小学生は学年が上がるごとに勉強が難しくなってきます。我が子をそろそろ塾に通わせたほうがいいのかしら…とお考えの親御さんに、今回は小学生の塾事情についてご紹介します。小学生が塾に行く理由や塾に行っている割合などのデータ、小学生の塾の種類や選び方をレクチャー。現在、子供を塾に通わせている親御さんもそうでない方も、我が子のために改めて塾について考えてみませんか。
小学生の塾の必要性とは?
文部科学省の「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」(平成20年)による調査結果から、小学生が塾に行く理由や、塾に通っている小学生の割合などのデータを見てみましょう。
小学生のうちから塾に通う子供の割合
小学生が塾に通っている割合は25.9%です。ということは、4人に1人が塾に通っていることがわかります。学年が上がれば上がるほど、塾に通う率は高くなっています。
小学生が塾に行く理由・メリット
同調査の通塾させた理由によると、小学生での1番多い理由は、「子どもが希望するから」なのだそうです。これは、どの学年でも最も割合が高いですが、学年が上がるにつれて割合は減少する傾向にあります。また、「家庭では勉強をみてやれないから」や「一人では勉強しないから」が、各学年とも比較的割合が高くなっており、その割合は高学年になるほど顕著にみられます。そのほか「学校の授業だけでは物足りないから」、「学校での授業についていけないから」なども多い理由でした。
中学受験をしなくても塾にいくべき?
中学受験を目的とした塾もありますが、学校の授業の遅れが心配だったり、授業の予習や復習は塾でさせたいということであれば、塾に通わせるのもよいでしょう。
家でやらないなら塾へ
学年が上がるごとにだんだんと勉強が難しくなり、さらには習い事でくたくた。4年生くらいになると、家で勉強をしなくなる子も多くなってきます。家で勉強ができないなら、外で勉強をする環境を整えてあげる=塾に通わせるのもひとつの手段です。
わからないことをすぐに聞けるから塾へ行く
塾では、わからないところがあればすぐに先生に聞けます。これは、家でひとりで勉強しているときにはできないことです。また、親にわからないところを教えてもらうよりも、塾の講師に教えてもらうほうが、素直に聞けることもあります。そのようなところも塾通いのメリットです。
塾に通うのはいつから?
塾に通い出すのはいつごろの学年が多いのでしょうか。文部科学省の「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」(平成20年)による調査結果からご紹介します。
1・2年生からが21.6%
学習塾に通い始めた年齢を見ると、「就学前」が17.7%、「小学1・2年」が21.6%、「小学3・4年」が18.6%という結果が。意外にも、小学1・2年が多いことがわかっています。
小学5・6年が20.9%
高学年の「小学5・6年」では20.9%という調査結果が出ています。中学受験の準備や、学年が上がるごとに勉強が難しくなることから、塾に通うケースが多くなるのでしょう。
塾選びのポイント
お子さんに通わせる塾を選ぶには、いくつかポイントがあります。そのポイントをしっかり見極めて選ぶようにしましょう。
塾のタイプと種類
小学生の通う塾の種類は、実にさまざま。目的別のものもあれば、1クラスの人数が異なるものもあります。
・進学塾
中学受験をメインとした授業が展開される塾です。難易度の高い授業が展開されます。入塾テストが行われるところもあります。
・補習塾
補習塾は、学校での成績を向上するための塾です。学校で習った授業内容を補習するのが主な目的となっています。
・総合塾
総合塾は、進学と補習の、それぞれのクラスがある塾です。メリットは、塾を変えることなくクラスを変更できます。
・専門塾
専門塾は、特定の強化に特化した塾です。数学専門塾や英語専門塾、国語専門塾などがあります。また、大学受験などでよく出題される小論文の専門塾もあります。
・集団指導
大人数の生徒が授業を受けるタイプ。他の生徒もいるので、切磋琢磨できるのがメリットです。また、授業のペース配分が一定なので、学習が遅れるということがありません。ほかの塾にくらべて、授業料がリーズナブルなのもポイントです。
・個別指導
生徒の数が1〜3名程度で、1名の講師が指導します。集団指導が苦手なお子さんにぴったり。また、子供の理解度に合わせて進めてくれます。
目的別に塾を選ぶことが大切
塾を選ぶときは、まずは目的から選ぶのが重要です。
中学受験を目的としているのならば、志望校の合格実績がある進学塾を選ぶようにしましょう。合格実績をチェックすることで、その塾のレベルや、どんな学校に強いのかのバロメーターとなります。
学校の成績を伸ばしたいのであれば、補習塾がおすすめです。学校の授業に沿った予習・復習を補習する授業が展開されます。
塾選びで確認しておきたいこと
塾選びのときに、月謝や1クラスの人数、教材などは確認しておいたほうがよいでしょう。どのようなところに注意すべきかをお教えします。
・月謝
経済負担が大きいのはネックになります。おおよそ、低学年のうちは受講料が安く設定されていることが多いですが、学年が上がるにつれて、受講料も上がるケースが。ずっと同じ塾に子供を通わせたいとの考えであれば、高学年になったときの受講料も確認しておきましょう。
・1クラスの人数
1クラスの人数も確認しておきましょう。1人の講師が複数の子供を教えるクラス制度をとっている塾であれば、友達といっしょに学べるというメリットがあります。また、1対1のような個別指導の塾なら、集団指導が苦手なお子さんにおすすめです。
・教材
塾で使う教材にどんなものが使われるのかもチェックしておきましょう。進学塾なら、過去問題集や志望校対策ができる独自の問題集を作っているところがよいでしょう。補習塾であれば、独自プリントやテキストが充実しているかの確認を。教科書を使って学習させる塾は、学校と同じ内容を学ぶ塾と考えてよいでしょう。また、教材費も確認しておきましょう。入塾時に一括で払う場合もあります。
・振替授業制度
振替授業制度の有無も確認しておきたいところです。振替授業制度がある塾ならば、塾での学習が遅れることがありませんし、授業料を損することもありません。
塾を活用して、成績アップ!
小学生の塾通いは、学校での勉強の予習・復習、学習の習慣づけにも役立ちます。また、中学受験をお考えであれば、塾に通うことで志望校の情報・対策も得ることができるのがメリットです。
なによりも、お子さんの塾通いには親のサポートも必要です。お子さんといっしょに上手に塾を活用して、成績アップをめざしましょう。
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文・構成/HugKum編集部