離乳食期の軟飯はいつから?

軟飯とは?

軟飯というのは、おかゆよりもごはんに近く、普通飯よりも水分が多いご飯のこと。見た目は普通半のようですが食べてみると少しべったりしています。水の分量は、米1:水2です。まだかむ力が未熟なこの時期の赤ちゃんに合わせた大人よりも少し軟らかめのごはんです。

軟飯を食べるのはいつ?

軟飯は、離乳食後期の後半から完了期にかけて食べるごはんです。上あごと舌でかゆを上手につぶしてゴックンすることに慣れてきたら、軟飯にチャレンジ時です。発達は子どもによってそれぞれですので、必ず離乳食後期にスタートするわけではなく離乳食完了期になってスタートしてもOKです。

軟飯の時期別の量

それぞれの時期の軟飯の目安量です。

離乳食後期 80g
離乳食完了期 90g

あくまで目安量ですので、赤ちゃんの食欲や発達に応じて量を調節しましょう

軟飯の作り方(鍋・電子レンジ)

【1】鍋で作るとき

軟飯を米から鍋で作るとふっくらとおいしく作ることができますので、ぜひチャレンジしてみてください。

◆材料

*作りやすい分量です。出来上がり量は赤ちゃんが食べる一食よりも多めです。

米 100g
水 200ml

◆作り方

1.米はサッと3回ほど洗って水切りしてから水に20~30分つける。

2.ふたをして火にかけ強火にかける。沸騰したら弱火にして20~30分炊く。

3.火を止めて10分蒸らす

*吹きこぼれそうな場合は、2の手順でふたを少しずらします。

【2】レンジで作るとき

レンジで軟飯を作るときは普通飯(ごはん)から作りましょう。

◆材料

*作りやすい分量です。出来上がり量は赤ちゃんが食べる一食よりも多めです

ごはん 100g
水 100ml

◆作り方

1.耐熱容器にごはんと水を入れて軽くかき混ぜる

2.ラップをかけてレンジで2~3分加熱する

全体量が少ないと、水分がなくなってしまうこともあるので、少し多めに作ることをお勧めします。

軟飯の冷凍保存とテクニック

軟飯を多めに作って冷凍するときは、いくつかルールがあります。

・1食分を小分け容器に入れて冷凍する

・容器は清潔なものを用意する

・1週間で食べきる

できたての軟飯は、美味しく、衛生面でも安心安全です。手間や時間が許すときは、赤ちゃんにできたてを食べさせてあげてくださいね。

軟飯のアレンジレシピ|おにぎり

【1】しらすとひじきのおにぎり

◆材料

米 75g
水 150ml
しらす 15g

乾燥ひじき(戻したもの) 9g

*少量で軟飯が作りにくいため、出来上がりが多めです。実際のおにぎりの量は50~60g

◆作り方

・しらすは湯がいて塩抜きする
・乾燥ひじきは水につけて戻して1㎝に切る

1.フタのある鍋に材料すべて入れて軟飯を炊く

2.一口サイズのおにぎりにする

 

【2】ツナと青のりのおにぎり

◆材料

軟飯 50g
ツナ水煮缶 5g
青海苔 少し

◆作り方

1.軟飯にツナと青のりを混ぜ入れる

2.一口サイズのおにぎりにする

【3】鮭とキャベツのおにぎり

◆材料

軟飯 50g
生鮭 5g
キャベツ 5g

◆作り方

・生鮭は、グリルで焼いてほぐす(骨皮を取る)
・キャベツは1㎝の長さの千切りにして湯がく

1.軟飯に生鮭とキャベツを混ぜ入れる

2.一口サイズのおにぎりにする

軟飯のアレンジレシピ|おやき

軟飯は、お焼きにして「ソフトせんべい」にするとおやつにもなります。上の分量で作ると少し余ってしまいますので、余った軟飯はおやつの時間にお焼きにしてもいいですね。私が働いている保育所でも大人気のおやつです。

【1】チーズの軟飯お焼き

チーズと青のりの風味が美味しい、お焼きです

◆材料(赤ちゃん1人分)

軟飯 50g
チーズ 3g
青のり 少々

◆作り方

1.軟飯をボウルに入れて軽くつぶしながらチーズと青のりを混ぜ入れる

2.フライパンに1を平らに入れて弱火でじっくり両面焼く

【2】鶏ひき肉とほうれん草の軟飯お焼き

炊き込みご飯の余りでお焼きを作ってみましょう

◆材料(多めです)

米 100g
水 200g
鶏ひき肉 30g
ほうれん草 10g
しょう油 1ml
昆布 2g

◆作り方

・ほうれん草は下茹でしてみじん切り

1.洗ったお米を30分水につけ、火を入れる前に鶏ひき肉と昆布、しょう油を入れて軟飯を炊く要領で炊く

2.1にほうれん草を混ぜ入れ、フライパンに1を平らに入れて弱火でじっくり両面焼く

軟飯を上手に噛めるようになったら、次は大人と同じ普通飯に移行です。あと少しで、大人と同じ普通飯が食べられるまで大きくなりましたね!あとほんの少し、赤ちゃんの成長発達に合わせて、ひと手間をかけてあげてくださいね。

記事監修

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

離乳食の軟飯に関する体験談

HugKumでは、0~1歳の子さんがいるママやパパに、離乳食の軟飯に関する体験談を教えていただきました。

おかゆより好きそう、軟飯よりごはんの方が好きそう、野菜など他の具材と混ぜないと食べないなど、お子さんによって反応はさまざまなよう。ママパパの体験談をご紹介します。

「ごはんが好きなようでスムーズに食べてくれた。逆に現在普通の白米を食べているが、たまにお粥を出すと食べてくれない」(30代・兵庫県・子ども1人)
「初めは飲み込みにくそうだったけど慣れて行くうちに沢山食べられる様になった」(30代・北海道・子ども2人)
「推奨される時期より早く軟粥を与えたが、軟粥のほうが食べやすかったのか、スムーズに食べるようになった。」(30代・兵庫県・子ども2人)
「味がないと食べ進まなかったので、野菜やタンパク質と混ぜることが多かった。」(30代・愛知県・子ども2人)
「おかゆを食べなくなって軟飯に変えたらよく食べた。」(30代・兵庫県・子ども2人)
「軟飯はドロドロ感が嫌だったみたいでのけぞって嫌がっていた。なので軟飯をとばして普通の白ごはんを与えてみたら喜んでパクパク食べていた」(30代・京都府・子ども2人)