「読み聞かせ」で社会貢献やボランティアができるのが、読み聞かせボランティアです。実際にどんなことをするのか、活動を始める方法や利用する方法をご紹介します。また、読み聞かせボランティアを極めるコツや問題点・注意点なども併せてチェックしましょう。この記事を読んだら、さっそく始めたくなるかもしれませんよ。
目次
「読み聞かせ」できる社会貢献やボランティアとは?
「読み聞かせ」をすることによって社会貢献やボランティアができるなら、やってみたいと思う方もいるのではないでしょうか。ここでは、どんな人たちがどこで読み聞かせボランティアをしているのかなどを解説します。
読み聞かせボランティアとは?
読み聞かせボランティアとは、幼稚園や保育園、小学校で本の読み聞かせを無償で行うボランティア活動です。読み聞かせを通して、幼児や小学生に本に触れる機会を増やしてほしいという思いのもと、さまざまな方がボランティア活動をされています。
活動をしているのはどんな人たち?
読み聞かせボランティアをしているのは、地域で活動されているボランティア団体の方です。なかには高齢の方もいらっしゃいますし、小学生や幼稚園児をもつお母さんなどもいます。
実施する場所は?
幼稚園や保育園、小学校図書館、地域の育児サークル、病院、高齢者施設、障害者施設などで行われています。小学校では、朝の読書の時間や休み時間などに行われています。児童館などでは、毎月定例で読み聞かせの会を開いているところもあります。
読み聞かせボランティアの活動内容は?
読み聞かせボランティアの内容をご紹介します。
本の読み聞かせ
本の読み聞かせをします。そのために、自宅で練習したり、団体で勉強会が開かれています。読み方はもちろん、物語の雰囲気を伝えたり、本をめくるタイミングなども練習します。
本選び
読み聞かせをする本選びも重要な活動です。読み聞かせをする対象の子供たちの年齢や学年に合わせて選びます。絵本なのか、児童書なのか、どんなジャンルの本にするか、また子供のレベルに合った本を選ばなければならず、難しい作業です。
おはなし会の進行
おはなし会の進行をします。読み聞かせの前に、読む本の特徴や作者などの情報をお話することもあるので、下準備として調べておく必要があります。
読み聞かせボランティア活動を始める方法
読み聞かせのボランティアをやってみたい!と思った方へ、活動を始める方法をご紹介します。
募集を探す
ボランティア団体や、市区町村の図書館などでは、読み聞かせボランティアを募集しています。多くは、webや市区町村の広報誌などで募集されているので、そういった情報から応募してみるとよいでしょう。
ボランティア団体に登録する
各ボランティア団体では、登録制にしているところもあります。また、登録条件として、養成講座を受講する、登録後2か月に1回以上の活動ができる、などが設けられていることもあるので、確認して登録するようにしましょう。
活動グループをつくる
団体などに所属せずに、気心の知れたママ友などで、活動グループをつくるのも一つの手段です。お子さんが通っている小学校の父兄でつくるグループなら、活動しやすいかもしれませんね。
読み聞かせボランティアを利用する方法
ここでは、読み聞かせボランティアを利用する方法をご紹介します。
ボランティア団体に依頼する
お住まいの近くのボランティア団体を探して、直接依頼しましょう。読み聞かせボランティアは、都道府県や市区町村の教育委員会のホームページに掲載されていることもあるため、探しやすいのでおすすめです。
ボランティアセンターで募集する
多くのボランティアセンターでは、ボランティアを依頼したい方の相談に乗ってくれます。ボランティアセンターのホームページで、読み聞かせボランティアの募集ができるところもあるので、利用するとよいでしょう。
図書館の「出張おはなし会」を活用する
「出張おはなし会」を行っている図書館もあります。これは、読み聞かせボランティアなどが、読み聞かせや紙芝居、パネルシアターなど行う会です。近くの図書館で「出張おはなし会」をやっているかを確認してみてください。
読み聞かせを極めるコツ
すでに読み聞かせボランティア活動を行っている、今からでもやってみたい、という方に、読み聞かせを極めるコツをお教えします。
講座・講習会を受ける
図書館などでは、無料で読み聞かせボランティアの養成講座を開いているところもあります。講座の内容は、絵本の選び方や読み方など、読み聞かせボランティアに必要な知識と技術を学べます。
資格を取得する
「絵本よみきかせマイスター®︎」という資格があります。これは、社団法人 JAPAN 絵本よみきかせ協会が認定する資格です。講座を受け、試験に合格すると、マイスター資格が認定されます。資格取得後は、協会が主催するイベントなどに参加することもあるそうです。
動画や本で極める
講座に通えない方におすすめなのが、動画や本です。読み聞かせを行っている方の動画を観たり、本を読んだりすることで、読み聞かせのテクニックに磨きをかけることができます。
読み聞かせボランティアの注意・問題点
社会にも貢献できる読み聞かせボランティア活動ですが、問題点や注意点もあります。
「迷惑・うざい」と思われないためには?
「モンスターボランティア」という言葉を聞いたことはありませんか。これは、迷惑なボランティアを意味する言葉です。迷惑がられたり、うざがられたりしないためにも、ボランティアで読み聞かせをしていることを忘れないようにし、現場の指示に必ず従って、自分勝手な行動はとらないようにしましょう。また、その本に対する感想や評論を言う必要はありません。子供たちが本から自由に感情を受け取ってもらうようにしましょう。
どんなトラブルが起きやすい?
子供の年齢やレベルに合っていない本や、子供がおもしろいと思えない本を読み聞かせされるのは、子供にとって楽しくありません。子供が、読み聞かせの途中で部屋から出て行ってしまうこともあるそうです。子供が読み聞かせを嫌ってしまっては、本末転倒です。ですので、本選びが読み聞かせの重要なポイントとなるのです。読み聞かせする本に迷ったり、本選びに自信がなければ、図書館司書の方に相談するとよいでしょう。
辞めたくなったらどうする?
読み聞かせボランティアは、仕事ではありません。あくまでもボランティアです。辞めたくなったときに、所属しているボランティア団体や、登録している団体に辞めることをすみやかに伝えましょう。
読み聞かせボランティアをやってみよう!
ご家庭で読み聞かせをしている方も多いのではないでしょうか。その経験をボランティアという形で活かすことができます。ご興味があれば、ぜひ、読み聞かせボランティアをしてみてください。
関連サイト
資格認定講座一覧-一般社団法人 JAPAN絵本よみきかせ協会
文・構成/HugKum編集部