【もっと知りたい!万年筆インクの使い方】「ローラーボールペン」や「筆ペン」に使える!好きな色で書いちゃおう♪

Fonteには今までご紹介してきた「ガラスペン」と「万年筆」のほかに「筆ペン」「ローラーボールペン」があります。それぞれどういうものなのでしょうか?また、どのように使うのでしょうか?

ローラーボールペンってどんなペン?

ボールペンを使ったことがない方はいないと思います。でも「自分の好きな色のボールペンで字や絵をかけたらいいのに」なんて思いませんか?それを叶えてくれるのがローラーボールペンです。

万年筆のインクを入れて、ボールペンのように書けるペンです。

万年筆を使う自信はないけど、ボールペンを使ったことはたくさんある!という方には始めやすいかもしれません。

一度決めたら色は変えないで

構造上、一度インクを入れるとインクを完全に洗い落とすことが難しいので、1本ごとに「この色」と決めた色を使い続けるようにしてください。

筆ペンってどんなもの?

筆記する部分が毛の束になっていて、年賀状やご祝儀袋などに文字を書くときに使われる筆ペンと同じようになっています。そのため習字のような力を感じる文字や心のこもった味わい深い文字が書けます。細い線から太い線、塗りつぶしまでできるのでイラストを描く道具として使っている方も増えています。

黒いコンバーターは筆ペン専用

筆ペンにもコンバーターが付属していますが、万年筆・ローラーボールペンと異なり、弁とつまみが黒い(上写真では右から2番目)、筆ペン専用のものが付けられています。取り外して再び使う時には間違えないように気をつけてくださいね。

インクを入れてみよう

ローラーボールペン、筆ペンのインクの入れ方は同じです。ここでは筆ペンを使って説明をしていきます。

インクカートリッジの使い方

1.胴軸とコンバーターを外します。

2.カートリッジを用意します。入れる方向は万年筆の時と同じ、口径が小さな側をペン先に差し込みます。

3.カートリッジを差し込みます。


少し硬いのでグッと押し込むように気をつけながら差し込みます。

4.胴軸を取り付けます。ペン先までインクが届くと書けるようになります

コンバーターを使ったボトルインクの使い方

※万年筆とは異なり、ペン先をインク瓶に入れて吸うことはしません

1.胴軸とコンバーターを外します。前述にもありますが、弁とつまみが黒いものは筆ペン専用です

2.コンバーターはつまみを回すことで弁が動き、インクを吸うことができます。コンバーターの先端にあるつまみを回して弁をペン先まで動かします

3.ボトルインクを用意してコンバーターの口の部分を直接ボトルインクに入れて(以前ご紹介したオリジナルの混色インクもOK。ただし、パール入りのものはNGです)、蓋を開けます。コンバーターの口を直接インクの中に浸します。コンバーターのつまみを動かすことでインクを吸い上げます。

4.インクを吸い終わったら柔らかい布(ガーゼのハンカチなど)でコンバーター本体についたインクを拭き取ります

5.カートリッジのようにペン軸に差し込みます。外してあった胴軸を取り付けます

7.インクがペン先まで行き渡りこのように書けるようになりました

筆ペンの洗い方

1.水を入れた容器と水を捨てるための容器を用意します。キレイに洗ったプリンカップなども使えます。

2.コンバーターにインクを入れて使っていて、インクがまだ中に残っているならば、先に別のところに出します(写真では残っていたインクを瓶に出し、残りを布で拭き取っています) 。カートリッジの時はカートリッジを外し、コンバーターを取り付けます。

3.コンバーターで洗うための水をいっぱいに吸い込み、捨てる容器に出します。途中、洗うための水が汚れたときは交換します。

4.布などにペン先を当ててもインクの色が出なくなったら洗い終わりです。

なかなかキレイにならない場合はペン軸やカートリッジを一晩水に浸しておきます。

ただし、筆ペンは素材の関係で完全に白くはなりません。ペン先の内部で色が混ざってしまう可能性もあります。色ごとに専用のものを用意するか、多少の色の変化も楽しみの1つとして捉えてみると良いかもしれません。

ローラーボールペンは洗えません

前述の通り、ローラーボールペンは筆ペンのように洗うことができません。

まとめ

これで、Fonteシリーズの筆記具・インクの楽しみ方、使い方、気をつけるポイントを一通りお伝えしました。いかがだったでしょうか? 「インク沼」と称されるように万年筆インクを楽しむ方は日々多くなっています。流行っているからやらなければならないわけではありません。ですが、少しでもやってみたい気持ちがあるならば「難しそう」でも挑戦してみてはいかがでしょうか?あなたにも万年筆インクとそれを取り巻くさまざまな素敵なツールの楽しさが伝わりますように。

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文・構成/ふじいなおみ

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