算数のケアレスミスが多い子の傾向と対策は? ちゃんと分かっているのにもったいない!

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タブレット教材を展開する RISU Japan 代表・今木智隆さんが、ビッグデータに基づいて効果的な学習法を指南するシリーズ記事。今回は「ちゃんと理解しているのに、ケアレスミスで失点しがちな子」の傾向と対策について伺いました。

小学生の算数でよくあるケアレスミス。ちゃんと解き方は分かっているのに、いざテストになるとつい、うっかり……。おうちの方からすると「せっかく分かっているのに点数を落としてしまってすごくもったいない」「この1点の重みを分かっているのだろうか」と心配になりますよね。

今回は、ケアレスミスが多い子はどのような傾向にあるのか、またその対策方法についてまとめます。

ケアレスミスをしやすい子はこんな傾向があります

これまで多くの子ども達に算数を教えてきて、ケアレスミスが多い子には共通する傾向があるように感じます。大きく分けて、次の3つのような傾向です。

①普段からスピード重視で量をこなす勉強スタイル

スピード重視で量をこなす勉強スタイルとは、例えば計算ドリルのような1ページに2030問ある計算問題を「10分以内に」と制限時間を決めて解いていくような勉強スタイルです。

計算問題を速く繰り返し解く勉強方法は、解き方を体で覚えたり、計算を解ける自信がついたりするメリットがあります。その一方で、速く解くことを重視し過ぎてしまうと、丁寧に問題を解く意識が欠けてしまうこともあります。

丁寧さが欠けてしまうと、パッと問題を見ただけで「あっ、あれだ」と答えを書いてしまいます。「いつものあのパターンだ」という思い込みは、ひっかけ問題で間違える原因になります。

また、急ぐあまりに字が乱れる子もケアレスミスが多いです。0(ゼロ)をしっかり書かなかったために、6と見間違えたりする例です。急いで書こうと気持ちが焦ってしまうのです。

②文章を最後まで読み切らない

こちらも、答えを急ぐことで起きやすいミスです。答えを急ぐお子さんは、文章問題の文章を読んでいるように見えて、実は目に付く数字だけを拾って式を立てたりしている場合があります。

本来は、しっかり問題文を読むことで、「自分は何を求めればよいのか」を理解しなければ式を立てることはできないはずです。おうちの方が見て「ちゃんと読めば分かるはずなのに」という間違え方をしているときは、お子さんは問題をきちんと読まないことで起きる早とちり」をしているのかもしれません。

③自分の答えを疑わない

慎重な性格で「もしかしたら違うかも」と考えるお子さんは、答えを書いたあとで検算をしてみたり、時間があれば同じ問題をもう一度考えてみたりと見直しをします。うっかり間違えていても、後から自分でリカバリーをするのです。

一方で、真っすぐに突き進むタイプの子は「間違えているはずがない」と思い込みます。自信があるのは良いことですが、テストでは慎重になる姿勢も大切です。答え合わせをして間違いに気付いても、「うっかりしていただけで、ちゃんと答えは分かっているから、次は大丈夫!」と強気だったりします。落ち着いて振り返ることや、他の可能性を考えてみることに気付けるような声掛けが必要でしょう。

自分に自信があるのはいいことだけど・・・

「きちんと考える癖」を高学年になる前に身に付けよう

このようにケアレスミスは、本人の性格や問題の解き方の癖が原因で起こることが多いです。癖ですから似たようなミスの仕方を何度も繰り返してしまいます。ですが、反対にケアレスミスを防ぐような癖を付けてしまえば、あっさり直ったりもするものです。

ケアレスミスを防ぐには、「きちんと考える癖」を付ける必要があります。特に高学年になると、例えば小数と分数が混ざった計算のような、複雑な問題が増えていきます。手順を踏んで解いていくような問題は11つの計算に丁寧な姿勢が必要です。

高学年になる前にきちんと考える癖を身に付けておくことが、その後の学習にも大きな力となるでしょう。

ケアレスミスを減らしたい!おすすめの対処方法5

では、ケアレスミスを減らすためにはどのような勉強方法が効果的でしょうか。すぐにでも取り入れられる対処方法を5つご紹介します。

◆方眼紙を使って丁寧に書く

方眼紙を使うことで、位や字の大きさを揃える癖を付けることができます。授業で使う算数ノートは方眼を使っている子が多いと思いますが、自宅学習でもなるべく方眼を使うことをおすすめします。

例えばメモのように、ちょっとしたひっ算をノートの端っこや裏紙に書くことがあると思いますが、方眼でないと字の大きさもバラバラだったり、位がズレてしまうことがあります。自宅でも方眼を使って、マスに字を大きく書き、位をきれいに揃えることで、繰り上がりや繰り下がりの計算も理解しやすくなります。

書写のような美しい字を書く必要はありませんが、丁寧に書くことを意識することはすぐに取り組めるはずです。0(ゼロ)の書き始めと書き終わりをピタッと付けるなど、ちょっとしたことを意識するだけでミスを減らすことができます。

先の丸い鉛筆で書く字も読みづらかったりします。きちんと削った鉛筆を使うように声掛けし意識させるだけでも、書いた字の読み間違いは減らすことができます。

◆同じ問題を2回計算してみる

ケアレスミスが目立っていたら、同じ問題を2回計算する方法を試してみましょう。自信があるお子さんほど「そんなの簡単。間違っているはずがない」と思っているので、2回目に違う答えが出たときは驚くことでしょう。

1回目と2回目で違う答えになったら、比較しながらどこを間違えたから答えが違ったのかを考えるようにします。繰り上がりを間違えたのか、九九を間違えたのか、自分の字が汚くて読み間違えたのか……お子さん自身で原因に気付くことができます。

◆文章問題を2回以上音読してみる

文章問題でうっかりミスが目立つ子は、国語の授業の音読のように、問題文を声に出して読んでみる方法がおすすめです。文章問題のケアレスミスは、問題文をきちんと読まずに出てくる数字だけを拾っていたり、最後まで読み切っていないことで起こります。

音読をして声に出せば、単語を読み飛ばすことはできないですよね。単位にも注意を向けることができますし、文章を読み間違えても自分で気が付くことができます。音読は黙読より時間がかかるものです。最初はじれったく感じるかもしれませんが、きちんと考える癖を付けるためには遠回りに見えて近道な方法です。

◆文章問題の式だけ立てる

文章問題のケアレスミスを減らすトレーニングとしては、「あえて答えを出さない」という方法もあります。答えを出そうとすると、どうしてもそちらに意識が行ってしまうので、思い切って「式を立てること」のみに専念するのです。

学習の目的を「正しい答えを出すこと」→「正しい式を立てること」にシフトします。お子さんは文章で問われている意味に集中して、じっくり考えることができるでしょう。同じ時間を使っても、計算をする時間が省かれるので、より多くの問題を考えてみることができますよ。

◆検算をする

先に挙げた「同じ問題を2回計算してみる」と似ていますが、テストの際には時間が余ったら必ず答えが正しいかどうか確かめるための検算をしましょう。

「そんな時間はないので、しっかりと最後まで問題を解いたほうがいいのに」と思われるかもしれませんが、最後まで解けたとしても、ケアレスミスですべて間違えてしまっていたら0点です。一方、途中までしか解けなくても検算をしてそこまでが全問正解だったらその分は確実に得点できるのです。

検算は自分が解いた問題を振り返ります。習慣になれば後から見返す際にも見やすいように意識して書くようになるため、自分で読めないような字や、その時だけわかればいいようなひっ算の書き方はしなくなるでしょう。

ひっ算の書き込みも「自分があとから見てわかりやすく」がポイント

「できる!」という気持ちを自信につなげよう!

今回はケアレスミスの多い子について、その特徴と5つの対策方法をお伝えしました。ミスはテストの得点に反映されてしまいますが、お子さん本人は内容を理解できていないわけではない、という状況にあります。ちゃんと理解できているからこそ「分かっているから大丈夫」という気持ちが同じミスにつながっていることもあるでしょう。

理解できていることは自信が持てる分野です。少しの気配りでケアレスミスは減らしていくことができますから、しっかり得点に変えて自信につなげられるといいですね。

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記事執筆

今木智隆|RISU Japan株式会社代表取締役
京都大学大学院エネルギー科学研究科修了。ユーザー行動調査・デジタルマーケティングのbeBitにて国内コンサルティング統括責任者を経験後、2014年、RISU Japan株式会社を設立。小学生の算数のタブレット学習教材で、延べ10億件のデータを収集し、より学習効果の高いカリキュラムを考案。国内はもちろん、シリコンバレーのスクール等からも算数やAI指導のオファーが殺到している。

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構成/HugKum編集部

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