万全ですか?小学校の入学準備
4月から1年生。初めてのお子さんなら、ママも小学校生活は初めてのことだらけ。3月に入ったら、入学準備も本格的に始めましょう。どんな準備がよかったか、大変だったことなどを先輩ママたちにうかがいました。
入学準備でママが大変だったこと
①名前つけ
『入学説明会で、「すべてのものに名前を書いてくださいね」と念押しされたので、買い揃えたらすぐに名前を書くようにしていました。クレヨンや鉛筆などは名前を書くのが難しいので、極小サイズのお名前シールが便利ですよ!』(小2女の子のママ)
教科書やお道具箱など学校で用意してくれるものは入学式当日に配布されます。油性ペンを持って行くと、時間のあるときにその場で書けるのでとても重宝します。
②給食袋やサブバッグの製作
『学校でサイズが決められていたので、がんばって手作りしました。けれど、裁縫が苦手なので、ずい分時間がかかりましたね。手作りするなら、早めにとりかかっておいたほうがいいですよ。ちなみに、2番目の子のときは、学校指定サイズと近い市販のもので揃えちゃいました』(小2、小5男の子のママ)
裁縫が苦手なママは少なくありません。最初は「手作りで」と思うかもしれませんが、何より子どもが気に入って使ってくれるのが一番ではないでしょうか。そう考えると、市販品でも構わないと思いますよ。
③着替えの練習
『娘は1人で着替えられるものの、ボタンのつけ外しに時間がかかったり、トレーナーやシャツを後ろ前に着ていたりすることがあります。気づいたときに「ボタンおかしくない?」とか「洋服見てごらん」などと声掛けをして手は出さず、本人に直させるようにしていました』(小2女の子のママ)
入学してすぐに健康診断があり、体育着に着替えさせる学校は多いようです。入学までにできるだけスムーズに着替えられるようにサポートしましょう。それから、脱いだ服をきちんとたたんで置けるように練習しておきましょう。
④通学路の確認
『学校が遠いので、子どもと一緒に通学路を確認。横断歩道の渡り方や歩道で気をつけることなどをその都度教えました。1度では不安でしたので、日を改めて何度かシミュレーションしましたね。おかげで、入学式の翌日から元気よく1人で登校できました』(小2男の子のママ)
通学路を確認するなら、実際の登下校時間に行うのがおすすめ。交通量や通行人、自転車の往来などがどの程度なのかがわかります。学校が近所にあったとしても、子どもは教えない限り、「行き方を知らない」と思っていたほうがよいでしょう。また、「往き」と「帰り」では、道を曲がるポイントや渡る方向が逆になります。大人なら簡単ですが、子どもは「帰り」もきちんと教えておきましょう。
⑤生活習慣を整える
『朝は7時に起きて、8時には学校へ出かける息子。今ではすっかり習慣づいていますが、入学して間もない頃は、朝なかなか起きられなくて苦労しました。幼稚園時代は朝8時に起きて9時に登園していたので、その習慣がなかなか抜けなかったんです。卒園してからすぐに、7時起床を徹底しておけばよかったなと思っています』(小3男の子のママ)
春休みだからと、お子さんを遅い時間まで寝かせていませんか? 春休みは小学校生活の準備期間ととらえ、生活習慣を整えておくように心がけましょう。
ほかにも、「大きな声であいさつができる」「名前の読み書きができる」など、春休みの間にママがしておく準備と子どもが練習しておくことがいくつかあります。といっても、すべては大変なことではありません。入学説明会で受けたアドバイスをぜひ実践し、小学校生活を楽しみに待ちましょう。
どう過ごしているの? 小学1年生の1日に密着!
入学式の翌日から、授業がスタートします。上級生は給食がありますが、1年生は10日~2週間程度の間は給食はなく、午前中授業で下校します。(ただし、学校にもよるので、必ず入学式の際に確認しましょう。)
また、授業といっても、自己紹介をしたり、学校内を探検するなど、1年生が「学校は楽しいところだな」と感じることができるような内容です。
ここでは、一般的な通常の学校生活の流れをご紹介しますね。
小学一年生の1日
※時間は学校によって異なります。
登校~朝の時間
【7:50~8:20 登校】
地域班ごとの集団登校を行ったり、保護者や地域の見守りボランティアなどが通学路に立ってくれるなど、学校によって異なります。
【8:25~8:40 朝の会・読書の時間など】
クラス全員がそろったら、朝のあいさつをします。先生はその間に子どもたちそれぞれの健康状態や様子をチェックしています。読者や歌の時間にあてたり、学習指導要領によって増えた時間を補う学校もありあります。
午前中の授業
【8:40~9:25 1時間目】
【9:30~10:15 2時間目】
1コマ40分で、間に5分程度の休憩を挟みます。
【10:15~10:35 中休み(業間休み)】
2時間目が終了すると、20分程度の休み時間になります。基本的に自由に過ごせますが、学校の方針によって、天気のよい日にクラス全員が校庭で遊ぶように促している場合もあります。
【10:35~11:20 3時間目】
【11:25~12:10 4時間目】
給食・昼休み・掃除
【12:10~12:55 給食】
数人の給食当番が給食用エプロンと帽子を着用して配膳します。1年生前半のうちは、上級生や先生が手伝ってくれます。給食当番になった子どもは、週末にエプロンと帽子を持ち帰り、洗濯して月曜日に返却します。
【12:55~13:40 昼休み・掃除】
校庭で遊んだり、図書室で本を読んだり、子どもたちは自由に過ごします。掃除を終えてから昼休みになる学校もあります。
掃除は1年生なら教室と教室前の廊下を行います。掃き係と拭き係、水汲み係など、作業は分担。上級生が手伝いにきてくれる学校もあります。
午後の授業
【13:45~14:30 5時間目】
1年生のうちは6時間目はなく、4、5時間目で下校の場合が多いです。週に一度は4時間授業の日があり、早めに下校します。
下校時間
【14:30~14:50 帰りの会・下校】
先生が宿題や翌日の持ち物などを黒板に書き、それを子どもたちは連絡帳に書き写します。帰りのあいさつのあと、下校します。下校時間が日によって変わる場合もあるので、何時に帰ってくるか、毎日チェックしておきましょう。
子どもたちは、1日の大半を学校で過ごすことになります。「今日はどんなことがあったの?」などと、おうちの人も積極的に尋ねてみてくださいね。学校の楽しいことがたくさん聞けるといいですね!
小学1年生の下校後の過ごし方
小学校生活に慣れてくると、子どもは学校で友だちと遊ぶ約束をして帰ってくるようになります。「子ども同士で遊べるようになったのね」などと、わが子の成長を感じるママも多いことでしょう。けれど、1年生のうちは、待ち合わせの時間や集合場所を間違えたり、遊ぶ約束をしていたのに違う子と遊びに行ってしまうといった、さまざまなアクシデントが起こると思っていたほうがよいでしょう。
放課後はどのように過ごすのか、お子さんと話し合って決めてはいかがでしょう。
①宿題をいつやるのか。
宿題を終わらせてから遊びに行くのか、夕食の前、後にするのか、お子さん自身に決めさせます。自分で決めたことは、しっかり守らせることも大切です。
②どこで遊ぶのか。
学区内の公園や児童館など、遊びに行く場所をお子さんと確認しておきましょう。それ以外の場所では基本的に遊ばないように教えておきましょう。遊ぶ場所を限定することで、何かあった時に子どもを探す場所も限定されます。また、駐車場など危険な場所では遊ばないように教えましょう。
③出かけるときの約束
「いつ」「どこで」「誰と」遊ぶのか、また「何時に」帰るかを決めて、おうちの人に必ず伝えるように習慣づけておきましょう。
⑤交通ルール
通学路と同じように、公園などよく遊びに行く場所へは同じ道を通るように教えましょう。親子で実際に歩いて、危険な場所や交通ルールを確認できるといいですね。
⑤友だちの家でのマナー
友だちの家にお邪魔することもあるので、マナーもしっかり教えましょう。「お邪魔します」と挨拶をしてから上がる、靴はそろえる、冷蔵庫や引き出しなどを勝手に開けない、ほかの部屋に勝手に行かないなど、どんなマナーがあるか、お子さんに考えさせるのもいいですね。
⑥自宅で遊ぶときの約束
お子さんが自宅に友だちを連れてくることもあるでしょう。例えば、「友だちは4人までなら連れてきてもいい」「子ども部屋だけで遊ぶ」「家の中で暴れない」「誰もいない場合は、連れてこない」など、あらかじめ約束をしておきましょう。
1年生になると、子どもだけで遊ぶ楽しさに目覚め、ママはかなり楽になるのですが、まだまだ危なっかしいことだらけ。直接かかわるというよりは、少し遠くから見守る気持ちが大切です。そして時々は、お子さんの様子を見に行き、楽しく遊んでいるのか、不審者や危険な場所がないか確認しておくといいですね。
文/天辰陽子