こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。今日は、離乳食の時に食べるシチューのお話。シチューは大人も子どもも好きな人が多いのではないでしょうか?私も子どもの時、夜ご飯がシチューの日は特別な気分になったのを覚えています。今回は、赤ちゃんにシチューを作る時に気を付けることや、離乳食におすすめのシチューレシピを紹介します。
離乳食のシチューはいつから?
離乳食後期以降
離乳食にシチューを食べられるようになるのは離乳食後期(9~11カ月頃)以降を目安にしましょう。ただ、大人が想像するシチューは、あくまで大人用の食べ物。離乳食期のシチューは、大人が食べるものより、油や塩分が少ない赤ちゃん専用のシチューです。
市販のシチュールーは使ってもいい?
一般的に販売されている市販のルーはとっても便利。忙しいママの味方ですが、あくまでこれは大人用。市販ルーは、味が濃く、油分が多いので、内臓機能が未発達の赤ちゃんにとって負担になることがありますので、離乳食期に使うのは控えましょう。ルーを選ぶ時は、子ども用品のお店に行ってみましょう。1歳から使えるルーなどがあります。裏面表示を見て、原材料名がシンプルなものを選ぶようにしましょう。表示のルーの量よりも少なめで作っても十分に美味しいです。
離乳食のシチューレシピ
離乳食にシチューを作る時は、基本は手作りですが難しく考えなくても大丈夫。カンタンレシピを紹介します
【離乳食後期】 鶏肉のカンタンホワイトシチュー
バターを使わず、シンプルに作る、離乳食後期から食べられるホワイトシチューです
<材料>
鶏むね肉 15g
玉ねぎ 15g
にんじん 10g
グリンピース 3g
牛乳 50ml
かつお昆布だし(又は水) 100ml
<作り方>
・鶏むね肉は皮と脂肪を取り除き5㎜に切る
・玉ねぎ、にんじんは5㎜に切る
・グリンピースは下茹でして5㎜に切る
1.かつお昆布だしににんじん⇒玉ねぎ、鶏もも肉の順に入れて煮る
2.牛乳とグリンピースを入れて弱火で煮る
3.味噌で風味をつける
取り分けできる離乳食のシチューレシピ
大人のシチューから取り分けられたらとっても手軽ですね。そんな大人料理からの取り分けシチューを紹介します。
【離乳食後期】 鮭とほうれん草のシチュー
生鮭を使った色鮮やかなシチューです。ホワイトソースは、玉ねぎと一緒に作ることでダマができにくくいつもよりカンタンにホワイトソースが作れます。
<材料>(大人2名+離乳食)
生鮭 1切れ
玉ねぎ 1/2玉
にんじん 1/2本
ほうれん草 1~2株
バター 15g
小麦粉 大さじ1
牛乳 250ml
かつお昆布だし(又は水) 250ml
味噌 小さじ1~2
(取り分け時の赤ちゃんの目安量)
生鮭 15g
玉ねぎ 15g
にんじん 10g
ほうれん草 5g
大人の煮汁 40~50ml
大人用のホワイトソース 20~30ml
<作り方>
・生鮭は骨と皮を取って一口に切る
・玉ねぎは、薄切りにする
・にんじんは乱切りにする
・ほうれん草は下茹でして2㎝幅に切る
1.鍋にバターを溶かして玉ねぎを炒めしんなりしたら小麦粉も入れて炒める
2.1に牛乳を入れホワイトソースを作る
3.かつお昆布だしににんじんを入れて煮る
4.2と3、鮭とほうれん草を合わせて弱火で煮込む
5.赤ちゃん用に取り分けて材料を5㎜に切り鍋に戻し、煮汁、ホワイトソースを加えてで再加熱(離乳食完成)
6.4にホワイトソースを加えて火にかけ、トロッとしてきたら味噌を加えて完成
離乳食のシチューの冷凍方法
シチューを冷凍する時は、1食分を密封できる容器に入れて冷凍庫で保存します。シチューだけでなく他の食材にも共通しますが冷凍庫での保存期間は1週間。赤ちゃんに与えるときは1週間以内に食べきるのがお約束です。冷凍庫から出したら、加熱してから食べましょう。
毎回手作りのホワイトソースを作るのは難しいこともあると思いますが、ホワイトソースを作るのは意外に簡単ですので、チャレンジしてみてくださいね!
中田 馨(なかた かおり)
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
