メリットその1:自分に自信がつく
現在、準2級(高校在学の実力に相当)の級位を持つH・Hさん(東京都/中3)。小学校時代は「私は、勉強はできるほうだ」と思っていたそうですが、中学入学後、英語が苦手なことで、学力面で周りに置いていかれるような焦りや不安を感じていたそうです。
自分自身に自信が持てず、悩んでいたときに、漢字検定の存在を知り、興味を持ちました。
「小さいときから読書が好きで、国語もわりと得意なので、漢字検定ならいけるかもと思ったんです」
市販のテキストとスマホのアプリで勉強して、中1のときに3級、中2で準2級に合格しました。
「スマホの無料アプリは、ゲーム感覚で勉強できるのでおすすめです。レベルが上がっていくのも楽しくて、空いた時間に10問やってみよう、みたいな感じでちょこちょこ勉強しました」
漢検を受けて良かったことは、「自分に自信がついたこと」だというHさん。
「国語は得意だという思いがありましたが、それを証明してもらったようで、自分に自信がつきました。国語だけでなく、ほかの教科も頑張ろうと思えるようになりました」
先生や友達から「準2級、すごいね」と褒められたことも、うれしかったそうです。最近、四字熟語にも興味が湧いてきたというHさん。今後も受検し、必ず1級を取りたいと頑張っています。
Hさんおすすめのアプリは、漢検トレーニング
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メリットその2:高校受験の際に有利になる
中1から受検してきたというH・Kくん(東京都/中3)。きっかけは、塾の先生からのアドバイスでした。
「高校受験の際に『ポイント』がつくので、受験に有利になると言われました。中学時代に、コツコツ勉強していたという証明になるそうです」
ここでいう「ポイント」とは、東京都の私立高校受験に関して広く使われている制度のこと。基本の内申点(5教科、または9教科のポイント)のほかに、英検、漢検、数検などの級位に対しても1~2ポイントが加算されるため、1点を争う受験の際に、影響が大きいのです。
「ぼくは、英検と漢検の3級を持っています。ぼくの志望校の一つは、それに対して2ポイントを加算してくれます。スポーツや音楽などの全国大会などで活躍したり、生徒会活動をしたりした場合も1ポイント加算されますが、ぼくにはそういう面でのポイントはないので、やはり1年生から漢検を受け続けてきてよかったと思いました」
ポイント加算については、「英検準2級以上で1ポイント」「英検、漢検、数検のいずれかで3級以上で1ポイント」など、学校によってポイントの加算方法は違いますが、漢検の級位を持っていることが、いざというときに役に立つことも多いようです。
メリットその3:友達や家族とつながるツール
私立中学に通うA・Ⅿさん(東京都/中2)は、学校からの推奨で中1から受験。
「最初、私は漢検にあまり興味がなかったのですが、学校の方針というか、なかば強制的に(笑)、クラスのみんなで受検しました」
休み時間や登下校の際などに、友達と一緒にクイズを出し合う感じで勉強し、中1の終わりに3級を取得。
「一人だと挫折していたかもしれませんが、友達と一緒に漢字練習したのは、楽しかったです」
その後、テレビのクイズ番組で難しい漢字が読めたとき誇らしい気持ちになり、その後も漢検の受検を続けようと思ったそうです。
「単純に、難しい漢字の読み書きができるとうれしいし、漢字の意味とか成り立ちなども知りたいと思うようになりました。友達とか家族とか、一緒にチャレンジすると楽しく勉強できると思います。最近は、お母さんが『私も、チャレンジしてみようかな』と言っているので、『一緒にやろうよ』と誘っています」
多くの親が悩む反抗期。子どもとの距離感がつかみにくくなる時期だけに、子どもとつながるツールとして、漢検はうってつけかもしれません。
漢字検定協会からのメッセージ
日本漢字能力検定協会から、中学生の皆さんに向けて、こんなメッセージをいただきました。
中学生の今だからこそ、すべての教科の基礎となる日本語・漢字力を身につけておくことで、高校での学びやその先の新しい学びに安心して取り組めるようになるでしょう。
また、漢検の学習を通して日本語・漢字力が身につくと、文章や会話の内容理解がスムーズになります。加えて、日本語を豊かに表現できるようになるため 相手やその場の状況を踏まえた言葉選びができるようになり、周囲との円滑なコミュニケーションにつながっていきます。
ぜひ、漢検の学習を通じて知らない言葉とたくさん出会い、自分の世界を広げていってください。
「漢字」から広がる豊かな地平を
漢字検定協会のメッセージにもある通り、漢字や日本語を学ぶことは、子どもの人生を豊かにすることに通じます。漢検は、その一つのきっかけになります。
実際、漢検によって自信を得た子も、受験対策に役立てた子も、友達や家族と一緒に学ぶスタイルが好きな子も、それぞれに成長しています。親子で、ぜひ漢検にチャレンジしてみませんか?
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取材・文/ひだいますみ