年末年始、荒れたキッチンをリセット!整理収納アドバイザー・水谷妙子さん流5つのポイントで

整理収納アドバイザー・水谷妙子さんによる整理収納におけるコツをご紹介。今回は「キッチン収納」です。

2023年は、キッチンリセットから!

新年1回目のテーマは「キッチン収納」です。お正月気分から抜けて日常に戻った時、ふと気がつくのが、物が多く、荒れたキッチン…。

実は、イベントが終わったこのタイミングは見直しに最適!アイテム別の整理ポイントを5つご紹介します。自分や家族がいつでも使いやすく、スッキリ整ったキッチンを目指してみませんか?

① 食材

帰省や旅行のお土産や、クリスマスパーティやおせち料理で使い切れなかった食材。1月のキッチンには食材があふれがちです。原因は、食べ切る量より、買う・もらう量が多いこと。滞留するとフードロスにつながってしまうので、早めに対処しましょう。

すぐできる解決方法は、食材をいつもより少し買い控え、今ある物から優先的に消費していくこと。写真のように、わが家もクリスマスのお菓子、パーティーで余った食材、お餅などが残っています。1月中は宅配食材の注文数を減らしたり、スーパーやコンビニでの買い物を見直して、家の中の食材から食べ切るようにします。

使い方がわからない食材や、食べ飽きてしまった食材は、アレンジレシピを検索してみてくださいね。

以前からあった食材も忘れずに!

最近増えた食材ばかりに気を取られていると、以前からあった食材の存在を忘れがちに…。これもフードロスの原因になるので要注意!探してみたら、わが家にもありました!賞味期限が1月中旬〜2月の食材はすぐに消費します。

全ての食材を計画的に消費できたら理想的ですが「なんとか食べ切らなくては!」と必死になりすぎると、料理や食事が辛くなります。「食べるスピードが追いつかないかも…」と思ったら、自治体のフードドライブ(食品寄付)などを活用してみても。

上手にコントロールして、冷蔵庫や収納スペースに収まるように整えましょう。

② 調理道具

年末年始にパーティ料理やお菓子を作った方も多いのではないでしょうか。イベントが終わったタイミングは、よく使う調理道具(一軍)はもちろん、たまにしか使わない調理道具(二軍)を見直す絶好の機会です。

「なんとなく置いているが、実は何年も使っていない」

「あまり使わない物が、収納スペースを圧迫している」

小型の調理家電も含めて、二軍の調理道具があまりにも多すぎる場合は、思い切って手放してもいいかもしれません。

その調理道具、いつ使う?なぜ気に入っている?

ただし、料理スタイルや道具へのこだわりは人それぞれ。一概に「使わないなら、手放そう!」とは言い切れません。

わが家にも、二軍の調理道具はあります。まずは、銅のパエリアパン。あまり登場しませんが、熱伝導が良く、食卓で映えるのでお気に入りです。そしてホーローの浅いバット。元々はフタ付きの保存容器ですが、この年末年始はオーブン皿として活躍しました。色々な用途で使えるので便利です。

このように、その調理道具を持っている理由を具体的に言葉にすると、それぞれのアイテムを見直しやすくなります。漠然と所有するのではなく、一度考えてみてくださいね。

③ 食器

「食器が多く収納に困っているが、どうしたらいいのかわからない」というお悩み、よく耳にします。イベントや来客が多い時期が過ぎると、実例を踏まえて判断しやすくなります。

まずは、食器棚の中を確認。よく使う食器(一軍)と、特定のメニューや来客時に使う食器(二軍)の割合はどのぐらいでしょうか。分類してみると、一軍の食器は意外と少ないのでは。二軍の食器で収納スペースのほとんどを占めているケースはとても多いです。

先ほどの調理道具と同じですが「いつ使う?なぜ気に入っている?」と持っている理由を具体的にしてみると、手放す候補が見つかるかもしれません。

わが家は来客用の取り皿として、上の写真のような食器を持っています。両方とも長崎の波佐見焼(はさみやき)で、薄手なので重ねても高さが出にくいのが特徴です。あまり使わないからこそ、省スペースで収納性が高いことは大事なポイントです。

二軍の収納は奥に、省スペースなものを

食器棚の収納のポイントは、よく使う一軍は一等地に。二軍は多少使いにくい場所でもOK!です。小さい食器は奥に埋もれて取り出しにくくなりがち。仕切り棚で前後・上下に空間を分けて、手前に一軍、奥のスペースには二軍の食器を置きます。

隠しすぎてしまうといざという時に使いにくいので、常にチラッと見えるようにしておくのがポイントです。いつでも使えるようにスタンバイしておきましょう。

④ グラス

素敵な食卓を演出してくれるグラス。食器と同じように、収納場所に困っている方が多いアイテムです。特に脚付きグラスは、高さがあるので収納しにくいアイテム。繊細なグラス類をたくさんお持ちの方は、詰め込みすぎず、ゆったり置けるようにしたいところ。他のアイテムも含めて収納スペースを調節しましょう。

わが家も脚付きグラスを持っていますが、収納性を考えて重ねられるように設計されているものを選び、省スペースにおさめています。

写真の左側はイッタラのレンピというグラス。脚が太く短めで、食卓でも安定感があるのが特徴です。350mlとたっぷりサイズで、お酒以外のカフェ系のドリンクにも相性ぴったり。

右側はラ・ロシェールのタヒチクープというデザートグラス。プレスガラスの器で、分厚いので子どもに出してもちょっと安心。デザートや、ちょっとしたおつまみを盛り付けると食卓に映えます。

たまにしか使わない物は、奥でOK

グラスを食器棚に収納する時は、浅めのトレーを敷き、列の中に収めて隣と混ざらないようにしています。トレーごと一気に引き出せるので、出し入れしやすいだけでなく、食器棚のお掃除もしやすくなります。

あまり使わないグラスは奥の方に寄せて、手前にはよく使うマグカップを置いて、扉を開けた瞬間に出し入れできるように。一軍と二軍、使用頻度を考えて置き場所を決めると片づけストレスが減りますよ。

⑤ カトラリー

最後は、ついつい増えてしまいがちなカトラリー。年末年始の食卓では登場する機会も多かったのではないでしょうか。サイズも種類も色々あるので、収納しにくい!と感じる方はこの機会に見直してみましょう。

大前提として、カトラリーは同じシリーズで揃えておくとラク。色々なシリーズが混ざっていると、組み合わせを探すだけでひと苦労。わが家は無印良品で揃えています。カーブや表面のつや消し具合が絶妙で、高級感がありつつ傷が目立ちにくいのが特徴です。

お箸も、取り箸もめいめい箸も、無印良品の竹箸・10膳に統一。ペアを探す手間が省けたり、1本欠けてしまっても補充しやすいです。

よく使うカトラリーは何本必要?厳選して、その他はまとめる

カトラリー収納のポイントは、よく使う一軍アイテムを厳選し、必要な本数を絞ること。

わが家はカトラリーケースを2段に重ねて、上段は一軍、下段は二軍を収納しています。料理の特徴や家族の好みを考えると、大きすぎるスプーン、フォークはほとんど使いません。それらは二軍に分類して、普段はまとめて収納しています。

ほんのちょっとしたことですが、毎回ガチャガチャと探さずにすむのでオススメですよ!

いかがでしたか?アイテム別の「キッチン収納」のコツをご紹介しました。年末年始よりも使いやすいキッチンに整えて、2023年をスタートしてみませんか?

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記事監修

整理収納アドバイザー
水谷妙子
無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、片づけ講座、雑誌、テレビ、書籍などで情報発信するほか、モノについての知識を活かしてコラボ商品開発を行っている。フォロワー6万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。9歳7歳5歳の3児の母。

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