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ゲームコンテストで特別賞を受賞!小学生クリエイター・うしりゅーきさんにインタビュー
Springin’内では、企業や団体のお題に沿った作品をつくるコンテストが度々開催されていて、最初は遊びで始めたものの、だんだんと開発設計からローンチまで担当するなど本格的に作品と向き合い始める子ども達も多いのだとか。
今回はそんなゲームコンテストで昨年、特別賞を受賞した小学生クリエイター、うしりゅーきさんにSpringin’で実際にどのようなゲームをつくっているのか伺ってみました。
うしりゅーきさんのゲーム作品
学校の授業で使い始め、つくる楽しさを知っていった
― Springin’を知ったのは何がきっかけでしたか?
うしりゅーきさん:4年生の頃、学校の授業で使ったのがきっかけです。
その時は、理科の授業で蒸発のしくみをつくった覚えがあります。最初は難しさも感じましたが、スプリンギンは文字を使ってないので、覚えやすかったです。
― Springin’に触れている中で、どんな時が⼀番楽しいと感じますか?
うしりゅーきさん:一番は思いどおりに表現できるよう試行錯誤している時です。他の方がつくったゲームで遊ぶ時も楽しいです。
最初は、うまくいかないこともたくさんありましたが、何度も作品をつくっていくうちに、自分の思いどおりにゲームがつくれていって、うれしいなと感じました。
― ゲームを考える時にはどんなところからイメージを膨らませますか?
うしりゅーきさん:学校生活などいつもの日常から思いつきでどんどん広がっていくことが多いです。
キャラクターを考えつくのが得意なので、そのキャラクターを使うことからもイメージがふくらみます。
ゲームが思い付かない時でも、Springin’ではテーマが決められたコンテストが行われているので、そこからイメージがふくらんでいくことも多いです。
普段は、学校から帰って、夕方につくることが多くて、向き合っている時間はだいたい1時間位です。気分が向いた時に作っています。
― 今までにつくったゲームの中でおすすめを1つ教えてください。
うしりゅーきさん:今までに一番、頑張ってつくったゲームは「福岡市ばりいいとこばい!!」という、福岡の魅力を発信するゲームです。
一度福岡に行ったことがあり、そのときに福岡がとても好きなところになったので、どうしたらみんなに福岡市の魅力を知ってもらえるか、それをどうゲームにするか、とても考えました。
プログラミングの力が活かせるような仕事に就きたい
将来は、Springin’で身に付けたプログラミングの力が活かせるような仕事に就きたいとも語ってくれたうしりゅーきさん。
自ら“1番頑張ってつくったゲーム”として挙げる「福岡市ばりいいとこばい!!」は、将来のクリエイターとなる子供たちにフォーカスするプログラミングコンテストFUKUOKA Creators Awardで特別賞を受賞した作品でもあります。
ゲームをダウンロードしてみると、福岡市の鳥として制定された野鳥「ホオジロ」をモチーフにしたオリジナルキャラクター“ホオジロぼうや”が登場し、かわいらしい博多弁で自己紹介とゲームの概要を説明してくれます。
ゲーム内には、「食」モードと「施設・公園」モードがあり、どちらのモードも写真とわかりやすい説明がついているので、楽しみながら福岡市の魅力を知ることが出来ます。見た情報には「見た」のマークがつき、全てを見ると、ゲームがスタートするなど細かい部分にもこだわりが感じられます。
様々な工夫が随所に感じられる「福岡市ばりいいとこばい!!」ですが、このようなゲームがどのようなしくみでつくられているのか、ゲームの中身を見ることが出来るというのもSpringin’の魅力の1つ。
初めて、Springin’でゲームをつくる際にも、他の人がどのようにゲームをつくっているのかその全てを見ることができるので、創作意欲を掻き立てられます。
中身を見るほどに、「こんな作品をつくりだせるなんて…」と驚かされる作品もたくさん!
プログラミング経験ゼロのママライターがSpringin’に挑戦してみた!
プログラミングの経験が全くないライターMも、3歳の子どもと一緒に、Springin’に初挑戦してみましたが、触っているうちに、画面上に絵を描いて、その絵を下に落としたりすることが出来るように。
ペイントツールの描き味も心地よいので、小さな子どもでもお絵描きの延長でプログラミングに触れられるところがいいと感じました。
子どもクリエイターさん達がつくる作品にはほど遠いものの、自分の描いた絵が動き出す瞬間は大人でもうれしいもの。子どもはもちろん、一緒にはまってしまう親御さんが多いということも頷けます。
3歳頃の小さなお子さんと遊ぶ場合は、お父さんお母さんがつくったゲームで一緒に遊んだり、お子さんの写真をゲーム内に取り込んで、くるくる回して遊んだり、声を録音したりするだけでも、つくりだす楽しさを感じられそうです。
頭の中で考えたアイデアを自由自在に表現することができるSpringin’。文字を一切使っていないため、言語の壁もなく、世界で勝負が出来る作品をつくりだす子ども達も今後ますます増えていきそうです。
Springin’をきっかけに、プログラミングと出会い、オリジナルの作品をつくった経験がある子ども達は、大人になってからもきっと「つくる楽しさ」を忘れないはず。
お子さんと一緒にSpringin’の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。
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文・構成/茂木雅世