いちご狩りにおすすめの時期は?
いちごはほぼ年間を通して出回っていますが、いちご狩りは参加できる期間が限定的です。いちご狩りに適した時期とは、いつ頃なのでしょうか。いちごの本来の旬も併せて解説します。
いちごは本来5月頃が旬
本来のいちごの旬は、5月頃です。しかし多くの農園では、いちごをビニールハウスで栽培しており、寒い時期にも楽しめます。寒い時期は実がゆっくりと育つため、糖度を蓄えた甘みの強いいちごになります。
ハウス栽培のいちごの旬は、地域によってわずかなずれがあります。例えば、福岡県では1~3月頃、愛知県では2~4月頃、宮城県では1~6月頃です。また、品種によっても旬は異なります。
おすすめは1月から3月の寒い時期
基本的には、品種が豊富になる1月から3月にかけての、寒い時期がいちご狩りのベストシーズンです。寒い時期のいちごは、甘みが強く歯ごたえのある果肉が特徴です。
ただし品種によって旬は異なるため、目当てのいちごがあるなら、その時期に合わせて行くのがよいでしょう。例えば「章姫(あきひめ)」「やよいひめ」「桃薫(とうくん)」の旬は少し遅く、2月から4月にかけてです。
「紅ほっぺ」や「よつぼし」の旬は長く、5月頃まで楽しめます。なお、費用を抑えたい場合は、料金が安くなる4月や5月に行くのがおすすめです。
いちご狩りに行く際の準備
いちご狩りを楽しむには、事前にしっかり準備をすることが大切です。具体例を紹介するので、実際に行くときの参考にしましょう。
予約の有無や受付時間を確認
いちご狩りの施設によっては、予約が必要な場合があります。まずは行きたい施設のホームページなどを参考に、予約の有無と予約方法を確認しましょう。
予約が不要の施設でも、実が少ない場合は休園する可能性もあるため、出向く前に最新情報を確認すると安心です。
先着順の受け付けでも、収穫できるいちごが少なくなると予定より早く終了するケースがあります。受付開始時間や施設までの所要時間を確認して、早めに到着できるように計画を立てましょう。
早めに行くことには、食べ頃のいちごが豊富にあり、選別しながら楽しめるというメリットもあります。
適した服装や荷物とは
いちご狩りには、動きやすく汚れてもよい服や靴が適しています。近年は地面にビニールシートが敷かれていて、土で汚れる心配はそれほどありません。
しかしヒールのある靴はビニールシートを傷めたり、転倒したりする恐れがあるので控えましょう。屋外とビニールハウス内では寒暖差があるため、体温調節しやすい服装も必要です。
ウェットティッシュや、持ち帰り用の容器などもあると便利です。ただし荷物が多いと邪魔になるため、後で使う物はロッカーに預けておくなどして、ハウス内に持ち込む物は少なめにするのがよいでしょう。
小さな子どもと一緒に行く場合は、エプロンやスタイがあると、食べるときに服を汚してしまう心配がありません。水分補給用の飲み物も持参すると、より安心です。
おいしいいちごの見分け方
いちご狩りに行ったら、できるだけおいしいいちごを、たくさん食べたいと思う人は多いでしょう。おいしいいちごを見分けるポイントを紹介します。
色・つやをチェック
品種により異なりますが、基本的には全体的に鮮やかで、色にムラがないものがおいしいいちごです。色ムラがあるいちごは、過熟もしくは未熟である可能性が高いため、ヘタに近い部分から先端部分まで、ムラなく赤いものを選びましょう。
実の表面につやがあるかどうかも、見分ける際の大事なポイントです。新鮮で果汁が豊富ないちごの表面は、つやつやしています。
また栄養が行き渡っているいちごは、ヘタがきれいな緑色でピンとしています。ヘタの状態もしっかりとチェックしましょう。
形やサイズをチェック
いちごは品種によって大きさが異なるため、一概に大きいものがよいとはいえません。小さくても熟していれば、甘くておいしいいちごもたくさんあります。
いちごは熟してくると、つぶつぶの周囲が盛り上がってきます。それが熟したいちごを見分けるポイントですが、品種によっては完熟しているものがおいしいとは限らない場合もあります。気になる品種があれば、施設の人に食べ頃を聞いてみましょう。
また、しゃくれていたり割れていたりと、見た目のよくないいちごでも、甘みが詰まっていておいしいものは少なくありません。密集していない小粒のいちごも、甘みが強い場合があります。あえてそのようないちごを探してみるのも、いちご狩りの醍醐味といえます。
いちご狩りをより楽しむには
いちご狩りには、自分で好きないちごを収穫するだけでなく、その場で食べる楽しさもあります。いちごをよりおいしく食べるために、押さえておきたいアイデアとマナーを紹介します。
冷やしてから食べる
いちごは、冷やすことでより甘みが引き立ちます。ただしハウス内のいちごは冷えていないため、冷やすためのアイテムを持参するとよいでしょう。
例えば、タンブラーや水筒に氷水を入れておけば、摘んだいちごをその場ですぐに冷やせます。氷水でいちごを冷やしながら次のいちごを探し、見つかったら冷やしておいたいちごを食べ、新しく摘んだいちごを冷やすサイクルがおすすめです。
食べる際はヘタ側から
収穫したらヘタを持って、いちごの先端から食べている人は多いのではないでしょうか? しかし、おいしく食べるには、ヘタを取った後にヘタ側から食べるのがポイントです。
いちごはヘタ側が酸味が強く、先端が一番甘くなっています。最後に先端を食べることで、口の中に甘さが広がり、より強くおいしさを感じられるはずです。
小粒の場合は、1口で食べるのがおすすめです。また、品種の甘みや香りを把握したいときには、先端から食べると品種の持ち味が分かりやすいでしょう。
練乳やチョコレートソースで味に変化を
新鮮ないちごはそのままでもおいしいとはいえ、たくさん食べると途中で飽きてしまうかもしれません。練乳やチョコレートソースはいちごとの相性がよく、つけることで新鮮さが増しておいしく食べられるでしょう。
サービスとして練乳などを無料で使える施設や、買える施設もあります。施設にない場合や、たくさん必要な人は、持参するようにしましょう。ただし持ち込みを禁止している施設もあるため、事前に確認することが重要です。
子どもと楽しむ際のポイント
いちご狩りに子どもを連れて行くなら、周囲に迷惑をかけないための配慮が大切です。ハウス内を走り回らない・大声で騒がない・いちごをつぶさないなど、マナーを守るように子どもに伝えましょう。保護者も子どもを自由に遊ばせず、きちんと見守るのがマナーです。
まだ分別がつかない幼児の場合は、ベビーカーに乗せておくのも一つの方法です。その場合は、事前にベビーカーの使用が可能かどうか確認しましょう。
また、ハウス内にはミツバチなどの虫がいます。ミツバチは黒い色に寄ってくる傾向があるため、黒い服は避けるのがおすすめです。基本的にミツバチはそっとしておけば、人を攻撃することはありません。子どもには、ミツバチを見つけても近づかないように言い聞かせておきましょう。
親子でいちご狩りへ出かけてみよう
いちご狩りは、親子で楽しめるイベントです。行く際は予約の有無や受付時間を確認し、適した服装や荷物を準備することが大切です。色・つや・形・サイズなどからおいしいいちごを見分け、冷やしたり練乳をつけたりして、おいしく食べましょう。
小さな子どもが一緒のときは、施設や周囲の人に迷惑をかけないよう、十分に注意します。皆が「また行きたい」と思えるような、充実した楽しい時間を過ごしましょう。
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構成・文/HugKum編集部