Conocaちゃんが素晴らしい色彩感覚を身につけたきっかけは
色彩感覚がとても豊かなConocaちゃん。
真っ黒な背景にカラフルなカメレオンをつぶつぶアートで描いた作品は見る人を惹きつけます。いったいどのようにして、色彩感覚を身につけたのでしょうか?
Conocaちゃんママにお話を伺いました。
―たとえば、7歳の時に描いたという、このメロンソーダの絵もすでにグラデーションで描いていますよね。まだ、つぶつぶアートを生み出していないときにもすでにConocaちゃんの描く色彩はとても華やか。どのように、色彩感覚を身につけたのですか?
Conocaちゃんママ:きっかけと言えるかどうかわからないのですが、幼いころから、写真を撮るのが好きでした。そこで、私が使わなくなったスマホをあげたら、喫茶店でメロンソーダをパシャリ。
スマホのカメラの「編集」機能を使うと、子どもでも直感で「明るさ」や「コントラスト」などを調整することができるので、そこで自分好みの編集をして、絵を描いていました。
写真加工を始めたきっかけ
基本的に絵が先なんですが、絵でグラデーションをつくるときの色見本として、写真を加工してグラデーションをつくっているようです。
―暗い写真を明るくすることはよくありますが、昼間の写真を夜っぽくしたりもするんですか?
Conocaちゃんママ:そうなんです。たとえば、大人だったら絶対に撮らないような日常の何気ない風景も撮影していて。ほら、これ。
―これが絵の背景の参考になるんですね! イメージに近付ける加工方法はどのようにするのですか?
Conocaちゃんママ:加工アプリで撮影するのではなく、スマホのカメラで撮影し、明るさをマイナス、コントラストをプラス、暖かみをダウンと進めています。あとは、素材に寄ってトリミングしていますね。
- スマホのカメラなら直感で操作ができグラデーションも学べるのですね。これなら絵にグラデーションを入れたい子どもたちも手軽にマネできそう。大人には思いつきそうで思いつかないアイデア! すごい!!!!
『つぶつぶアート』に進化した軌跡
そうやって自然と色彩感覚を磨いていったConocaちゃん。
―Conocaちゃんは、カラフルな絵から、どうやって『つぶつぶアート』に進化しさせていったのでしょうか。
Conocaちゃんママ:まず最初は、曼荼羅(まんだら)アートにハマり。そこから、今、Conocaが行きついたオリジナルの『つぶつぶアート』に進化したんだと思います。
色のバランスは、写真を見たり、実際に公園に行って色を見つけて、つぶつぶや背景を描いているようです。
Conocaちゃんが9歳の時に描いたという曼荼羅(まんだら)アートはこちら。
そこから、〇など模様で動物の絵を描くようになって。『つぶつぶアート』の原点は、モノクロからスタートしました。
モノクロだった〇で描いた動物の、〇の中を今度は、グラデーションで塗り出したConocaちゃん。こうして、独自の「つぶつぶアート」が確立していったそう。
Conocaちゃんは、リアルを追求して描くタイプなのですね。
描きたい背景を探して、お散歩することも
Conocaちゃんの絵は、動物だけではなく背景も素晴らしいですよね。
―例えば、これ。ウサギのそばに大きな木。落ち葉なのか花びらなのかが散る様子や、真っ青な色は海なのかな?とか。見る人がいろいろな創造できて楽しいのですが、どうやって思いつくのですか?
Conocaちゃんママ:例えば、Conocaが木を描きたい!と言えば、いろいろな木を探しにお散歩に出ます。木を撮影するとき、構図も面白いんですよ。木を見切る撮り方をしたりするんです!
撮影したツタを参考に、描いたものはこちらだそう。
本物を見て、その場に張り付いて書くということは、大御所でもみんなそうしているとのこと。Conocaちゃんにとってお散歩は、最高のネタ探しとなるよう。
Conocaちゃんママ:例えばクラゲが見たい!と言って水族館に行くのですが、水や泡の出方をずーっと観察している日もありますよ。
―水族館では魚を見るのではなく?
Conocaちゃんママ:魚も見ます。動物園もそうですが、生き物は生き生きしていないとか(苦笑)。むしろ、泡のつぶやサンゴ、大きい水槽の光や影をじっくり眺めていますね。そのグラデーションや立体的なつぶつぶの色彩を、ここで目に焼き付けているようです。
親のサポートはどこまで?
Conocaちゃんの頑張りを応援、サポートする身近な家族。
―Conocaちゃんのことをご両親はどのようにサポートされているのですか?
Conocaちゃんママ:夫婦は最大のパートナーシップといいますが、パパは基本的には静観というか冷静で、Conocaの挑戦したいことを自由にやらせてくれていて感謝しています。
私はマネージャーみたいな感じですかね。集中できる環境づくりとサポートという感じです。
例えば、展示会などの打ち合わせやインスタの管理など。インスタのDMに展示会のお誘いが英文できたりするときはこれは詐欺ではないか?などと吟味。
ほかにも、次につながる可能性があると感じる大きな挑戦をどんどんやってほしいと私は思っているので、アートのパートナーシップとして『ダイヤモンドキッズプロジェクト』という、子供の才能の可能性に磨きをかけ開花させることに力を入れている事務所に所属してそういうチャンスのタネ探しもお願いしています。
―両親は、冷静かつ果敢に挑ませる二人三脚なのですね。つぶつぶアートは、インテリアとして癒されるだけではなく、つぶ、ひとつひとつの中にもグラデーションが描かれていて感動を覚えます。そして、その絵の裏側には、親子で新しいことに挑戦していこうという想いがつまっているのですね。
「天才キッズ」という看板を背負い出したからこそ、より頑張る親子
Conocaちゃんは、3/1発売の美術誌「芸術紀行vol.4」への掲載や、東京都国立市での個展、さらには某高級旅館にも展示される予定だとか。今後も活躍の場は無限に広がっていきそうです。
また、メディアでの露出も増え、2023年3月19日(日)に放送される日本テレビの日曜日の人気番組かまいたちと指原莉乃さんが担任をつとめる「超無敵クラス」でも「青田買いアーティスト」として特集が組まれたそう!
芸術紀行vol.4
『第20回ドコモ未来ミュージアム創作絵画コンクール』注目のキッズ・アート★未来のアーティストとして、Conocaちゃんの作品が掲載!必見です。
個展「Conoca Chiba Solo exhibition『11』~つぶつぶアートⅡ」開催
こちらの個展は入場無料。2023年3月19日に放送された「超無敵クラス」で描いた、「かまいたち」の山内健司さんをイメージした絵も展示されるとか!
【概要】
2023年3/23(木)〜3/28(火)
12:00〜19:00(最終日 : 16:00)
ギャラリー国立 @gallery_kunitachi
東京都国立市中1-9-18 NTC高橋ビル1F・2F
入場無料
注目が集まり、「天才キッズ」ともてはやされプレッシャーも少なからず感じているはずのConocaちゃん。そのプレッシャーも力に変えて、「絵を描くすきま時間にも、絵を描きたい!」と話すConocaちゃんは2023年もより飛躍の年となるでしょう。
密着レポ③はこちら
プロフィール
2011年東京生まれ。6歳の時に幼稚園で描いた絵が『世界児童画展』にて佳作に選ばれる。7歳のころからインスタにて作品を投稿。都内中心に名古屋・関西にてフェスやグループ展に参加。9歳のころに現在のスタイル『つぶつぶアート』を確立。
Conocaちゃんの【公式】サイトはこちら>>
取材・文/森岡陽子 構成/HugKum編集部