共働きのリアル!「共働きなのになぜかワンオペ…」ワーママの旦那にモヤッとする瞬間ベスト3は?

子供の急なお迎えにどちらが行くかも揉めたり、家事育児の分担で不満が出たり。些細なことで夫婦でぶつかりませんか。今回はキャリアコンサルタントの相坂サオリさんに、ワーママが旦那にモヤっとする瞬間ベスト3とその対処法を紹介していただきます。

ワーママが旦那にモヤっとする瞬間ベスト3

共働きをしてると、夫婦ともに時間的・精神的余裕がなくなりがちです。我が家も、子供ができてから旦那にモヤモヤすることが増えました。

まずは、どんな時に旦那へモヤッとするのか、キャリアコンサルタントの筆者のところへ相談に来られる方々悩みで多いもの3つを紹介します。

共働きなのに、なぜかワンオペ

旦那が忙しくてなかなか家に帰ってこないこともあれば、家にいるのに家事・育児の比重が妻側に偏っているなどのケースをよく聞きます。

夫婦共に働いていれば、家事・育児も夫婦で分担となるところなのに、なぜか全然動かない旦那にしびれを切らして妻が家事・育児をしまう。そんなとき妻は、旦那が結局やらなくなることにモヤモヤ。挙句の果てには、子供も「パパは嫌、ママがいい!」と、育児の負担が全部妻側に寄ってしまう家庭も珍しくありません。家にいるのに、なぜか家事・育児がワンオペになっている状況が一番ストレスになります。

子供の急な対応や子供のことは全て自分

急な保育園からの連絡にヒヤヒヤしている方も多いのではないでしょうか? 子供が熱を出すと、どんなに仕事が忙しくても会議が立て込んでても、夫婦どちらかが迎えに行き、そのまま病院へ連れて行って、さらに次の日は自宅保育となります。

そんな時、どちらが迎えに行くのか、夫婦で相談できますか?

お迎えに行くのは妻の仕事と当たり前のように考えられていないでしょうか?

また、子供の保育園や学校の行事や事務手続きは全て妻任せで、全く把握していない旦那も多いはず。親は二人なのに、なぜいつも私が……とモヤモヤするのも当然です。

忙しさや年収を盾に家事をやらない

家事・育児をしないだけではなく、もっと質が悪いのは、忙しさや年収を盾にやらない旦那です。「妻が時短勤務だから」「自分の方が忙しいから、稼いでいるから」と言い訳して、家事・育児をやらない旦那にはモヤモヤしてしまう方が多いのではないでしょうか。

「時短勤務もやりたくてやっているわけではない。そうしないと家庭が回らないからやっているだけ」

「私だって、本当は旦那のように時間を気にせず働きたいのに……」

子供が生まれる前となんら働き方の変わらない旦那と、いろいろな調整をして日々綱渡りのように忙しく仕事と家庭を両立している自分を比べると悲しくなってしまいますよね。

それなのに、忙しさや年収を盾に言い訳されると、ムッとしてしまいます。しかし、「忙しさ」と「年収」だけにフォーカスして言われるとそれも事実なので、何も言い返せないところがさらに悔しいものです。

旦那が家事・育児をやらない理由

では、なぜ旦那は家事・育児をやらないのでしょうか? 旦那がやらない根本的な理由について探ってみましょう。

「家事や育児は女性がするもの」と思っている

若い世代では、家事・育児は夫婦でやるものとだいぶ浸透してきましたが、まだまだ「家事や育児は女性がするもの」という価値観の男性も多いです。

特に、自分自身の母親が専業主婦で育ってきた男性は、その傾向が強いです。子供の頃、学校から帰るといつも母がいて、手作りのおいしいごはんを食べていたので、それが当たり前になっています。

そういった男性は、家事・育児を手伝う事はおろか、家事代行などにも難色を示すケースもあるようです。

時代は、片働きから共働きへ変わってきているので、旦那の価値観アップデートが必要になります。

自分がやっても時間がかかる・文句を言われる

2つ目は、家事・育児をしようかなという気持ちはあるものの、自分がやると時間がかかるし、頑張ってやっても妻の方が上手いので効率が悪い。

そして、家事の出来に対して、妻からダメ出しをされて、やる気が失せてしまったケースです。

妻になんと言われようが、やってよ!と思いますが、男性のプライドもあるのか、一度ダメ出しで傷つくと次からやろうとしなくなります。

家事をいつまでもやらないから、全然上手くならない。まさに負のループです。

自分がやらなくても妻がやってくれるから

そして、3つ目は、案外見落としがちなのですが、妻が先に動いてくれるから自分はやらないというケースです。

やらなければいけないという意識はあるものの、ついつい後回しにしているところで、しびれを切らした妻が先にやってくれて自分はもう動く必要がなくなったというパターンです。

妻側の言い分としては、「いつまで経っても旦那が動かないから仕方なくやっただけなのに……」ですが、腰の重い旦那は内心「ラッキー」と思っているのではないでしょうか。旦那の心情まで察するとなんだかムカついてきますよね。

我慢比べのようにいつまで経っても動かない旦那には、いつまでに〇〇をやって欲しいという具体的な指示が必要なのかもしれませんが、そもそも主体的に動いてほしいものです。

旦那と上手く協力して仕事と家庭を両立するコツ

では、どうしたら旦那に家事・育児に積極的に関わってもらって、自分自身は仕事と家庭をうまく両立できるようになるか、具体的な解決策をご紹介します。

旦那と密にコミュニケーションをとる

子供が生まれてから、夫婦だけでコミュニケーションをとる時間はありますか?

正直なところ、お互い日々忙しく余裕もないので、あまり二人だけで話す時間を確保できない方も多いのではないでしょうか。

しかし、忙しさにかまけて夫婦でのコミュニケーションの時間がなくなってくると、お互いが相手に対して、「もっと〇〇してくれるはず」「自分の大変さを分かってくれるはず」など、自分の想像で相手を理解しようとしてしまいます。

すると、当然すれ違いが起きてしまいます。自分の思惑通りに動かない相手にイライラしてきます。

大きな喧嘩をする前にできれば、子供が寝た後など少しでもいいので夫婦だけで話し合う時間をとってみてはいかがでしょうか。家事・育児の分担、働き方、自分の本当の気持ちなどを夫婦で共有しましょう。

子供が生まれてからは、個人戦ではなく団体戦です。夫婦というチームで乗り越えましょう。

完璧を目指さない・強要しない

子供が生まれてから、時間的にも精神的にも余裕がないはずなのに、家事も育児も仕事も完璧を目指そうとしていませんか?

特に今まで仕事を頑張ってきたワーママの皆さんは、妥協したり手を抜いたりすることが苦手ではありませんか?

1日が48時間あれば、仕事も家庭も完璧にこなせるかもしれませんが、1日は24時間しかありませんし、仕事も100%、家庭も100%は無理です。自分の時間が増えたわけでもキャパシティーが増えたわけでもないので、トータルで100%にしかならないと割り切りましょう。

完璧主義はもうやめて、家事・育児はどこかで手を抜きましょう。どうしても手を抜きたくない場合は、家事代行などお金で解決しましょう。

そして、旦那さんにも完璧を強要しないことが重要です。

「旦那が洗濯物をたたむと汚いし、食器も洗い残しがあるし……」

言いたい気持ちはすごく分かりますが、そこはグッと耐えて、まずはしてくれたことに感謝し、どうしても気になる場合は言い方に気を付けましょう。

ある女性の経営者の方から聞いた話ですが、「家事をする旦那を新入社員だと思って接する」という言葉がとてもしっくり来ました。

新入社員は、できない・分からないがデフォルトですが、とてもやる気に満ちています。

しかし、できないことを頭ごなしに説教すると、どんどんモチベーションが下がりますよね。できたことを褒め、できなかったことを丁寧に指導します。

残念ながら、旦那は新入社員のようにやる気には満ちていないですが、接し方としてはとても正しいように思います。

感謝を言葉で伝える

最後に重要なのは、お互いに感謝の気持ちを伝えることです。

「やってもらって当然」「できて当たり前」と思っていると感謝の気持ちがなかなか出てこないかもしれませんが、最初はフリでもいいので、大げさに感謝を伝えましょう。

我が家も一時期、家事の分担などでお互いイライラしていた時期がありました。

この状況をなんとか打開したかったので、家事をやってくれた時は「ありがとう」を少し大げさに伝えるようにしました。すると、不思議なもので……。

夫婦間の雰囲気が良くなり、感謝を言葉で示すようになってから、自然と主人に対して「仕事も忙しいのにちゃんと家のことをしてくれてありがたいな」と感じるようになりました。言葉にすることで、後から気持ちもついてきました。

不思議なもので、私が感謝を伝えるようになると、主人も感謝を伝えてくれるようになり、家庭内の雰囲気もすっかり良くなりました。

なかなか動かない、家事が雑など旦那に対してモヤっとすることも多いと思いますが、最初は騙されたと思って、フリだけでもいいので感謝の言葉を伝えてみて下さい。

そうすると、案外向こうもその気になり家事・育児への向き合い方も変わるのではないでしょうか。

夫婦で苦楽を乗り越えれば絆は深まる

子供ができてから、それまで仲の良かった夫婦も小さなことでイライラしたり、ぶつかったりするものです。お互い仕事も家庭もいっぱいいっぱいなので、余裕がない証拠です。夫婦で密にコミュニケーションをとり連携しながら、ささやかなことでも感謝を伝え、お互い敵対するのではなく、協力関係になりましょう。

きっと苦楽を一緒に乗り越えた夫婦は絆が強くなっていくと信じて、夫婦二人三脚で頑張りましょう!

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記事を書いたのは…

相坂サオリ|キャリアコンサルタント
株式会社LASSIC代表取締役CEO。主に法人向けにマーケティングPR支援事業と個人向けにキャリアデザイン事業を展開し、自身も国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得。大手広告代理店勤務を経て、33歳で起業。自身が不妊治療と仕事の両立で悩んだ経験や“キャリア迷子”を経て独立した経験から、ワーママや女性のキャリア支援に尽力。会社設立から3か月後、第一子出産。現在は2歳の娘の子育てと起業に奮闘中。
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※写真はイメージです

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