おっきりこみって何? 名前の由来や「ほうとう」「ひもかわ」との違い、お取り寄せレシピも紹介!

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「おっきりこみ」という言葉を聞いたことがありますか? おっきりこみとは、群馬県の郷土料理です。今回は、おっきりこみの料理の特徴や歴史、名前の由来をご紹介。また、「おっきりこみを食べてみたい!」という方に向けて、作り方やお取り寄せも紹介しますので、ぜひチェックしてください!

「おっきりこみ」とは?

「ほうとう」や「きしめん」は知っていても、「おっきりこみ」は聞いたことがないという方も多いかもしれません。おっきりこみとは、幅広の麺を使用した煮込み料理です。まずは、具材は何を入れるのか、どんな味付けなのかといった基本的な知識を紹介します。

どんな料理?

おっきりこみとは、太めの麺と季節の野菜などを一緒に煮込んだ、群馬県の郷土料理です。もともと群馬県は、小麦粉の名産地で、小麦粉を使った料理がよく食べられてきました。おっきりこみもその一つ。

昔から家庭で食べられてきた料理のため、具材や味付けに特に決まりはありません。ですが、具材で使われるのは主に、にんじんや長ねぎ、しいたけ、大根、じゃがいもなどが多いです。

味付けは味噌もしくは醤油が使われ、単独で味付けすることもあれば、味噌と醤油の両方を使うことも。乾麺ではなく生麺を使うことが多く、さらには下茹でをせずに具材と一緒に煮込みます。そのため、打ち粉が溶け出して、汁にとろみが出るのが特徴。冷めにくい汁は身体を温めてくれるので、冬にぴったりの料理です。

なお、農林水産省の郷土料理百選では、群馬県の郷土料理とされていますが、埼玉県の秩父や深谷地域でも昔から食べられてきたようですよ。

歴史

前述の通り、群馬県は小麦の栽培が盛んに行われていました。そのほかに発展していたのが養蚕業。昔、養蚕業や畑を行っていた母親たちが、「栄養満点で手軽に作れる小麦を使った料理を」と考えてできたのが、おっきりこみといわれています。家庭料理として生まれた料理のため、地元の人たちにとっておっきりこみは「おふくろの味」でもあるようです。

名前の由来

「おっきりこみ」とは、ユニークな名前ですが、なぜこのような名前がつけられたのか気になりますよね。

名前の由来は諸説ありますが、麺を綿棒に巻きつけたまま、包丁で切り込みを入れることからという説。そのほかには、麺を汁の中に切っては入れ、切っては入れ… としていた様子から、という説もあります。

ちなみに、「おっきりこみ」は、「おきりこみ」「煮ぼうとう」と呼ばれることもあるようです。

「おっきりこみ」「ほうとう」「ひもかわ」の違いは?

幅に広い麺には、「ほうとう」や「ひもかわ」などもあります。それらと、「おっきりこみ」の違いは何なのでしょうか。

ほうとうとの違い

「ほうとう」は、山梨県の郷土料理。幅広く切った麺を、じゃいがいもやかぼちゃ、大根、にんじんなどの野菜と一緒に味噌ベースの汁で煮込んだ麺料理です。ほうとうもおっきりこみと同じく、生地に塩は入れず、打ち粉をつけたまま煮込みます。

具材が明確に決まっているわけではありませんが、かぼちゃを入れるのが定番です。そのため、かぼちゃを入れることが多いという点が、おっきりこみとの違いといえるでしょう。また、味付けに関しても、ほうとうは味噌のみですが、おっきりこみは醤油と味噌のどちらか、もしくは両方を使います。

ひもかわとの違い

「ひもかわ」とは、埼玉県の深谷地方で食べられている「煮ぼうとう」の別称。入間郡や比企郡では、「ひもかわ」もしくは「打ち入れ」と呼ぶそうです。「ひもかわ」は、薄くて平たい麺と、大根やにんじん、白菜など旬の野菜を一緒に食べる麺料理。農林水産省の「うちの郷土料理」によると、「ひもかわ」の麺の生地には、塩を加えるそうです。

一方で、「おっきりこみ」には塩を加えません。家庭によって作り方が異なるため、一概にはいえませんが、麺の生地に塩が入っているか・入っていないかが違いの一つとして考えられそうです。

おっきりこみのレシピを紹介!

おっきりこみは、幅広の麺と季節の野菜を一緒に煮込むだけなので、簡単に作ることができますよ。野菜も、冷蔵庫の有り合わせのものでOK。下記のレシピの具材はあくまで一例ですので、お好みの野菜を使って作ってみてくださいね。

材料(1人分)

・おっきりこみの麺…1人前
・だし汁…400ml
・にんじん…1/3本程度
・里芋…40g程度
・大根…20g程度
・長ねぎ…20g程度
・しいたけ…1枚
・油揚げ…1/4枚
・味噌…大さじ1
・醤油…大さじ1/2

作り方

1. にんじん、里芋、大根、長ねぎ、しいたけ、油揚げを食べやすい大きさに切る。

2. 鍋にだし汁を入れ、1の具材を加えて煮る。

3. おっきりこみの麺を加えて、具材と一緒に煮込む。

4. 味噌と醤油で味付けをして完成!

おっきりこみのおすすめアレンジ

醤油と味噌の味付けに飽きてしまったら、他の味付けにアレンジしてみてください。

おっきりこみは普通のうどんと同じく、さまざまな味と合います。例えば、豆乳を加えてまろやかな味付けにしたり、トマトやブイヨンをベースにした洋風アレンジなどもおすすめ。また、パスタの代用としてラザニアにしてもOK!

このように意外と様々な料理に使えますので、おっきりこみの麺をストックしておくのもいいかもしれません。

おっきりこみを通販でお取り寄せ!

幅広の麺を近くのスーパーマーケットで見つけられないこともありますよね。そんな時は、通販でおっきりこみの麺をお取り寄せしてみましょう。ここでは、おすすめの通販商品をいくつかピックアップして紹介します。

半生おっきりこみ・3食入り(キリブチ製麺)

群馬県で作られた本場のおっきりこみ。ざるうどんにしても美味しくいただけます。半生なのでもちもち食感を楽しめるのが嬉しい!

おきりこみ 3人前 たれ付(お取り寄せグルメのゆず楽天市場店)

だし正油、合わせ味噌味、カレー味の3つの味から選べます。箱入りなので、お世話になった人や大切な人への贈り物にも最適!

おきりこみうどん 3袋入り(こだわりめん工房 石田製麺)

野菜と一緒に煮込んだり、ざるうどんにしてもOK。乾麺で賞味期限が1年なので、ストック用にも◎。

自宅で手軽に郷土料理を

幅広の麺と、季節の野菜を一緒に煮込んで食べる「おっきりこみ」。具材に特に決まりがないので、冷蔵庫にある余り野菜で作れるのも魅力です。麺をお取り寄せして、自宅にある野菜でおっきりこみを作ってみてくださいね。

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構成・文/結野雅美(京都メディアライン)

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