「和太鼓」の習い事は2歳からOK!見学して分かった魅力と、先生や生徒のリアルな声

いろいろと珍しい習い事が増えている昨今。その一つとして、人気の習い事が「和太鼓」。今回は、和太鼓教室「龍」の先生である河野先生と、その生徒の親御さんたちに「和太鼓の魅力」や「はじめたきっかけ」などをお聞きしました。

筆者は某太鼓ゲームが大好き。ゲームセンターに行くと、その太鼓ゲームで多くの子ども達が楽しそうに叩いて遊んでいます。あまりにも上手な子を見ると、本格的に太鼓を習えばいいのに、とさえ思ってしまいます。そこで、子どもが太鼓を習えるところはないのか調べてみると見つけましたので、早速レッスンを見学させてもらい、お話を伺ってきました!

和太鼓を習おうと思ったきっかけは?

はじめに、きっかけや習って良かったことなどリアルな声が聞きたくて、和太鼓教室「龍」で習っているお子さんの親御さんにインタビュー。

年中の女の子とママ

生徒さん(年中女の子)とママ
生徒さん(年中女の子)とママ

子どもに自分の思い通りに体を動かせるようになってほしく、和太鼓を習いはじめました。他の習い事も検討したのですが、本人の希望で和太鼓を選びました。習いはじめてから日は浅いのですが、体を動かすのが上手になり、リズム感もよくなりました。

年長の男の子とママ

生徒さん(年長男の子)とママ
生徒さん(年長男の子)とママ
上半身が弱かったので、楽しみながら体を鍛えられればと思い、和太鼓を見学したところ、太鼓を叩くレッスンの様子を見て、本人もやりたがりましたのではじめました。和太鼓を習ったことで、リズム感がよくなり、体幹も強くなりました。

年長の男の子とパパ

生徒さん(年長男の子)とパパ
生徒さん(年長男の子)とパパ
和の習い事をやってほしいのと友達と仲良くなってほしい、という思いから和太鼓をはじめました。和太鼓は、みんなと一緒に叩けるのが魅力です。子どもは社交的になり、知らない人にも挨拶できるようになりました。

小1の女の子とパパ

小1女の子(生徒さん)とパパ
小1女の子(生徒さん)とパパ
子どもが人見知りだったので、コミュニケーション能力を身に付けてほしいと思い、和太鼓を習いはじめました。私がドラムをやっていたのも和太鼓を選択した理由です。今では、人見知りが減り、和太鼓も大好きになっています。

小1の男の子とパパ

小1男の子(生徒さん)とパパ
小1男の子(生徒さん)とパパ
近所のお祭りに参加して、子どもが和太鼓をやりたいと言ったのがきっかけです。和太鼓を習ったことで、目標を立てて取り組むことが身に付きました。発表会前には、自分で「正確に叩く」「楽しそうに叩く」と目標を立てて取り組んでいます。

取材を通して、和太鼓を習うきっかけはさまざまですが、親御さんは、和太鼓を通じて成長する子どもの姿を見て喜んでいることがよく分かりました。

子どもの珍しい習い事として人気の和太鼓

子どもが和太鼓を習うイメージがわかない人もいるかと思いますので、習い事としての和太鼓の魅力を和太鼓教室「龍」の河野先生にお聞きしました。

熱心に指導する河野先生
熱心に指導する河野先生

和太鼓は、子どもの珍しい習い事として人気ですか?

河野先生:和太鼓に興味を持つ方は、急激に増えるというよりは、コンスタントにいます。神社やお祭りで和太鼓を見て、やってみたいと思い、習うケースが多いようです。うちの教室では、長い期間継続して習う方が多いのが特徴。大人から始めて長い期間継続する方もいますし、幼児からはじめて、今は社会人になった方もいますよ!

和太鼓の魅力は?

河野先生:私は、和太鼓の演奏のほか、太鼓づくりにも関わった経験があるため、和太鼓の話や魅力をきちんと伝えています。

和太鼓そのものが魅力

そのこともあり、和太鼓がそのものがかっこいい、素敵と思う子どもたちが多いと思います。

情操教育に最適

河野先生:和太鼓を通じて、子どもたちが成長していく姿をずっと見てきました。教室では、礼儀の大切さを教えます。和太鼓を習った子どもは、反抗期があっても、道から外れそうになっても外れないよう和太鼓を通じて情操教育をしています。

※情操教育…「自分で考える力」に必要な「人間力」を育てる教育のこと。

太鼓を楽しそうに演奏する子どもたち
太鼓を楽しそうに演奏する子どもたち

何歳からOK?

河野先生:うちの教室では2歳から習えます。幼児クラスには2~3歳児が56人います。レッスンスタジオ内には親御さんは入らず、子どもたちだけで行いますので、最初は泣く子もいますが、だんだん慣れ、安心できる場所となってきます。お子さんは上達が早いです。2歳児でも和太鼓をがんがん叩きますよ。

レッスンはどんな内容?

河野先生:当然、和太鼓を演奏する(叩く)のがメインなのですが、最初と最後に挨拶をしっかりします。礼に始まり、礼で終わりですね。

人前で話す練習もする

あと、和太鼓の演奏だけでなく、途中で子どもたちに「何歳ですか?」「好きな色はなんですか?」など、インタビューする時間もあります。

このように、常日頃から人前で話す練習もすることによって、発表会では、500人の観客前で堂々と演奏できる、自己紹介できる度胸が身に付くんです。

レッスン前の挨拶
レッスン前の挨拶

譜面もあるのですか?

河野先生:小学生になるまでは譜面を使いません。音楽に合わせて演奏をしており、子どもたちは、私の動きや声で覚えていきますね。

小学生は、譜面を見ながら演奏をします。最初は難しいと思う子どももいますが、コツをつかめば、譜面をスラスラ読めるようになります。

費用は?

河野先生:うちの教室は、入会金10,000円、バチ代2,300円、月謝が12,000(3)です(いずれも税抜価格)

バチは使っていくと傷んでくるので、定期的に変えていきます。特に子どもの場合は元気なので、1年に1回変えることが多いです。また、発表会が年に1回あり、こちらは参加費が別途必要となりますが、ほぼ全員の子どもが発表会に参加し、日頃の成果を披露していますね。

太鼓を一生懸命演奏する女の子
太鼓を一生懸命演奏する女の子

和太鼓の豆知識

最後に、和太鼓について基本的なことも教えてもらいました。

どんな和太鼓をレッスンでは使っているのですか?

河野先生:和太鼓には何種類かあり、教室にあるのは「締太鼓」と「宮太鼓」です。

締太鼓は、お祭りやお囃子で使われる音の高い太鼓です。宮太鼓は、誰もが聴いたことがある体に響く迫力のある音が出ます。宮太鼓の大きさはいくつかあり、大人や子どもの体に合ったものを使っていますね。

左が締太鼓、右が宮太鼓
左が締太鼓、右が宮太鼓

締太鼓と宮太鼓は、お祭りでよく見ますね。次、お祭りに参加したときは、音の違いを楽しんでみたいと思いました。

子どもたちが奏でる和太鼓の音に圧倒

今回、レッスンを見学させてもらいました。幼児から小学1年生5人の太鼓の音が、胸にドーンと何度も響きました。音の迫力が想像以上で、初めての感覚。それに、子どもたちの真剣さと楽しさが入り混じる顔つきが印象的で、演奏は感動もの。

レッスン後に全員集合
レッスン後に全員集合

楽器の習い事というとピアノの方がメジャーかと思いますが、みんなで叩く和太鼓もいいですね。是非、お子さんの習い事として、和太鼓を検討してみてはいかがでしょうか?

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和太鼓教室 龍のホームページはこちら>>

お話をうかがったのは

和太鼓教室  龍 河野陽子先生

2005年、杉並区荻窪にて《和太鼓教室龍》を開設。

幼児から80代まで太鼓の指導を行うと同時に、舞台プロデュース、イベント出演、ボランティア活動に力を注ぐ。2012年からは演奏・指導に加え、太鼓作りにおいても時間を注ぎ、改めて太鼓本来の素晴らしさを学び、命の大切さを知る。それは、その後の太鼓指導にも大きく影響していく。

2015年、大きな転機を迎える。自分の考える太鼓に、より深く向き合い、翌2016年、《和太鼓教室 龍 新スタジオ》竣工。新たな和太鼓教室龍をスタートさせる。以降、太鼓を次の世代に繋いでいくため、活動を行っている。

取材・文/峯 あきら

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