【吉祥寺・親子さんぽ】ファンキーな読み聴かせが評判の絵本屋「MAIN TENT」に行ってみよう!

吉祥寺は、井の頭恩賜公園や大きな商店街もあり、お出かけが楽しい街。ベビーシートのあるショッピングモールも点在していて、親子のお散歩にも最適です。今回は、楽しい絵本屋さんを中心に吉祥寺のさんぽ道をご紹介します。

吉祥寺の個性的な絵本屋さんめぐり 

吉祥寺には、大小いくつかの絵本屋さんが点在しています。「こぐま社」元社長の吉井康文さんが開いた『緑のゆび』や、あたたかみのある木のおもちゃと絵本が並ぶ『あぷりこっとつりー』、また表参道から、子どもの本の専門店『クレヨンハウス』が移転してきたことが話題となりました。それぞれ雰囲気も違い、はしごできる距離にあるので、絵本屋さん巡りが楽しめます。おはなし会や講座も定期的に催しています。

左:緑のゆび 中:あぷりこっとつりー 右:クレヨンハウス

サーカスみたいなとっておきの児童書専門店『MAIN TENT』

今回は、吉祥寺で一番古い絵本屋さん『MAIN TENT』をご紹介。入口ではライオンのライオネルとリッチーがお出迎えしてくれます。豆本や外国の切手、中身が秘密の「ブラインドブック」など、ひとクセある商品が並んでいて、大人もちょっとワクワクします。

出迎えてくれたのは、フランソワ・バチスト氏こと冨樫チトさん。ダンサーやイラストレーターとして活躍されていて、お店では絵本屋さんの型にはまらない、いろいろな企画を考えています。

「ここには常時5000冊ぐらいの絵本があって、1割は新刊も入れています。チェコやハンガリーなどの東欧、スウェーデンなど北欧へも買い付けに行っているので、海外の貴重な絵本がたっぷりとあります。同じ本でも年代によって手触りが違ったり、紙が違うのでめくる音なども違うんです。デジタルではわからない、第感を養うことにつながったらいいなと思っています」

『かいじゅうたちのいるところ』として知られている絵本も、版によってタイトルや色の入り方が変わっている
絵本がいたるところに並ぶ店内。「すこし考える絵本」「自然・科学の絵本」テーマがある棚も

こんな絵本屋さんほかにはない!親も子も楽しめるしかけがいっぱい

子ども用のレジに絵本を差し込める

サーカスみたいなワクワク感を感じてほしいと思ってお店を作っている冨樫さん。高さのあるレジには、なんだかポストのような穴があいています。これは子ども用のレジ。すきまから買いたい絵本を差し込むと、冨樫さんが中から受け取ってくれるのです。特別なお買い物感を盛り上げてくれます。

高さのあるカウンターにあるポストのような穴。見つけられますか?
子ども用のレジに絵本を差し込める

ヒューマンビートボックスの読み聴かせ「カーテンアケロ」

お店で不定期に行われている読み聴かせの会も、他とは一味違っています。なんとヒューマンビートボックス(楽器を使わずに口だけでドラムやホーン、スクラッチなど様々な音楽を奏でる音楽表現)のパイオニア・AFRAさんと店長が、リズミカルでファンキーな絵本の読み聴かせを行っています。オノマトペの入った絵本も迫力ある太鼓の絵本も、ヒューマンビートボックスの重低音がきいてとってもおもしろい。子どもも大人も盛り上がります。予約がすぐにいっぱいになるほど人気のイベントです。

絵本屋さんのお仕事「一日店長」。自由研究にする子どもも

また夏休みには、子ども「一日店長」を募集しています。自分の本棚から手放してもよい絵本を選び、「MAIN TENT」内に自分だけの小さなお店を構えて、値付けやポップ作りをし、子ども自身で集客から宣伝まで計画もたてるのです。売上げはお店限定版のコインで受け取り、最後にそのコインで新しく自分の本棚に迎える本を選べる仕組みになっています。ちゃんとレポートまで書くのがすごい!

シャンデリアや木彫りの置物、昔の雑誌など、お店のあちこちに「かわいさ」だけでなく「もの悲しさ」「怖いもの見たさ」「懐かしさ」など心動かすものを置いているという冨樫さん。
「絵本を買いに来るというより、楽しみを見つけに来てほしいんです。常連の大人がふらりと来たり、今日はママが家にいないからと長居して待っていたりする子もいます。
お洒落な絵本しかないセレクトショップだとよく思われがちですが、実はアニメや戦隊モノの絵本だって、おいてあるんですよ。その中で特別な1冊に出会ってくれたらと思っています。
海外の本も、文字が読めなければわからないと大人は考えがちですが、絵本は「絵をむ」ことが基本です。それに、空の色の違い、目の色素の違い、文化の違いがあって、そこから生まれるてくる絵本は日本とはまた全然違うので、それを感じるだけでもおもしろい。そういう直感を呼び覚ます時間でもあるんじゃないかなって思います」

 MAIN TENT(メインテント)

東京都武蔵野市吉祥寺本町2-7-3
営業時間:平日10:30~17:00・土曜 ~17:30、日曜、祝日18:00
定休日:水曜日
http://maintent-books.com/

親子連れに優しい街・吉祥寺

さて、絵本の世界にどっぷり浸かった後は、街をおさんぽしてみましょう。商店街が広がる駅前は、個性的な雑貨店やベーカリー、食事処がたくさんあります。吉祥寺の駅近くにはショッピングモールがいくつかあり、「コピス吉祥寺」や「東急百貨店吉祥寺店」には、広場やキッズスペース、子どもメニューのあるレストランなど、休憩にはちょうどいい場所にあります。ベビーベッドつきのトイレや授乳室もあるので、お出かけの際にはチェックしておくといいですね。

駅南口の井の頭恩賜公園も人気のスポット。ボートに乗れる井の頭池や、動物に触れられる井の頭自然文化園、三鷹の森ジブリ美術館も公園の中にあります。

いろんな楽しみ方ができる街・吉祥寺。乳幼児から小学生まで、大人も一緒に楽しめるので、今度のお休みには親子でぜひ出かけてみてくださいね!

あなたにはこちらもおすすめ

絵本の世界でずっと遊べる! 読んだ後に世界観に合わせて「歌う」「創る」遊び方がスゴイ!
遊べる絵本ってどんな絵本? ――絵本は「読み物」というイメージがあるのですが、どんなふうに遊びに発展させたらいいですか? 平松:絵本は「...

 構成・文/日下淳子

編集部おすすめ

関連記事