タイマーは進化していた
スマートフォンには簡易的なタイマー機能がついていますし、筆者はラジオ番組に出演するのでストップウォッチも普段から使っていました。しかし、最近のタイマーをいくつか手にしてみて標準機能の高さにびっくり!まだ時計が読めない年齢でも使えるものから受験勉強に特化したものまで、様々なものが発売されているのです。
ここでは、文房具プレゼンターふじいなおみが、用途別におすすめしたいタイマー3つをご紹介します。
未就学児からタイマーに慣れていこう
時っ感タイマー 3・2・1! 色で時間を実感&光ってお知らせ/ソニック
このタイマーでできること
・カウントダウン 最大60分・最小1分
・カウントアップ 最大60分
・カウントダウンが終わった後にそのままカウントアップ
・アラーム音のオンオフ設定(アラーム鳴動時間約60秒)
シリーズ共通、あの便利機能はそのままにデジタルで再現!
時間の経過を色で実感できる「時っ感タイマー」がデジタルになりました。
今までの「時っ感タイマー」はアナログ時計でした。
中心のつまみを回して時間設定をするのですが、つまみにある突起部分を先頭に、設定する時間の長さが0から帯状に現れ、商品よってMAXの時間である30分または60分で円になるようになっています。その帯の面積が減っていくことで残り時間を一瞬で把握できるという点が特徴でした。
今回、デジタルタイマーとして発売されたこの商品もこの部分は変わりません。
では何が変わったのでしょうか?
タイマーを使いたくなる!「これはすごい!」な仕掛け
時間を右肩にあるダイヤルを回して設定し、スタート/ストップボタンを押すと!
3、2、1、・・・カウントダウンを開始。画面には数字が表示され、光の帯が1秒で1周、音を鳴らす設定になっている場合は、音もピッピッピッと連動します。
「3、2、1、と言われる(電子音と共に表示される)と何故かやる気になっちゃう!頑張ろうと思える!」
これは小学2年生の筆者の娘の言葉です。
デジタルになったメリットがたくさん
1.正確な時間の設定が可能になりました。従来品はアナログの時計だったのでどうしても時間を設定する時に誤差が出てきてしまいました。それがデジタルになったことで、1秒の誤差もなく時間を設定できるようになったのです。
2.秒単位の時間が常に確認可能。タイマー中心部にカウントダウンの時は残り時間が、カウントアップの時には経過時間がデジタル数字で表示されます。
3.設定した時間が終わったら最大約60秒間アラームやライトでお知らせされ、自動でカウントアップが始まります。アラーム・ライトは上のボタンを押すと止まるようになっています。
時っ感タイマーは就学前から使える商品
筆者の娘が時っ感タイマーにはじめて触れたのは、保育園時代。動画を見る時間が1時間と決まっていたので、それを守るために使っていました。自分の好きなことを通して時計に触れることで、時間が読めるようになるのも早かったように感じます。
この製品では、時間の帯(アナログ表示)が残り時間/経過時間になっていて、同時にデジタルでの時間表示もあるため、時計の学習を自然とできる商品ともなりそうです。
もちろん、大人が行う会社でのプレゼンやスピーチを時間通りに読むためのアイテムとして親子で使えるとても汎用性の高い商品です。
九九の勉強や検定試験に使えるタイマー
ラーニングタイマー/ドリテック
スタート・ストップボタンがとにかく大きく目立つタイマーです。大きくて押しやすい、これが1つのポイントかもしれませんね。
このタイマーでできること
・カウントダウン(時分秒)と(分秒とその下のけた) 最大199時間59分59秒
・カウントアップ(時分秒)と(分秒とその下のけた) 最大199分59秒
・時計
・指定日までの日数カウント(デイカウント)
・誤作動を防ぐ「キーロック機能」
・アラームの鳴動時間を切り替える「アラーム切り替えスイッチ」(無音・1秒・15秒)
・LEDランプで終了をお知らせ
・ストラップ穴あり
・底に滑り止め用ゴムあり
九九の練習をタイムトライアルで!秒以下2桁まで測れる!
小学生の時間に徹底的に体に染み込ませる単元として「九九」がありますね。筆者も何度も何度も暗唱した思い出があります。
娘(小学2年生)はただいま九九の勉強真っ只中で、「九九学習カード」なるものを持ち帰り、九九の練習をしています。「ちゃんと言えたら、表に印かサインを」と伝達がありました。
でも、何を持って「きちんと言えた」とすれば良いのか?そう考えた時に、このタイマーの機能が使えることを思い出したのです。よし、「1つの段を間違わずに20秒以内に言えたら合格にしよう」とわが家では決め、タイムトライアルをしています。
タイマーは写真を見ていただくとわかるとおり、上部に大きな[START STOP]ボタンがついています。タイムアタックをする時に、間違い無く押しやすいですよね。
「○○分○○秒○○」にモードを設定したらあとはスタートボタンを押すだけ。勝負の時間がやってきます。
「よーい、スタート!」
9×1=9
…
9×9=81
「15秒87!」
目標達成できた娘はとても嬉しそうでした。
2種類のタイマーで同時に計測可能
カウントダウンとカウントアップでは、「○時間○○分○○秒」と「○○分○○秒○○」の2つの表示があり、それぞれ別々に計測することができます。
「今日は全体で○時間○○分勉強をして、そのうち国語を○○分、算数を○○分勉強しました」という記録も取ることができます。中学受験を控えているお子さんには勉強のモチベーションUPのために使えるのではないでしょうか?
受験に挑むお子さんにも、資格試験にチャレンジするパパママにもおすすめ!
ルラップ/キングジム
入試対策や資格試験対策で試験の時間と、1問あたりにかかった時間(ラップタイム)が同時に測れるタイマーです。
このタイマーでできること
・カウントダウン
・カウントアップ
・カウントダウンが終わった後にそのままカウントアップ
・ラップタイム(ラップボタンを押してから再び押すまでの時間:99回まで記録)
・今日の日付・曜日
・時計
・指定日までの日数カウント(デイカウント)
・誤作動を防ぐ「キーロック」機能
・アラームのON/OFFを切り替える「アラーム切り替えスイッチ」
・LEDランプで終了をお知らせ
・ストラップ穴あり
底についている滑り止めのゴムがしっかりとしているので、安定感がありますよ。
最大の特徴。ラップタイムがわかるんです!
ラップタイムはボタンを押した時から次にボタンを押した時の経過時間のことです。
例えば、1時間測ります。
1問目が終わったところでLAPボタンが押されたのが52分05秒の時。上段にある1回目のラップタイムは7分55秒と表示されました。
2問目が終わりLAPボタンをスタートから39分00分に押すと1回目にラップタイムを記録した地点から2回目のボタン押下までの、13分05秒と記録されます。
具体的にテスト対策で考えてみましょう。2時間の試験で6つの大問があるとします。設問1は10分で、設問2は25分で、と問題を解くために使う時間の目安が示される場合もあるのではないでしょうか? または、自ら決めているかもしれませんね。ルラップは1問当たり何分でその問題が解答できているかを検証できるのです。計測時間が終わった後でも確認することは可能です。
タイマー戦国時代
様々なメーカーがタイマーの使い方を提唱し、機能的なタイマーを発売しています。筆者はビジネスパーソンに注目されている「ポモドーロ・テクニック」を最近取り入れ始め、それにぴったりのタイマーを見つけて愛用していますよ。「時間を制するものは人生を制す」などという言葉もありますし、まだタイマーを導入していない方、今がはじめ時です!ぜひご家庭で取り入れてみてください。
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文・構成/ふじいなおみ