横浜銘菓とは
幕末に開国して横浜港が開かれると、多くの外国人が訪れ、横浜は海外文化が多く流れこんできました。そんな歴史があるため、横浜にはおしゃれなお菓子も数多くあります。ここでは、おすすめの横浜銘菓15個を厳選してご紹介します。
横浜土産に間違いない!│横浜銘菓【定番編】
まずは、横浜土産として定番のお菓子からご紹介しましょう。
横濱ハーバー
横浜といえば港や船。そんな横浜の船をイメージしたマロンケーキです。薄くソフトなカステラ生地の中に入っているのは、栗を入れたあん。マロンの香りが口に広がります。
銘菓ポイント
「横濱ハーバー」が誕生してから、約60年。「横濱」の地名が入った印象的な名前で、多くの観光客から愛されています。柳原良平画伯が描いたレトロなイラスト入りのパッケージも注目。
「横濱ハーバー」
横濱ハーバー8個入り。定番のダブルマロン味です。
横濱ベイブリッジサブレ
1989年に開通した全長860mの横浜ベイブリッジ。そんな橋の名前をつけたサブレです。
銘菓ポイント
カリフォルニア産アーモンド粉をベースに焼き上げたサブレは、バター風味とさっくりした食感が特徴。パッケージに描かれた船は、横浜港にも立ち寄る日本最大の豪華客船「飛鳥Ⅱ」です。
「横濱ベイブリッジサブレ」
横浜ベイブリッジをドライブしたり、横浜港から船に乗って旅に出たりしたくなる、青色のパッケージが特徴。横浜土産の定番のひとつです。
霧笛楼 横濱煉瓦
横浜元町にあるフランス菓子店「霧笛楼(むてきろう)」を代表するお菓子「横濱煉瓦(よこはまれんが)」。元町でかつて作られていたというレンガに見立てたチョコレートケーキです。
銘菓ポイント
焼き立てのチョコレートケーキに、クルミソースをたっぷり染み込ませて仕上げた、しっとり濃厚な味わいが特徴。ブランデーがほのかに香る、おしゃれな元町発祥のチョコレートケーキです。
「霧笛楼 横濱煉瓦」
横濱のおしゃれな洋菓子といえば、必ず名前が挙がるのが「横濱煉瓦」。ハイカラな横濱元町の雰囲気を感じられるお菓子です。
横濱レンガ通り
横浜では、明治末期から大正初期のころにレンガ造りの建物などが多く作られました。そんなレンガにちなんで作られたのが「横濱レンガ通り」です。
銘菓ポイント
特製のクッキー生地でサンドしているのは、香ばしくローストしたアーモンドに自家製生キャラメルを絡めたもの。これをじっくり焼き上げて、レンガのように四角くカットしています。年間700万個も売れるという定番のお菓子です。
「横濱レンガ通り」
自家製生キャラメルを使って作られるお菓子。「ジャパン・フード・セレクション」金賞受賞したというのも納得できるはず。
赤い靴
「赤い靴はいてた女の子」のメロディで知られる、横浜を舞台にした童謡『赤い靴』。これにちなんで作られたチョコレートが「赤い靴」です。
銘菓ポイント
名前の通り、靴の形にしたチョコレート。大きさは5㎝ほどもあり、存在感も抜群。女の子にも、男の子にも、大人にもピッタリのお菓子です。
「赤い靴」
食べるのがもったいない可愛らしい見た目のチョコレート。レトロな雰囲気の赤い箱も目印です。
西洋文化がただよう│横浜銘菓【洋菓子編】
日本で海外の文化がいちはやく入ってきた街、横浜。おしゃれな洋菓子も数多く生まれています。
横濱ミルフィユ
ミルククリームをパイでサンドしたミルフィーユ。洋菓子店「フランセ」が手がけるお菓子です。
銘菓ポイント
「いちご」「れもん」「ピスタチオ」「ジャンドゥーヤ」など、さまざまな味がラインアップ。女の子が描かれたパッケージも魅力的です。
「横濱ミルフィユ」
ミルククリームをサクサクのパイでサンドし、スイートチョコレートで包んだ「ミルク」は、どこか懐かしさを感じる味。香り高い紅茶クリームを使った「紅茶」は、ミルクチョコレートでカバーしています。
クルミッ子
自家製キャラメルにくるみをぎっしり詰め込んで、バターの生地で挟み込んだお菓子「クルミッ子」。鎌倉発の菓子店「鎌倉紅谷」の代表商品です。
銘菓ポイント
キャラメルにくるみをまぜていく工程は、簡単にできるものではありません。季節や天候にあわせて、職人が丁寧に行う手仕事の結晶。ほどよい甘さと、くるみの香ばしさを楽しめます。
「クルミッ子」
しっとりとした生地は、クルミッ子ならでは。暑い季節は冷蔵庫で少し冷やして食べるのがおすすめです。
レーズンサンド
横浜で1969年に、洋食レストランとして誕生した「横浜かをり」。西洋文化を取り入れながら、お菓子づくりも行っています。
銘菓ポイント
「横浜かをり」を代表するお菓子が、「レーズンサンド」です。カリフォルニアレーズンを高級ブランデーに漬けこみ、口当たりのよい上品なクリームに仕上げています。
「横浜かをり レーズンサンド」
ブランデーの香りを楽しめる、大人向けのおしゃれな洋菓子。上品な見た目だから、お土産やギフトにも喜ばれるはず。
横浜三塔物語スティックケーキ
肩ひじはらずに気軽に食べられる、スティック状になったケーキです。レトロなパッケージも可愛らしいです。
銘菓ポイント
神奈川県庁本庁舎、横浜税関、横浜市開港記念会館の3つの塔は、1日ですべて巡ると「願いが叶う」と言われている場所。そんな言い伝えをお菓子にしたのが、この「横浜三塔物語スティックケーキ」です。願い事を想いながらこの3か所を訪れて、スティックケーキをお土産に買って帰ってみては?
「横浜三塔物語スティックケーキ」
香り高いチョコレートを使用した味、アールグレイの茶葉とナッツを練りこんだ味、爽やかなオレンジ果汁を練りこんだ味と、3つの味が揃っています。
ビスカウト
「ビスカウト」は、厚みのあるビスケットで上品なクリームをサンドしたお菓子。1550年頃にカステラなどのお菓子とともに、西洋から伝来したと言われています。
銘菓ポイント
横浜で生まれてから、菓子職人が守り続けているという「ビスカウト」。横浜にある喫茶室とバーがあるレストラン「馬車道十番館」が販売しています。
「馬車道十番館 ビスカウト」
中にサンドしたクリームは、レモン、ピーナッツ、チョコの3つの味がラインアップ。サクサクとした心地いい食感も楽しめます。
洋菓子だけじゃない!│横浜銘菓【和菓子・中華菓子編】
横浜は中華街があることで知られ、中華風のお菓子や和菓子も発展してきています。
喜最中
明治23年に横浜に創業した「喜月堂」が作る「喜最中」。北海道産小豆を使って昔ながらの製法で作られるあんを、上品な最中でサンドしています。
銘菓ポイント
「喜最中」は、最中からはみ出るほどたっぷりあんが入れられているのが特徴。毎日丁寧に手作業で作られるあんは、やっぱり老舗菓子店だからこその味わい。「喜最中」は、昭和27年に神奈川県指定銘菓になっています。
「喜月堂 喜最中」
小豆あんと、栗あんの2種類のセットです。見た目にもきれいで、ギフトセットとしても利用されています。
黒糖どらやき
横浜元町に店を構える「香炉庵」が手がけるどらやき。ふわふわ、しっとりの食感は、創業当時からの看板商品です。
銘菓ポイント
生地に沖縄県産の黒糖を練りこみ、北海道産の小豆で作った粒あんを挟んでいます。たっぷりと空気を含んで生地を作っているから、ふわふわの食感に仕上がっています。
「横濱元町 香炉庵 黒糖どらやき」
程よく粒が残されたあんは、上品な甘さ。生地の甘みとちょうどいいバランスで、何個でも食べたくなるおいしさです。
杏仁酥
「杏仁酥(あんにんす)」は、中華菓子の定番、アーモンドクッキーです。中華街のお土産でも人気のひと品です。
銘菓ポイント
1959年に横浜中華街にオープンした「重慶飯店」は、中国宮廷の伝統を受け継ぎながら、月餅などの伝統菓子も作り続けています。
「重慶飯店 杏仁酥」
「杏仁酢」は軽いサクサクとした食感のクッキー。甘さ控えめなので、甘味が苦手な方にもおすすめできるお菓子です。
横濱ぶぶあられ
「横濱ぶぶあられ」とは、小粒のあられにごま油をまぶし、濃口醤油で味付けしたもの。横浜にあるごま油の会社「岩井の胡麻油」が手がけるお菓子です。
銘菓ポイント
「岩井の胡麻油」は、安政4年(1857年)に創業。現代でも人の手をかけ、丁寧に搾ってごま油を作っています。「横濱ぶぶあられ」は、そんなごま油を活かしたお菓子なのです。
「横濱ぶぶあられ」
そのまま食べても、クルトンのように料理にトッピングしても◎。レトロな缶に入った見た目も素敵です。
月餅
「月餅」といえば、月に見立てて丸く作られた中国のお菓子。中華街がある横浜では、さまざまな月餅を購入できます。
銘菓ポイント
シュウマイでおなじみの「崎陽軒」でも月餅を販売しています。崎陽軒の月餅は、少しこぶりのサイズ。バター風味の皮でしっとりとした和風あんを包みこんでいます。
「崎陽軒 横濱月餅」
小豆、栗、黒ごま、抹茶の4つの味の詰め合わせ。従来の月餅の「重く、脂っこい」イメージを、日本人向けにアレンジして作られているので、きっと食べやすいはずです。
おしゃれな街、横浜のお菓子を楽しもう
老舗の菓子店はもちろん、新しい店からも、さまざまなスイーツが誕生している横浜。お出かけしたときにチェックしたい店やお菓子が数多くありましたね。ここでご紹介したものを参考に、ぜひお気に入りのお菓子を見つけて楽しんでください。
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文・構成/HugKum編集部