「子どもの誕生日会あるある」まさかのケンカ勃発! どうしたらトラブルを避けられたでしょうか?【小学校の現役教諭が回答】

せっかくのお誕生日会。仲良しが集まる楽しい一日になるはずだったのに、まさかのトラブル勃発。こんなとき親はどうすべきでしょうか。
月刊誌『小学一年生』(小学館発行)に寄せられた読者のママ・パパのお悩みに、現役の小学校の先生がお答えします。

Q:誕生日会に招待した友だちがケンカ。トラブルを避けるには?

娘が自分の誕生日に「友だちを呼んで、誕生日会をしたい」と言い出しました。以前、娘がお呼ばれしたこともあったので、やることにしました。誰を呼ぶか迷った挙句、友だちを5人呼ぶことに。
ところが、途中でケンカになり、1人だけ帰ってしまったのです。後で親御さんに連絡し謝りましたが、気まずくなってしまいました。
娘は、来年も誕生日会をやりたいと言っています。次はトラブルを絶対に避けたいです。どんなことに気をつけたらよいでしょう。
(F・S さん)

A:おうちの人が主体となり、みんなで楽しめるように配慮しましょう。

学校でグループ分けをするときは、ケンカをしたりトラブルになったりする子同士は離します。そういう子を一緒にしてしまうと、お互いに感情がおさまらなくなってしまう場面が容易に想像できるからです。

誕生日会なども同様です。まずは、子どもから友だちの人間関係について聞き取り、あまり仲の良くない子同士がいるなら対策を考えたほうがよいでしょう。

ここはおうちの人の配慮が必要です。みんなで楽しめるゲームを用意したり、ケーキの飾り付けをみんなでやるなど、おうちの人が主体となって、みんなで楽しめるレクリエーション的なことを準備してもいいですよね。

そうはいっても、いちばんの策は子どもからクラスの友だち同士の関係性を聞き取り、ケンカにならない仲の良い友だちを集めることだと思います。

結婚式などパーティでの人間関係は大人でも難しいですよね。子ども同士も同じく複雑です。とくに子どもは、露骨な言動が原因でトラブルになることもしばしばです。ごちゃまぜで呼ぶなら、やはり大人がうまく対応することが不可欠です。

誕生日会を人間関係の勉強の場だととらえ、親御さんが上手にフォローしてあげてくださいね。

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私がお答えしました

佐々木陽子先生 | 公立小学校教諭
低学年の担任経験が豊富で、現在は主幹教諭として教鞭をとる傍ら、先生が読む教育雑誌『教育技術』に執筆も行う。

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

『小学一年生』2023年1月号別冊『HugKum』
イラスト/かまたいくよ
構成/天辰陽子

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