Q:激しくなる一方の兄弟ゲンカ。うまく収めるには?
三人きょうだいの長男が小学生になってから、ケンカや物の取り合いなどが増えました。妹と取り合いになると力ずくで奪い、ときには手を出すことも。平和に解決してあげたいのですが、何度言っても繰り返すので、私もつい感情的になり大きな声で叱ることが増えています。
「お兄ちゃんだから」とは言わずに説得しようとしますが、口論になることもあります。そんな息子の感情がたかぶっているときの対応に悩んでいます。(末っ子ママ)
A:冷静になるまで様子を見て。話を聞くのはそれからです。
感情がたかぶっている子に、何を言っても耳には届きません。そういうときは、何も言わないほうがいいのです。お母さんは、普段どおりに振る舞いましょう。もちろん、危ない場面があれば制止することは必須ですよ。
しばらく様子を見て、収まりそうになければ、次のステップです。
たとえば、おもちゃの取り合いで揉めているのなら、弟妹たちに「こっちにおいで」と手招きし、お兄ちゃんと引き離します。そして、「お兄ちゃん、ちょっと疲れているみたいだから、あなたたちはこっちで遊んでいてね」などと、お兄ちゃんを気遣う言葉を伝えましょう。その言葉はお兄ちゃんの耳にも届いているはずですから、少しは冷静になれるのではないかと思います。
ケンカの原因も含めた話をするのは、子どもが冷静になってから。お兄ちゃんを責めるのではなく、「さっきはどうしたの?」「それは嫌だったね」などと、子どもの気持ちに寄り添い話を聞くことが大切です。
お兄ちゃんである息子さんが小学生になってから兄弟ゲンカが増えたのであれば、息子さんはおそらく疲れているのだと思います。
外での疲れを取るには十分な睡眠が一番です。子どもたちを早めに寝かせる工夫をしましょう。夕飯の準備を短縮するために、お惣菜やレトルトなどを利用してもいいですね。食べたら入浴をすませて、いつもより早めに子どもたちを布団に入れます。早く寝て疲れが取れれば、子どもは早く起きますよ。ゆったりとした時間を過ごして登校させましょう。
生活リズムが整ってきたら、息子さんも落ち着くのではないかと思います。息子さんとは言い争いはせず、話をたくさん聞いてあげてくださいね。
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私がお答えしました
構成/天辰陽子
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。