます。表紙のクリームパンの絵、実に美味しそうですよね。この素晴らしいパンの絵は、なんと浮世絵の手法ですられた木版画だそう。滑らかな質感やカリカリの質感を描き分けていて、本物以上にパンらしく、見事な表現力に驚かされます。この絵本を手がけたのは木版画家・彦坂有紀さんともりといずみさん。パンが食べたくなること必至の目で美味しい絵本、空腹時には要注意です。

【3】『おひさまパン』

エリサ クレヴェン/作・絵 江國 香織/訳 金の星社

◆こんな本

おひさまがかくれてしまった町。寒くて暗くて、色もなくなり、皆元気がなくなってしまいました。「それなら私がおひさまパンを焼きましょう」と犬のパンやさんが金色に輝くパンを焼きます。すると…。太陽の大切さをパンを通して温かく教えてくれる1冊。また包装紙、千代紙やレースペーパーなどを用い、動物たちの表情や風景、小物などが丁寧に描かれているので、絵の美しさにも注目して読んでみてください。江國香織さんの訳文も、心地よい文体でストーリーの世界観にとてもマッチしています。

【4】『ぼくのぱん わたしのぱん』

神沢 利子/作 林 明子/絵 福音館書店

◆こんな本

男の子二人と女の子一人でパンを作ります。「パンは何から作るの?」そこから始まり「小麦粉に塩に砂糖に水。ミルクやバターもあるといいね」こんなやりとりをしながら、パン作りの一部始終が描かれた絵本です。描かれた時計から、かかる時間もわかるのが面白い!どんな流れでパンができるのか、しっかりとわかりやすく読めるので、子どもとパン作りをする前に読んでみるのもいいかもしれません。

【5】『このパン なにパン?』

ふじもと のりこ/作 鈴木出版

◆おすすめポイント

いろいろな菓子パンが登場する絵本。「パン パン このパン なんのパン?たっぷり とろーり クリームパン」「パン パン このパン なんのパン?あまい においの いちごジャムパン」

あんぱんはつぶあんとこしあんが描き分けられていたり、とても細かな部分も実にリアルに表現されています。読み聞かせでは、子どもたちの好きなパンの中身をクイズ形式で当てながら読み進めるのも楽しいですね。小さなお子さんへのプレゼントにも喜ばれる絵本です。

 

文・構成/HugKum編集部

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