0~2歳におすすめのともだち絵本
【1】『つみきだいさくせん』
新井洋行/作・絵 金の星社
◆こんな本
「仲間っていいな」。みんなで力を合わせる姿を伝えたいときに。えーん、えーんと誰かの泣き声。高いところから聞こえます。その声は、たんすのてっぺんに置き去りにされた「まるちゃん」。つみきたちは、協力して仲間を助けに行こうと大奮闘。お城作戦でも届きません。そのとき、動物たちが手伝いにきてくれて……。
◆対象年齢
0歳、1歳、2歳~
◆ママパパの口コミ
『edu』2015年5・6月号
【2】『おすわりくまちゃん』
シャーリー ・パレントー/文 デイヴィッド・ウォーカー/絵 福本友美子/訳 岩崎書店
◆こんな本
仲間はずれ?「でも大丈夫!」と子どもが安心&満足できる本。ちいさないすが4つ、だれがすわるの?4匹の小さなくまちゃんがすわりました。でもそこに、もう一匹のくまちゃんが。さぁどうする?
◆対象年齢
0歳、1歳、2歳~
◆ママパパの口コミ
『edu』2015年5・6月号
【3】『くろくんとふしぎなともだち』
なかや みわ/作・絵 童心社
◆こんな本
子どもの大好きなものがテーマです。お散歩に出かけたクレヨンのくろくん。歩いていると、かっこいいバスが。「あのー。ちょっと走ってみてくれませんか?」といったら、バスは……。
◆対象年齢
0歳、1歳、2歳~
◆ママパパの口コミ
『edu』2015年5・6月号
【4】『さっちゃんとなっちゃん』
浜田桂子/作・絵 教育画劇
◆こんな本
さっちゃんとなっちゃんはお隣同士の同い年ですが、「ぜんぜんちがう」ふたりです。少し食べておなかいっぱいのさっちゃんと、どっさり食べておなかいっぱいのなっちゃん。階段をお店にするさっちゃんと、すべり台にするなっちゃん。好きな色も、甘え方も、まったく違うふたりですが、お互いが「すき」だから「なかよし」で、「なかよし」だから「きらい」なものが「おなじ」です。さて、「きらい」なものはいったい、なんなのでしょう?
◆対象年齢
3歳、4歳、5歳、6歳
◆ママパパの口コミ
『edu』2015年11・12月号
【5】『せかいのひとびと』
ピーター・スピアー/文・絵 松川真弓/訳 評論社
◆こんな本
子どもたちに紹介したあと、数年たってから尋ねられる絵本のひとつです。「だれもが思っていることも食べるものも着るものもなんでも ぜんぶ 同じだったら 死ぬほど たいくつ。ほらね わたしたち みんながみんな それぞれ こんなに ちがっているって すてきでしょ?」 こんなにも大切なことを、誰が聞いてもわかりやすく、声に出して読みやすい文章で、楽しいイラストを見ながら読めるなんて! 平和であることの幸せを感ぜずにはいられません。
◆対象年齢
4歳、5歳、6歳
◆ママパパの口コミ
『edu』2015年11・12月号
3~6歳におすすめのともだちの絵本
【1】『ゆめちゃんの ハロウィーン』
高林麻里/作 講談社
◆こんな本
米国ニューヨークに住むゆめちゃんが、初めてハロウィーンに参加する物語ですので、準備から当日まで、子どもたちはゆめちゃんと一緒に、初めての行事を体験することができます。新しいことを始めたり、協力をして何かをつくりあげたりする楽しさや、自由に自分のなりたいものを考えるうれしさを一緒に味わいましょう。
◆対象年齢
3歳、4歳
◆ママパパの口コミ
『新幼児と保育』2018年10・11月号
【2】『11ぴきのねこ』
馬場のぼる/作 こぐま社
◆こんな本
幅広い年齢の子が、気軽に楽しめる作品。明るくテンポよく展開する物語には、ユーモアと安心感があります。
◆対象年齢
3歳~
◆ママパパの口コミ
『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』
【3】『ごめんね!』
ノルベルト・ランダ/作 ティム・ワーンズ/絵 三辺律子/訳 ブロンズ新社
◆こんな本
お友達とケンカしたとき仲直りしたいと思っている子に。うさぎくんとくまくんは、大の仲よし。ふたりはうさくまハウスで一緒に暮らしています。ある日ふたりが見つけたキラキラ光るもの。ふたりで取り合っているうちに、キラキラはまっぷたつに!ふたりはカンカン、さぁ、いったいどうなる?
◆対象年齢
3歳、4歳、5歳~
◆ママパパの口コミ
『edu』2015年5・6月号
【4】『あめふり あっくん』
浜田桂子/作・絵 佼成出版社
◆こんな本
登園時、ママと離れるのがつらくなってしまう子に。おひさま保育園の朝、「いやだよう。ママがいっちゃったよう」と、あっくんは泣き続けます。園の友達がみんな、なだめようとするのですが……。
◆対象年齢
3歳、4歳、5歳~
『edu』2015年5・6月号
【5】『ともだち いっぱい』
新沢としひこ/作 大島妙子/絵 ひかりのくに
◆こんな本
入園・進級の時期、「お友達できるかな……」と不安な子に。大好きなブイブイの絵本を見ていたみちるに、さとるが「ぼくにも見せて」。「だめー! ブイブイはわたしの友達だから」とみちるにさとるは対抗して……。
◆対象年齢
4歳、5歳~
『edu』2015年5・6月号
【6】『あーそーぼ』
やぎゅう まちこ/作 福音館書店
◆こんな本
「あーそーぼ」「あーぼーそ」 「あーそーぼ」と読むと、元気に「あーぼーそ」の声が続きます。乳幼児さんのお話会は、その楽しみのひとつに成長があります。お話を聞きながら笑うようになった。パチパチ拍手ができるようになった。わらべうたを楽しめるようになったなどなど、小さな人たちの成長は、本当に小さなことの積み重ねでできていることを実感します。
◆対象年齢
0歳~
『新幼児と保育』2017年2・3月号
【7】『たろうのともだち』
村山桂子/作 堀内誠一/絵 福音館書店
◆こんな本
「ぼく いやだ! ぼくも いや!」自分より強く大きなものからいやなことをされないように、コオロギはヒヨコの、ヒヨコはネコの、ネコはイヌの、というように、次々家来になっていきます。でも、たろうは「ぼく いやだ!」ときっぱり断りました。すると、家来になったみんなも次々に「ぼくもいや!」。
◆対象年齢
3歳、4歳、5歳、6歳
『新幼児と保育』2018年4・5月号
【8】『みんなともだち』
中川ひろたか/文 村上康成/絵 童心社
◆おすすめポイント
同名の歌と、そのまま同じ内容の絵本です。明るい色彩の絵を見ながら、子どもたちは言葉の意味をしっかりと感じ取ります。卒園を控えた子どもはもちろん、見送る子どもたちにも、読んであげましょう。
◆対象年齢
4歳、5歳、6歳
◆ママパパの口コミ
『新幼児と保育』2017年2・3月号
【9】『となりのしげちゃん』
星川ひろ子/作 小学館
◆こんな本
子どもは心のバリアなしに柔軟な心で、ハンディのある人を“となりの” 存在にすることができるのです。
◆対象年齢
5歳~
『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』
教えてくれたのは
児玉ひろ美さんさん
JPIC読書アドバイザー 台東区立中央図書館非常勤司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活躍。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。