目次
鳥取の自然と景色~有名スポット
まずは、鳥取にある自然豊かなスポットや絶景を紹介していきましょう。
鳥取砂丘
観光できる日本最大級の砂丘が「鳥取砂丘」です。風の吹く強さや方向によって作られる風紋は「風と大地が織りなす芸術」と呼ばれています。
若桜鉄道(わかさてつどう)
若桜鉄道は、鳥取県八頭町から若桜町を結ぶ全長19.2kmの小さな鉄道です。ここを走るノスタルジックな観光列車や駅舎、車窓から見えるのどかな風景は、鉄道ファンのみならず観光客をもうならせます。
とっとり花回廊
鳥取県西伯郡南部町にある「とっとり花回廊」は、日本最大級のフラワーパーク。広大な敷地で四季折々の花が一年中楽しめます。
特徴的なのは、高さ21mのドーム型の温室です。ここでは亜熱帯の植物やさまざまな品種の洋ランを鑑賞できます。またとっとり花回廊のメインフラワーである「ゆり」も見どころです。希少な品種をふくめた100品種以上を1年中見られます。
大山(だいせん)
鳥取県最南端に佇む「大山」は、日本百名山のひとつです。標高は1709mあり、中国地方最高峰です。北西側から見ると富士山に似ていることから「伯耆富士(ほうきふじ)」とも呼ばれています。
夏は登山やキャンプ、冬はスキーなど、季節ごとにアクティビティが楽しめるのも魅力です。
産業と特産品~鳥取が誇る名産品
鳥取の特産品について見てみましょう。
農産物
鳥取県は農業がさかんな県です。県内ではらっきょう、すいか、ブロッコリー、ねぎ、日本なし、柿などが生産されています。なかでもらっきょうは日本一の収穫量を誇ります。
王秋梨
「王秋梨」は、慈梨と二十世紀梨に新雪をかけ合せた新品種。糖度は平均13度で、柔らかくジューシーな果肉とシャリっと感も堪能できます。
海産物
鳥取の水産物で有名なのは、あじ、さば、いわし、ぶり、くろまぐろ、はたはた、ずわいがになどです。なかでもずわいがには漁獲量全国1位を誇り、ブランドがに「五輝星(いつきぼし)」もあります。
松葉ガニ
世界に誇る鳥取県賀露(かろ)漁港で水揚げされた松葉がにです。上品で繊細な蟹身と、溢れ出すジューシーな蟹汁が味わえます。
産業
鳥取のおもな産業は、電子部品・デバイス、食料品、電気機械です。出荷額の多い品目には運動用革靴があり、全国1位となっています。また、電気アイロンは全国2位です。
ご当地グルメ~鳥取の味覚を堪能しよう
鳥取のご当地グルメをチェックしていきましょう。
海の幸
海の幸を使ったご当地グルメには、とうふちくわ、松葉がに、ばばあ鍋(ばばちゃん鍋)などがあります。
ばばあ鍋は「タナカゲンゲ」と呼ばれる深海魚を使った鍋料理です。
また、とうふちくわは魚のすり身と豆腐を主原料にした加工食品で、鳥取県東部で食べられています。
とうふちくわ
とうふちくわは江戸時代から続く伝統食で、鳥取周辺で高い人気があります。蒸し、焼き、ねぎとうふ、鳥取和牛、生姜とうふ、カレーとうふなどの種類があります。
山の幸
山の幸を使ったご当地グルメには、素ラーメン、大山おこわ、いただき、ホルそばなどがあります。
いただきは、油揚げのなかに生米や根菜を詰めて、だし汁でじっくりと炊き上げた料理です。米子市・境港市などで古くから親しまれています。
大山おこわ
鳥取県産もち米に、野菜、山菜を合わせ、島根県産醤油だしで香り高く蒸し上げています。電子レンジで温めればすぐに食べられます。
スイーツ
鳥取の伝統菓子に「おいり」があります。おいりとは、炒ったお米に水飴を絡めたお菓子です。鳥取県の東部地域ではひな祭りには欠かせないお菓子としても知られています。
また「二十世紀梨」などの梨の生産もさかんなことから、鳥取県産の梨を使ったスイーツもたくさんあります。
鳥取 梨ケーキ
鳥取県を代表する名産品、二十世紀梨の果汁を生地に練り込んだケーキです。梨のさわやかな甘さと、なめらかなカスタード風クリームを同時に楽しめます。
鳥取の銘菓やお土産
銘菓には、寿製菓株式会社「因幡の白うさぎ」、石谷精華堂「打吹公園だんご」、山本おたふく堂「ふろしきまんじゅう」などがあります。
お菓子以外のお土産には、北条ワイン醸造所の梨酵母を使った「とっとり二十世紀梨わいん」、門永水産の「かにみそバーニャカウダ」、『ゲゲゲの鬼太郎』や『名探偵コナン』グッズも人気です。
▼関連記事はこちら
伝統と文化~鳥取独自の文化活動
鳥取の伝統文化に注目してみましょう。
因州和紙(いんしゅうわし)
因州和紙は、鳥取市佐治町および青谷町を中心に生産されている和紙です。天然繊維特有の温かみとしなかやかがあり、酸化しにくいのが特徴といわれています。
また書き心地がよく「ほかの和紙で一枚書くうちに二枚書ける、墨の減りも少ない」と称され、和紙愛好家や書道家に愛用されています。
因幡の傘踊り
「因幡の傘踊り」は、鳥取県の東部(因幡地方)に伝わる伝統芸能。100個の小さな鈴がついた傘を、歌に合わせて回転させながら振り回す踊りです。この踊りは、雨乞いと初盆供養が由来といわれています。
今は「鳥取しゃんしゃん祭」と名付けられ、毎年8月の祭り開催時には多くの観光客でにぎわいます。
流しびな
鳥取市用瀬町に古くから伝わる行事が「流しびな」です。旧暦の3月3日になると、男女一対の紙雛を桟俵にのせ、無病息災を願って千代川に流します。
この行事は1985年に「もちがせの雛送り」として県無形民俗文化財に指定されました。
スポーツやアクティビティ
鳥取では、さまざまなスポーツやアクティビティが楽しめます。冬と夏に分けてご紹介しましょう。
冬のスポーツやアクティビティ
鳥取には中国地方を代表するスキー場があることから、冬はスキーやスノーボードが人気です。
有名なスキー場には「だいせんホワイトリゾート」「大山鏡ヶ成スキー場」「大山ますみず高原スキー場 〜SNOW PARK〜」などがあります。また鳥取砂丘では、セグウェイに乗ったり星空の観測したりして楽しめます。
夏のスポーツやアクティビティ
鳥取は果物の栽培がさかんなことから、ぶどう狩りや梨狩り、ブルーベリー狩りを体験できます。また久松山、三徳山、豪円山など、ハイキングしながら登れる山もたくさんあります。そのほか、6月頃にホタルの鑑賞も楽しめます。
鳥取出身の著名人・有名人
最後に鳥取出身の有名人をご紹介します。
イモトアヤコ
佐伯郡伯耆町出身のお笑いタレント。テレビ番組などで鳥取の方言で話すこともあります。
水木しげる
境港市出身の漫画家。代表作に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』などがあります。生まれ故郷である境港には、妖怪のブロンズ像が立ち並ぶ「水木しげるロード」「水木しげる記念館」もあり、鳥取の観光スポットとして有名です。
青山剛昌
北栄町出身の漫画家。代表作に『名探偵コナン』『YAIBA』などがあります。鳥取空港は青山さんの作品にちなみ「鳥取砂丘コナン空港」と呼ばれています。
入江聖奈
米子市出身のアマチュアボクシング選手。2020年東京オリンピックでは、日本女子アマチュアボクシング選手史上初の金メダルを獲得しました。
魅力が詰まった鳥取
鳥取には、大山や水木しげるロードなどの魅力あふれる絶景スポット・グルメ・アクティビティなどがたくさんあります。気になる場所や食べ物があれば、調べてみたり、足を運んだりしてみてはいかがでしょうか。きっと何度でも訪れたい特別な場所となるでしょう。
こちらの記事もおすすめ
文・構成/HugKum編集部