「児童手当の使い道」は?1001人のママパパに聞いた。貯蓄?生活費に回す?ランキング発表

子育て世帯への助成制度である「児童手当」。子どもの義務教育が終わるまで受け取れるものですが、みなさんはこれをどのようなことに使っているのでしょうか。1001人の育児中のママパパにアンケートで聞いてみました。

【ランキング発表】「児童手当の使い道」を1001人のママパパに調査!

「児童手当」は、子どもが義務教育を修了するまで、健康的かつ安定した生活を過ごすための使用を目的とした助成制度。子どもの成長を見守る保護者の生活を安定しやすくすることで、子どもの成長を国が支援するという「子どものためのお金」です。

さまざまな使い道が想定されますが、世間の育児家庭はこれをどのように使っているのでしょうか。未就学児育児中の1001人のママパパから寄せられた使い道を、ランキング形式でお伝えしていきます。

調査媒体:小学館『めばえ』2023年1月号
設問:児童手当の使い道で、当てはまるものを1つお選びください。

1位:子どもの将来のために貯蓄(64.4%)

まず、全体の過半数を超える票が寄せられて1位となったのは、『子どもの将来のために貯蓄』するというものでした。

児童手当の金額は、基本的に0~3歳未満は毎月一律15,000円、3歳~小学校修了前までは10,000円(第3子以降は15,000円※)、中学生は一律10,000円。

ひと月の支給額としては、決して多くはない印象ですが、毎月貯めておけば、支給総額は子ども1人あたり200万円前後になります。総額としては、将来の「ここぞ」という時の大きな足しになる…と考えられるため、すぐには使わずにこつこつ貯蓄している方が多いのではないでしょうか。

2位:子どもの生活費(16.7%)

2位以降は票がばらついたものの、『子どもの生活費』が16.7%もの票を集めて2位にランクインしました。

普段の食費や、衣服代、医療費等々……子育てをしていると、当然のことながら、教育費だけではなく、生活費にも膨大なお金がかかります。児童手当は、将来に向けて貯めるよりも、目の前の子どもの生活費に優先的に回している(もしくは回さざるを得ない)ご家庭も少なくはないことがわかりました。

3位:子どもの習い事等の教育費(10.3%)

3位は『子どもの習い事等の教育費』でした。

月に1万円程度の余裕ができると、その分でちょうど通わせることができる習い事は多いですよね。たとえ1万円以内におさめられなくても月謝の足しにはなるので、習い事の選択肢の幅も多少は広がるのではないでしょうか。受験に向けた塾への費用に回している方もきっといるはず。

4位:家族の生活費(5.7%)

『家族の生活費』の足しにしているとの声は、4位に入りました。

そもそも児童手当は、子育て家庭の生活を安定しやすくすることで、子どもの成長を国が支援する、というもの。生活費の足しにすることで、ご家庭の普段の生活に余裕をつくるという使い方ももちろんアリですよね。

普段の生活費のほか、余裕ができた分を使って、ご家族で旅行に行ったり、家族で過ごす時間を充実させることが、子どもの心の豊かさにつながるかもしれません。

5位:その他(2.6%)

「その他」としては、選択肢にはないさまざまな回答が寄せられました。ここでは、その中でも多かったものをご紹介していきます。

「児童手当対象外で貰えていない」

「その他」の中でも特に目立ったのが、『児童手当対象外で貰えていない』というもの。

児童手当は、お子さんの人数や両親の所得額によっても変動があり、扶養人数による所得制限限度額を超える場合は、支給額が5,000円、もしくは給付なしになります。

他の人がもらっているのに自分はもらえないとなると非常に残念ですが、使い道の計画を立てる前に、手当の対象となるか、あらかじめ確認するようにしましょう。

「その都度変わる」「半分は貯蓄、半分は子どもの生活費」「特に分けていない」

また、使い道を決めておらず、「その都度変わる」「特に分けていない」ご家庭や、「半分は貯蓄、半分は子どもの生活費」としているご家庭も散見されました。

使い道を決めなければならないものではないので、その時の判断で変えるのももちろんOK。すべてを貯蓄に回すのは難しくても、半分ずつなら貯蓄のハードルも下がりますよね。ご家庭の状況に合った無理のないやりくりを工夫しましょう。

保育料や学資保険の支払いに回しているとの声も

ほかにも、「保育料」や「学資保険」の支払いに回しているとの声も挙がりました。大きな出費であるこれらの支払いにも、児童手当は多少なりとも役立ちますよね。

長い目で見れば、将来の子どもの学費等の大きな足しに

今回は、1001人の育児中のママパパたちから寄せられた、育児手当の使い道をご紹介してきました。

育児手当は、毎月の手当てと捉えるとあまり多い額ではありませんが、長い目で見ればお子さんの将来の学費等の大きな足しになります。目の前の出費が大きく、貯蓄に回す余裕はない…という場合も、いろいろ工夫をしながら計画的に使えると良いですね。

アンケートを実施したのは・・・

親と子をつなぐ、2・3・4歳の学習絵本『めばえ』。アンパンマン、きかんしゃトーマスなど人気キャラクターと一緒に、お店やさんごっこや乗り物あそび、シールあそび、ドリル、さがしっこ、めいろ、パズル、工作、お絵かきなど、様々なあそびを体験できる一冊。大好きなパパ・ママとのあそびを通して、心の成長と絆が深まります。

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文・構成/羽吹理美

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