らっきょうの甘酢漬けは、カリカリの歯ごたえと甘酸っぱさが特徴。おつまみとしてそのまま食べたり、料理に加えたり、漬け液の再利用もできます。
らっきょう漬け
昔ながらの味わいをもつ、らっきょう漬け。カレーの付け合せとしても人気です。手軽に購入することもできますが、ご家庭で漬ける手作りもおいしいです。
漬け込み時期と、賞味期限
らっきょうの甘酢漬けは、漬けてから1か月からが食べ頃です。漬ける時期は5月中旬〜6月上旬頃。時間の経過で少しずつ味が変化し、1年間は楽しめます。保存状態が良ければ、柔らかい古漬けとなって味わいが深くなります。
効能
漢方では「薤白(がいはく)」と呼ばれる生薬で、心臓や肺の症状に用いられます。
らっきょうを食べることによって期待できる効能はこちら。
・血液サラサラ効果
・腸内環境を整え、消化を助ける働き
・保温効果
食べすぎはダメ
1日に4〜5粒を目安にしてお召し上がりください。強い刺激をもつため、下痢や胃もたれなど、消化器のトラブルを起こす恐れがあります。
らっきょう酢について
らっきょう酢は簡単に言うと、砂糖や塩、酢の合わせ酢のこと。漬ける前に使うので、らっきょうの味はしません。注目は、その使い道の広さ。漬け液として使うのはもちろんのこと、ドレッシングや、炒め物、煮物にも。味のバランスが整っているので迷いなく使えて、アクセントのある味になりますよ。
オタフク らっきょう酢 1.8L
万能調味料として人気、市販のらっきょう漬けの素。ご紹介の商品は量が多いので、幅広く使って有効活用してください。少量の500mlからあります。
手作りらっきょう酢
らっきょう酢を手作りするには、さまざまなレシピが存在します。ここでは、みりんを入れて旨味とコクを足しました。
・材料
酢 500cc
砂糖 300〜350
塩 90g
みりん 90ml
・作り方
材料をすべて混ぜ合わせるだけ。溶けるまで混ぜ合わせてください。
・使用期限
期限は、おおよそ1年です。酢の効果から常温保存もできます。高温多湿を避けて冷暗所で保存してください。
らっきょう酢の使い道
原液のらっきょう酢で鶏手羽元を煮れば、甘酢煮ができますよ。また、スライスしたしょうがを漬ければ、ガリが。その他にも、らっきょう酢を賢く使う方法をみていきます。
きゅうりの酢漬け
酢の物を作る際のヒントになるよう、シンプルにきゅうりを漬けてみます。お好きな野菜に変更できますよ。
・材料
らっきょう酢 小さじ1/2
きゅうり 1本
塩 小さじ1/2
しょうゆ 小さじ1
粉末の昆布だし 小さじ1
【1】きゅうりを乱切りにして、塩もみします。
【2】水気を切って、しょうゆ、粉末の昆布だしと混ぜ合わせます。容器に入れて、空気に触れないよう、ラップで押さえます。ビニール袋に入れるのもGood。
【2】冷蔵庫で1〜2時間冷やしたら食べ頃です。
らっきょう酢のノンオイルドレッシング
こちらのレシピも、お好みでカスタマイズできます。ごま油やオリーブオイル、にんにくを入れるのもいいですね。気軽にアレンジして、日々の食卓にお使いください。
・材料
らっきょう酢 大さじ3
めんつゆ 大さじ2
たまねぎ 1/2個
・作り方
【1】玉ねぎをみじん切り、またはすり下ろします。
【2】材料を混ぜ合わせてください。
らっきょう漬けを使って作るおいしいレシピ
次に、漬けたらっきょうを使って料理を仕上げる例をみていきます。
豚肉のらっきょう巻き
肉やチーズと相性が良い、らっきょう。簡単な肉巻きに仕上げてみます。シャキシャキした食感が心地よい一皿です。
・材料
らっきょうの甘酢漬け 8個
豚モモ薄切り肉 8枚
スライスチーズ 4枚
青しそ 4枚
塩 少々
こしょう 少々
小麦粉 適量
酒 大さじ2
油 大さじ1
・作り方
【1】らっきょうは縦に薄切り、スライスチーズは半分、青しそは半分にカットします。
【2】豚肉を1枚広げ、手前に青しそを置きます。その上にチーズ、らっきょうの薄切り1個分をのせて、豚肉で巻いてください。これを8個作ります。
【3】全面に塩、こしょうを軽く振り、小麦粉を薄くまぶします。
【4】フライパンに油を熱し、焼いてください。両面に火がとおったら酒を入れてフタをし、蒸し焼きにします。
タルタルソース
このためにらっきょうを漬ける人もいるほど、人気を誇るのがタルタルソースです。アジやエビのフライに添えると、食感の良いまろやかな味が楽しめます。
・材料
らっきょう漬け 5個
ゆで卵 3個
マヨネーズ 大さじ1.5
パセリ 1茎
塩 少々
こしょう 少々
・作り方
【1】らっきょう漬けと、パセリを刻んで、みじん切りにします。ゆで卵をフォークなどで潰します。
【2】【1】と材料を混ぜ合わせれば完成です。
らっきょうの漬け方
らっきょうの漬け方は、さまざまな方法があります。カリカリした食感は、一度塩で漬けて水気を抜くことから生まれるので、まずは塩漬けの方法から。その後、甘酢漬けなどに漬け直します。
らっきょうの選び方
洗ったものは鮮度が落ちやすいため、土付きで入手するのがおすすめです。
塩漬け
らっきょうは生命力が強く、半日置いただけで芽が伸びてしまいます。できるだけ早く下ごしらえをして、塩漬けにすることをおすすめします。
・材料と用具
らっきょう 2kg
水 1200cc
あら塩 大さじ6
3リットルの保存瓶
・漬け方
【1】すべてのらっきょうを水洗いして、汚れを落としてください。らっきょうをひとつずつバラして、薄皮をむき、再度きれいに洗い流します。
【2】ひげ根を切り落とします。カットするのは、根の生え際ギリギリ。大きく切りすぎると、漬け汁が染み込んで歯ごたえが悪くなるので注意を。茎の先端も少し切り落とします。
【3】傷・変色があるものは、カビの原因になります。白くきれいになるまでむいてください。
【4】再度よく洗い、ザルに上げてしっかりと水気を拭き取ります。きれいに洗って乾かしてから、漬ける容器に移してください。
【5】鍋に水を沸かし、塩を溶き入れ、【4】の容器に静かに注ぎ入れてください。そのまま冷めるまでおき、フタをして冷暗所に置きます。
【6】1週間後に塩漬けが終了です。ザルに上げて水気をきり、冷蔵庫で保存します。薄い塩水に漬けて2日程おくと、塩抜きができて食べることができます。
甘酢漬け
塩漬けのらっきょうと、先程ご紹介のらっきょう酢を使い、甘酢漬けに仕上げていきます。
・材料
塩漬けのらっきょう 1kg
らっきょう酢 700ml
・漬け方
【1】清潔な瓶に、水気をきった塩漬けのらっきょうを入れ、甘酢を注ぎます。
【2】らっきょうが空気に触れないよう、ラップなどで押さえてフタをします。
【3】漬けてから3日間は1日に2回程度、全体が均一になるように瓶を回してください。1か月経った頃から食べられるようになります。
カスタマイズが楽しい、らっきょう料理
らっきょう漬けを手作りすると、お好みに合わせたカスタマイズが簡単にできて1年中楽しめます! とはいえ、手作りしなくても、市販品を購入すれば手軽に使えるのも魅力的ですね。
らっきょう漬けも、らっきょう酢も店舗で購入できますから、まずは気軽に試して便利さを体験してみるといいかもしれませんよ。
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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)