1028人に聞いた「子連れ旅行、これが困った」 大泣き・トイレ問題・急病…旅先はトラブルがいっぱい

子どもを連れての旅行は、新しいことに触れる子どもの姿を見られたり、一緒に体験できたりと楽しいことがたくさんありますよね。でも、そんな喜ばしいことだけでは済まず、大変なことも多々あるのが子連れ旅行。今回は、そんなママ・パパたちの困った! を聞いてきました。

子連れ旅行はとにかく荷物が多い!

あれもこれも必要かも!とつい大荷物になりがち

まず、一番に多いのが、荷物が多いということ。安心して過ごしたいので、オムツやお尻拭き、着替え、離乳食セットにエプロンなどなど、心配してまとめると大変な量になってしまうことも。赤ちゃんを連れての荷物の持ち運びをするのに苦労しますよね。

「荷物が多い。 駐車場が狭い旅館では、赤ちゃんの乗せ降ろしに手間取った」[女性]

「とにかく荷物が多くなってしまって、冬場の帰省など、引っ越しかな?くらいの荷物の量になってしまい、大変でした」 [女性]

「何と言っても荷物が多いです。特に最初の旅行は要領も分からず、あらゆるトラブルを想定して着替えやオムツなどの荷物を準備するので、準備にも時間がかかるし、荷物の持ち運びも大変でした」 [女性]

大荷物に加え、疲れて寝てしまう子ども。「ベビーカーがあれば…」

はしゃぎ疲れて寝てしまう子ども。荷物もかかえてママパパぐったり。

多くの悩みとして挙がってくるのが、子どもが寝てしまって大変だったという声。旅先では子どもも興奮するので疲れがち。寝ている子どもを抱っこするのってずっしりと重いですよね…。ベビーカーがあればもう少し快適だったのにと後悔した人も。

「寝てしまった時に抱っこしながらの移動は腕が本当に大変でした。 かなりのママっ子なのでパパに交代もできずつらかった」[女性]

「子どもがはしゃぎすぎて疲れ、歩かなくて抱っこが大変。 もう3歳だけどベビーカーがあったら良かったね…と夫と交代で抱っこ。 レンタサイクルのように、旅先の街中で気軽に借りられるベビーカーがあれば良いな」[女性]

「8ヶ月の赤ちゃんを連れて秋田に行ったとき ベビーカーを持っていかなかったことを後悔。全て抱っこで荷物もあるし、重いしで、道路などに赤ちゃんを抱えて座ったりするっことも。レンタルがあれば良かったと」[女性]

一方、旅先でベビーカーの移動が大変だったの声も

抱っこよりもベビーカーが良かったという声の反面、ベビーカーが大変だったという人も。バリアフリーがあまり考えられていない場所では、移動が大変なことも多くありますよね。赤ちゃん乗せた余裕のある時間配分も考えておかないとです。

旅先ではバリアフリーが進んでいない場所も

「ベビーカーだと、エレベーターがあるところまで遠回りしないといけないこと」[女性]

「階段やエスカレーターしかなく、ベビーカーが通れなかった」[女性]

「旅先での電車の乗り継ぎはベビーカーではすごく大変でした。 出先で急に泣いてしまうとパニックになり、なかなか泣き止んでくれず余計に困りました」[女性]

「娘が一歳の頃、温泉街へ旅行に行った際、駅近辺以外は舗装された歩道が少なく、ベビーカーが押しにくかった」[女性]

子連れには車旅行が楽だと言うけれど・・・。トイレ問題・渋滞・車酔いとトラブル続き

子連れ旅行に車は必須という意見が多い中で、車だからこそのトラブルに悩まされた人も多数。

渋滞で飽きてしまいケンカやぐずり出す

子どもたちのケンカや、渋滞の中でのぐずりなど、狭い空間に長時間いるとトラブルも起きがち。なだめるのが大変だったり、大きな泣き声にママ・パパがストレスを感じたりすることもありますよね。

子どもたちのケンカでママパパもイライラ

「移動中の車の中で子ども同士で些細なことででケンカ。大人もイライラして、道にも迷い、旅の工程を楽しめず。せっかくなので色々見せたり体験させたりという思いも叶わず、疲れただけでした」[女性]

「渋滞に巻き込まれたときにチャイルドシートから出たがって泣き喚いて大変でした」[女性]

「専ら車移動なのですが、長距離移動の際は泣き止まなかったり、時間を持て余したり大変です。 母子ふたりの場合は運転しているので停車するしかなく、さらに長丁場に…」[女性]

車酔いで嘔吐

車移動の悩みのタネとして車酔いを挙げる人も。これだけはどうしようもないので、酔い止めの薬を飲ませたり、吐いてしまった時に処理する袋・着替えなども準備しておいたほうがいいかも。

「子どもが長時間の運転だと車酔いで吐いてしまうことがある。市販の酔い止めが必須アイテムになりました」[男性]

「車に酔いやすくなってしまい、長時間の車移動や、くねくねした山道で嘔吐してしまうことが多くなった。そのため、酔い止めの薬、ビニール袋、着替えなどの準備が必須に」[女性]

「車酔いで子供が複数回嘔吐してしまい宿に着く前に着替えを全部使い切ってしまったこと。車の掃除と服の洗濯が大変でした」[女性]

オムツ・トイレ問題

オムツやトイレの問題も避けられないところ。オムツ外れしているので、と安心していると、高速道路のトイレがないところで漏らしてしまったり、オムツをしていてもうんちが漏れてしまったなんていう声も。着替えも掃除も大変になってしまうので、衛生面的にも処理が大変なうえ、車内の匂いが気になるなんてこともあるかも。消臭スプレーなども持っていくといいかもしれないですね。

「次男のオムツは外れてはいたのですが、車中で漏らしてしまって、サービスエリアまでは距離があり、着替えなど大変でした」[女性]

「オムツをしている子どもたちと旅行した時、チャイルドシートに座っている時にうんちをして、背中までもれて、寒い中裸にして着替えさせるのがとても大変でした」[女性]

「帰りの事故渋滞にハマり、空腹とトイレとの戦いに親子共々疲弊したことがある」[女性]

周りの目が気になる飛行機・新幹線での移動

耳が痛いと泣き出す子多数。耳抜き用の飲み物は必須。

ささいなことでギャン泣きし始めたり、なかなか泣き止まなかったり…。どうしても周囲の目が気になってしまい、新幹線のデッキに立ち続けたなんて経験をした人は多いはず。実はこれ、指定席よりも、フレキシブルに動ける自由席の方がラクだったりもします。電車の交雑状況を見て考えるのもありです。また、逆に飛行機の場合は、離着陸時以外も基本的に座っていないといけないため、子どもが泣きだすとつらいですよね。耳抜き用にミルクなど飲み物を持っていくのは必須。

「飛行機移動で子どもが耳が痛いと泣いたこと」[女性]

「長時間の電車や飛行機で子どもが泣いてしまったことです。特に飛行機は席も立てず大変でした」[男性]

「新幹線での移動は、子どもを座席で静かに過ごさせるのには限界があり、連結部に移動して気を紛らわせた。長男との旅行の時、初の新幹線で嬉しすぎてはしゃいでいたら、前の席に座っていた酔っぱらいのおじさんに、うるさい! と怒鳴られて以来怖くて。地元の公共交通機関利用時も、話したい時は内緒話のようにさせている(家族専用車両が欲しい…)」

「1歳3ヶ月で初めて新幹線に乗ったら、新幹線のゴーっと言う大きな音にびっくりして、怖がって泣き始め、あやしても何をしても泣き止まず。せっかく指定席を購入したのに、目的地に着くまでデッキでずっとあやして立ち続けるという、周りへの配慮と体力的にも過酷な旅でした」[女性]

素敵なお部屋のインテリアにハラハラ

宿の部屋でありがちなのが、子どもが安全に過ごせないという問題。大人にとってはおしゃれで素敵な部屋と思っても、ちょっとした段差だけでも転んだり、落ちる心配があったりと、ハラハラすることは多いですよね。しっかり部屋をチェックして選んだり、部屋に入ったらすぐに、危ないものはよけておいたりすることが大事に。

「おしゃれな造りのお部屋で、小上がりや、段差が多く、着いて早々に子どもが転んで大きなたんこぶを使ったこと。子連れ旅行はフラットな作りのお部屋がいいなと実感しました」[女性]

「子どもが触って危ないようなもの(オブジェ等)がお部屋の中にあり、ひやひやした経験があります」[女性]

「ホテルの洋室は大体背が高めのベッドなので、寝相が悪い子どもたちを寝かせる時は落ちないか毎回ヒヤヒヤします」[女性]

「メゾネットタイプで2階に続く階段がある&階段のガードが付いていない部屋を取ってしまい、1歳児の安全を守るのが大変だった」[女性]

温泉や大浴場は子連れにはハードルが高い面も

宿の大浴場や温泉での子連れはかなりハード。ベビーバスなどがないと赤ちゃんをずっと抱えていることになり、自分は洗えなかったという経験をした人も多いのでは。また、着替える際も一苦労。歩ける子であれば、脱衣所で走り回るのを必死で追いかけたなんていう人もいるはず。また、温泉を目当てに行ったものの、泉質が強かったり熱すぎたりと、子ども肌に合わないことも。事前にどんな温泉か確認したり、温泉でない浴場があるといいですね。

「乳幼児のころに温泉に行ったが、 自分が体を洗ってる間に子どもを見てくれる人がおらず、体が洗えなかった」[女性]

「温泉付きのホテルに行った所、大浴場の温度が高くて子連れには不向きだったこと」[女性]

「男性用のお風呂にベビーベッドがなく、赤ちゃんを寝かせる場所がなかったこと。ないと困るから、いつも女性用に連れていかなければいけないため、ママはゆっくり入れない」[女性]

「温泉の質を調べないで行って、肌にきつくて泣かせてしまってかわいそうなことをした」[男性]

「食事が子どもの口に合わない」ということも

子どもが食べられるものがなかった…なんて場合も。

困った話として挙がりがちなのが食事の問題。避けて通れないだけに、子どもが食べられられるものがあまりないなんてことがあると本当に困りますよね。バイキングも一見いいように思いがちでが、移動が慌ただしくてママ・パパはきちんと食べられないことも多々あるはず。

「2歳の時、子どもの食べられる食事が少なくて、周りに買える場所もなかった時に困りました。 今は食べられるものは各段に増えましたが、やはり子ども向けメニューがあるところを選ぼうと思います」[女性]

「台湾へ旅行した時、子どもの食事に困りました。個人旅行だったのでガイドなんていないし日本語メニューがあるようなレストランへは行かないし。辛いのか、香辛料が効いているのか、子どもが食べられるものに当たるまで頼み続けることに。本人はくじ引き感覚で楽しかったみたいだけどパパとママは毎食お腹も財布も痛かったです」[女性]

「大変だったことは食事です。ホテルでの食事では子どもが喜ぶようなものがないし、バイキングは一緒に取りに行くなど大変で、ホテルの近くのお店を探そうにも、子ども連れでも行けそうなところがなかなか分からないため、いつも苦労しています」[男性]

環境が変わって寝付けない子も多数

旅行の興奮や環境の変化でなかなか寝てくれないことも

いつもと違う環境になると落ち着けなかったり、家に帰りたくなりぐずったりというこもと。今言われても…なんて困ることもありますよね。また、興奮してしまい眠れなかったり、ささいな物音が気になってしまうことも。眠気で翌日にも支障をきたすことがあるとママ・パパのストレスになることもあるはず。

「ホームシックになり、宿のフロントで泣き叫んだこと」[男性]

「子どもがいつもと環境が違うのでしっかりと寝られず、1日中機嫌が悪かった。親もイライラして旅行を楽しめなかった」[女性]

「人感センサーで客室内の廊下部分やトイレの電気が勝手に消えることに怖がって『お家に帰りたい』と半べそになってしまったこと。それ以降、ホテル予約するよ、と言っても『勝手に消えるところは嫌だ』と未だに言っています」[女性]

「部屋の空調の音が嫌だったみたいで夜なかなか眠れず、朝ごはんの時間にも眠さからぐずって大変だったことがありました」[女性]

「おうちに帰りたい! と大泣きされた時は、さすがに困りました」[女性]

突然の子どものケガや体調不良。保険証と現金は必須

旅先で急な体調不良が起きることも想定しよう

旅先での体調不良に困ったという声も。あまり想定していないだけに、保険証を忘れていたり、自治体の医療証が使えず治療費が高くついたりなんていうこともあります。旅先では診てくれる病院も見つけられないことも多いので、注意しておきたいところ。

「複数家族との旅行で、大きな和室にしたら、子どもが大騒ぎをしてしまって、喘息発作を起こしました。 軽度だったので、吸入をして落ち着きましたが、旅行の興奮と慣れない布団、侮っていました…」[女性]

「知床に行ったときに、子どもが急に具合が悪くなり、僻地だったため小児科がなく、レンタカーで1時間ぐらいかけて病院に行った」[女性]

「子どもの急な体調不良(腹痛)にほとほと困りました。幸いにもすぐ治り、以降は大丈夫でしたが、予定がひとつ無くなりました」[男性]

「旅先でのケガ、事故です。部屋のテーブルに耳をぶつけ流血し、知らない土地で病院も分からず、宿の方にお世話になりました。医療受給者証明書があったお陰で、のちほど全額戻ってきましたが、田舎だったので、電子マネーやクレジットは使えるはずもなく、お金は余裕を持ってお財布に入れておこうと思いました」[女性]

「子どもが小さい時、旅先で熱が出た時は焦りました。旅先の病院に駆け込みましたが、保険証は必ず持って行った方がいいですね」[女性]

子連れ旅行では、予定の詰め込みすぎはNG! 余裕を持ったスケジュールで

余裕のあるスケジュールで家族旅行を楽しもう

最後に、子連れ旅行で注意しておきたいことは、予定を詰め込まずに余裕のある行動で子どもにストレスをかけないことだと分かりました。ただでさえ、いつもと違う環境なので良いことだけではないかもと想定しておくことが旅を楽しいものにするポイントです。ぜひ、ストレスのない素敵な旅行を思い出に残してくださいね。

「いろいろな経験をさせてあげたいと、予定をかなり詰め込んで計画をしていたのに、子どもが寝てしまい計画が狂ってしまった。それからは、事前予約するものは詰め込みすぎず、時間に余裕を持つことで子どもに負担をかけることなく、旅行を楽しむことができるようになった」[男性]

「あれもこれもとよくばり、予定を詰めすぎると思うようにいかずイライラしてしまいがち。リゾートホテルなど、ゆったりホテルステイを楽しめる場所が親にとっても子どもにとっても気持ちよく過ごせ、本来の旅行というのを楽しめる、ということを三人目にしてやっと分かりました(笑)」[女性]

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文・構成/松川 麗

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