赤ちゃんの肌は柔らかく、もちもちでとてもきれいです。しかし、肌の厚さは大人より薄く、非常にデリケート。また、肌を守る力も弱く、トラブルを起こしやすくなっています。そんな赤ちゃんの肌には、洗う+保湿のお手入れが基本です。そこで、今回は、赤ちゃんの肌を守るお手入れにピッタリのボディクリームについて紹介します。
赤ちゃんに使うボディクリームの選び方
赤ちゃんの肌のお手入れに使うボディクリームは、どのように選べばよいのでしょうか。ボディクリームが必要な理由、アレルギーや肌質、月齢に合わせた選び方など、ボディクリーム選びの注意点をピックアップしました。
赤ちゃんにボディクリームが必要な理由
おむつを変えたり、汗をかいた後など、赤ちゃんの肌を清潔に保つために頻繁に洗ったり、ウエットティッシュで拭いたりしますよね。しかし、「洗う」「拭く」という行為で肌の皮脂が減少するため、乾燥しやすくなります。そのまま放置しておくとさらに乾燥が進み、肌を守る機能も低下してしまいます。
国立成育医療研究センターの研究によると、新生児期からの保湿剤塗布により、アトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下することが分かっています。赤ちゃんの肌を守るためにも、保湿力の高いボディクリームでお手入れしましょう。
アレルギーや肌質に合わせた選ぶ
赤ちゃんのボディクリームは、アレルギーや肌質に合わせて選ぶ必要があります。アレルギーが気になる場合は、医師に相談しながら、添加物が入っていないものや低刺激のものを選びましょう。
月齢に合わせて選ぶ
生まれてから生後2ヶ月くらいまでの赤ちゃんは皮脂の分泌が活発です。しかし、生後2ヶ月を過ぎると、肌の皮脂量や水分量も落ち着いてくるので、乾燥への注意とケアが必要になります。
シチュエーション別に選ぶ
赤ちゃんのお肌のお手入れを行う場合、中身の成分と同じように、容器の形状や、塗り心地なども重要です。動きたがる赤ちゃんに塗る場合は、片手で取り出せたり、手早く塗れるポンプタイプやボトルタイプのもの。外出中はワンタッチのチューブタイプのものを選ぶと便利です。また、赤ちゃんの肌の状態は季節によっても変わるので、肌の状態を確認しつつ、夏場はさっぱりタイプのクリーム、乾燥しやすい冬場は保湿力の高いクリームと、季節に合わせて使い分けるのもおすすめです。
赤ちゃんへのボディクリームの塗り方・使い方
赤ちゃんへのボディクリームの塗り方・使い方を説明します。やさしく丁寧に、手のひらで滑らせるように塗りましょう。
【1】ボディクリームを手に取る
お手入れをする際、まずはクリームをパパ・ママの手に取りましょう。ボディクリームの種類によって違いますが、500円玉程度の量を目安に手のひらに乗せましょう。
【2】まずは顔に塗る
よだれなどで肌が荒れがちな顔から塗っていきます。
おでこ、ほほ、あごなどにボディクリームを少しずつ置き、手のひらを滑らせるようにして優しく塗ります。乾燥しやすい小鼻の周り、耳の下などはこまめに塗りましょう。口の周りは、頻繁に拭くことで乾燥しやすくなっています。沐浴やお風呂の後だけでなく、こまめに塗り直しましょう。
【3】次に体に塗る
体に塗る場合は、ボディクリームを取り、手のひらで伸ばしてから塗りましょう。手のひらの温かさでボディクリームが伸びやすくなり、お手入れもしやすくなります。
腕や足のくびれ、足首やしわの間にもしっかり塗りましょう。おむつ交換などで敏感になりがちなお尻や、口に入れることで乾燥しがちな指・指の間もしっかりお手入れしましょう。
赤ちゃんがボディクリームを使うときの注意点
赤ちゃんがボディクリームを使うときの注意点には、どんなものがあるのでしょうか。
必ずパッチテストをする
赤ちゃんの肌は敏感で、それぞれの赤ちゃんによって個人差もあります。低刺激のボディクリームでも、肌に合わずかぶれてしまうことも。広範囲に塗る前に、必ず赤ちゃんの二の腕の内側などに少量試し、湿疹や赤みが出ないかを確認してから使いましょう。
トラブルがあるときは使用を中止する
乳児湿疹やあせもなど、肌にトラブルが起きているときは使用を控えましょう。ボディクリームを塗った後に赤みやかゆみ、発疹が出てしまったときは、使用を中止して様子を見て、必要な場合は病院で受診してください。
誤って食べてしまったら?
赤ちゃんの誤飲などを防ぐため、ボディクリームは子どもの手が届かない場所に保管しましょう。
また、誤って食べてしまったら、水か牛乳を飲ませ、様子を見て病院へ。また、気管に入った場合には、直ちに病院で受診してください。
赤ちゃん用おすすめボディクリーム7選
赤ちゃん用のおすすめボディクリームをピックアップしました。赤ちゃんの肌質や使い心地、ママと使えるなど、それぞれの特徴も紹介しています。気になるものをチェックしてみてください。
ママ&キッズ ベビーミルキークリーム(ナチュラルサイエンス)
ママの体内環境をお手本に、赤ちゃんの肌を守るために必要な成分をたっぷり配合。新生児から毎日の保湿ケアに使えます。
ピジョン ベビークリーム(ピジョン)
赤ちゃんの胎脂に近い保湿成分を配合したベビークリーム。伸びがよく、赤ちゃんのお肌をしっかり保護します。かさつきが気になる部分におすすめです。
ミルふわ ベビークリーム(和光堂)
母乳がお手本の保湿成分を配合。のびがよくべたつかないクリームタイプ。
アロベビー ミルクローション(ALOBABY)
99%天然由来の成分が配合されたミルクローション。1本で乳液とクリームのW効果があり、塗りやすく伸びの良いしっとりとしたテクスチャーなので、ベビーマッサージにも使えます。
キュレル クリーム(花王)
うるおい成分が外部刺激から肌を守る働きを助けて、肌荒れを防ぎます。ママと一緒に、赤ちゃんのデリケートな肌にも使える、弱酸性・無香料・無着色のクリームです。
ニベア クリーム(ニベア)
発売されてから100年以上のロングセラー商品「ニベア」。赤ちゃんも含め、家族全員で使えます。スクワラン、ホホバオイルが配合で、健康でしっとりした肌が保てます。
編集部おすすめ!赤ちゃんも使える「美肌菌」配合の保湿クリーム
皮膚に潤いを与え、乾燥を防ぐ美肌菌配合保湿クリームです。皮膚常在菌のバランスを整えることで肌バリアを高めることに着目!1本あたり約7,500億個のヒト由来の乳酸菌を配合しています。赤ちゃんからママまで使用できます。
スキンシップも兼ねてボディケアを
赤ちゃんの肌のお手入れ・ボディケアは、肌トラブルから守るだけでなく、パパママの手で肌に触ることでスキンシップにもつながります。リラックス効果もあるので、楽しみながら保湿してあげましょう。
関連リンク
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文・構成/HugKum編集部