目次
仙台銘菓とは
仙台は、伊達政宗の時代より城下町として発展してきた街です。そのため、古くから作り続けられているお菓子も数多くあります。そんな東北最大の都市、仙台を代表するお菓子の数々をご紹介しましょう。
やっぱりはずせない!│仙台銘菓【定番編】
まずは、仙台銘菓といってはずせない定番のお菓子から。
萩の月
仙台銘菓としてまず一番最初に名前が挙がるのが「萩の月」。宮城野の空に浮かぶ名月をイメージしてつくられた、まあるいシルエットのスイーツです。
銘菓ポイント
やさしいカスタードクリームを、ふわふわのカステラ生地で包んでいます。子どもから大人まで、誰もが笑顔になるようなおいしさ。仙台にある「菓匠三全」が販売しています。
「菓匠三全 萩の月」
力を入れるとつぶれそうなふわふわの生地と、やさしい中のクリームの組み合わせが絶妙。生菓子なのに、常温で日持ちするところもうれしいポイントです。
喜久福
「喜久水庵」が手がける和スイーツ「喜久福」。中央にやさしいクリームが入ったあんを餅で包んでいます。手頃な価格で、仙台ではおなじみのスイーツです。
銘菓ポイント
仙台名物のずんだあんや、抹茶あんなどの味があり、いろいろな味を楽しめます。
「喜久水庵 喜久福詰合せ」
冷凍で届けられるので、半解凍して食べても◎。抹茶、ずんだ、生クリーム、ほうじ茶の4つの味の詰め合わせです。
なまどら焼
宮城県塩釜市で創業してから100年以上を誇る「榮太楼」。この老舗和菓子店を代表する菓子が「なまどら焼」です。
銘菓ポイント
北海道産の厳選した小豆にフレッシュな生クリームをあわせた、ふんわりとしたやわらかなあんが特徴。生地にははちみつがたっぷり使われていて、思わず笑顔になってしまうおいしさです。
「榮太楼 なまどら焼」
一番人気の「あずき」、姉妹品の「ごま風味」、宮城名物「ずんだ」、女性人気の「ラムレーズン」、定番の「チョコレート」の5種類の詰め合わせ。
白松がモナカ
昭和7年に創業した「白松がモナカ本舗」。店名にもなっている「白松がモナカ」は、伝統的に作られてきた最中です。仙台銘菓として欠かせない存在のひとつです。
銘菓ポイント
外の最中は、自社の田畑圃場でつくられた糯米を使い、中のあんには、北海道の十勝と洞爺湖産の素材を使用しています。大納言、栗、大福豆、胡麻の4つの味がラインアップしています。
「白松がモナカ」
ミニ、小型、中型、大型と、4つの大きさがあるうち、中型のモナカ18個入りです。
柏屋薄皮饅頭
日本三大まんじゅうのひとつ「柏屋薄皮饅頭」。福島にある「柏屋」が作るまんじゅうで、味、姿、風格と3拍子揃った銘菓と言われています。
銘菓ポイント
名前の通り、皮が薄く、たっぷりのあんが入っています。わざわざ遠回りしてでも食べたい名物饅頭と言われています。
「柏屋薄皮饅頭」
東北を代表する銘菓といえる、柏屋薄皮饅頭。こしあんのほか、粒あんもあります。
ハイカラなスイーツも│仙台銘菓【洋菓子編】
仙台で親しまれている洋菓子も数多くあります。
kazunori ikeda individuel ケークシトロン
仙台出身でフランスで修行を積んだパティシエ、カズノリイケダの店「kazunori ikeda individuel」。地方都市で本格的なフランス菓子は受け入れられないと言われるなか、そのジンクスをくつがえし、多くの人から支持されています。
銘菓ポイント
洋菓子からマカロンなどのスイーツが人気。通販なら、ケークシトロンなどの焼き菓子をぜひどうぞ。
「kazunori ikeda individuel ケークシトロン」
レモンのコンフィを練り込んださわやかな味わい。黄色いショコラでコーティングしている、愛らしい見た目も注目してみて。
杜の都のチーズケーキ工房yuzuki
杜の都、仙台の郊外でチーズケーキだけを専門に作り続けている「杜の都のチーズケーキ工房yuzuki」。プレーンから、ずんだ、いちごなどの地元産との組み合わせた味もおすすめ。
銘菓ポイント
最高級クリームチーズ、国産サワークリーム、フレッシュ生クリームを贅沢に使ったチーズケーキは、誰もが魅了されるおいしさです。
「お月様チーズケーキ」
満月のように美しい見た目のチーズケーキ。申し込みから、1~2週間で冷凍で発送されます。なめらかな口当たりと濃厚なチーズの旨味を堪能して。
東太平洋
大正7年に創業した「梅花堂」が作る、洋菓子「東太平洋」。焼き上げたクッキーを高級ラム酒のシロップに漬けた、芳醇な香りのしっとりクッキーです。
銘菓ポイント
太平洋の遠い海の向こうのイタリア・ローマに想いをはせて、作られたという「東太平洋」。日本古来の精神を大切にしながら、西洋の優れた技術も取り入れた和魂洋才の考えで生まれたお菓子です。
「梅花堂 東太平洋」
地養卵、小麦粉、スライスアーモンドを練りこんで作っています。ラム酒の香りを楽しんで。
蔵王のたまごぷりん
宮城県南西部の蔵王の自然豊かな地で作り上げられた卵を主役に作られたのが、「蔵王のたまごぷりん」です。
銘菓ポイント
濃厚でなめらかな卵の香りが広がる、仙台を代表する洋菓子のひとつ。多くの人から愛されるベストセラー商品です。
「蔵王のたまごぷりん」
自慢の卵、酪農家指定の牛乳など、素材にこだわって作られたぷりんです。
朝の八甲田
4日間で35万個販売したこともあるチーズケーキ「朝の八甲田」。青森の新鮮な卵をたっぷり使った、まろやかなチーズケーキです。
銘菓ポイント
スプーンで食べる、ふわふわのスフレタイプのチーズケーキです。噂の味をぜひ食べてみて。
「朝の八甲田」
半解凍で食べてもおいしいチーズケーキです。デパ地下や催事に出店すると行列になるという噂のスイーツをぜひどうぞ。
緑茶と一緒にぜひ食べたい│仙台銘菓【和菓子編】
和菓子だってやっぱり見逃せません。緑茶とぜひ一緒にいただきたい仙台のおすすめ和菓子をご紹介しましょう。
三色最中
仙台銘菓としてよく知られている「三色最中」。1931年創業の「三色最中本舗」が和菓子一筋で作り続けてきたお菓子です。
銘菓ポイント
粒あん、白あん、胡麻あん、または抹茶あんの3つのあんがひとつの最中に入っています。創業当時は別々の味の最中が作られていたところ、「全部を一度に食べたい」という声から生まれました。
「三色最中」
すべてのあんは、添加物を加えず、手作りで丁寧につくられています。上品なパッケージも目印にして。
ゆべし
「ゆべし」とは、餅生地や柚子、くるみなどで作られた和菓子のことで、仙台などの東北地方のお菓子として知られています。
銘菓ポイント
ゆべしはかつては高級菓子だったと言われています。ゆべしは「柚餅子」と書くように、柚子入りのものがありますが、東北地方ではくるみ入りが多いです。
「ゆべし」
米どころならではの上質のもち米の生地に、贅沢にたっぷりのくるみを混ぜ込んでいます。
こだまのどら焼き
「こだまのどら焼き」は、2日間かけてしこんだあんに、もっちりの求肥あんを挟んだどら焼きです。一般的などら焼きにはない、もっちりとした味わいを楽しめます。
銘菓ポイント
生どらや焼印入りなど、さまざまなどら焼きが揃っています。ギフトとしても喜ばれるお菓子です。
「こだまのどら焼き」
仙台名物のずんだを使ったどら焼きです。どら焼きの皮は甘さ控えめで、ずんだ本来の粒の感触と風味が光っています。
ずんだ餅
ゆでた枝豆をすりつぶして砂糖で味付けしたあんを使った「ずんだ餅」。仙台などの東北地方を代表する和菓子です。
銘菓ポイント
ずんだ餅は、料理好きだった伊達政宗が開発したという言い伝えがあるそうです。枝豆のつぶつぶとした食感が心地いいお菓子です。
「ずんだ餅」
旬の枝豆の優しい甘さで、飽きのこない味。仙台銘菓としてぜひ楽しんでください。
三色せんべい
岩手県の名産品として知られる「名代厚焼」せんべいと同じ製法を取り入れ、ピーナツを粒ごと入れて焼き上げたせんべいが「三色せんべい」です。
銘菓ポイント
「名代厚焼」とともに、東北銘菓となっている「三色せんべい」。ピーナッツやアーモンドの心地よい食感を楽しめます。
「ささきのせんべい 三色せんべい」
ピーナッツ、アーモンド、白ごまの3種類。すべて手焼きで丁寧に焼かれています。
長い歴史が詰まっている!│仙台銘菓【歴史にちなむ菓子編】
仙台は城下町として栄えた歴史があります。そんな歴史を感じられる銘菓をセレクトしました。
支倉焼
「支倉焼(はせくらやき)」は、伊達政宗の家臣であり、スペインとの通商交渉に向けて仙台から船出した支倉常長(はせくらつねなが)にちなんで作られたお菓子です。
銘菓ポイント
バターと卵、砂糖、粉でさっくりと仕上げた皮で、くるみ風味の白あんを包んで焼き上げています。表面には「支倉焼」の文字がついているところが、特徴です。
「ふじや千舟 支倉焼」
菓子職人がひとつひとつ手作りしている支倉焼。お茶請けのほか、地元では引き出物などでも利用されています。
伊達絵巻
伊達政宗のイラストが描かれたパッケージでおなじみの「伊達絵巻」。仙台の武将、伊達政宗にちなんだ壮大な歴史絵巻をイメージして作られたお菓子です。
銘菓ポイント
一層一層ていねいに焼き上げたバウムクーヘンに、小倉あんとクリームを包んでいます。絵巻を読むように、手に取りたい仙台銘菓です。
「伊達絵巻」
バウムクーヘンにあんを組み合わせた和洋折衷のお菓子を楽しんでください。
くるみゆべし
砂糖と醤油で味付けした餅に、くるみをたっぷり加えた蒸した餅菓子「くるみゆべし」。東北地方で古くから伝わるお菓子です。
銘菓ポイント
1695年創業の「熊谷屋」は、仙台で300年以上の歴史がある菓子店。伊達政宗とともに仙台で歴史を刻んできた店とも言える老舗で、ゆべしをはじめ、これまでにも数々の賞を受賞してきています。
「熊谷屋 くるみゆべし」
醤油味のくるみゆべしと、黒練りのごまを加えたごまっこゆべしの2種類をぜひどうぞ。
しおがま
「しおがま」とは、国内産の上質餅米を蒸して干し、青もみ紫蘇(シソ)を散らして仕上げた落雁風のお菓子です。
銘菓ポイント
かつて伊達家に納めていたという歴史ある和菓子です。宮城県塩竈市で最初に売り出されたことから、「しおがま」という名前が付けられました。
「九重本舗玉澤 しおがま」
素材を吟味して作られた、しおがま。全国から注文があるという銘菓をぜひ試してみてください。
南部せんべい
東北地方で古くから食べられていたのが、小麦粉を原料にした「南部せんべい」です。丸い鋳型で焼いた、素朴な味わいが現代でも人気です。
銘菓ポイント
かつては、各家庭で平たく焼いて食べられていたという、南部せんべい。高価な材料は使っていないけれど、シンプルで素朴なおいしさがあります。
「南部せんべい」
粒の大きさや形を選りすぐった落花生をたっぷり入れた厚焼せんべいです。緑茶はもちろん、紅茶やホットミルクなどとも相性がいいお菓子です。
仙台には銘菓がいっぱい
東北最大の都市、仙台には、昔から和菓子も洋菓子も、おいしいスイーツがつくられてきました。「萩の月」を筆頭に、さまざまなおいしいお菓子があります。ここでご紹介したもの参考に、お気に入りの洋菓子・和菓子を見つけてはいかがですか?
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文・構成/HugKum編集部