復職ワーママの両立を支える「抑えておくと安心!」準備リスト。家庭と職場それぞれでやっておくべきことは?

保育園が決まったタイミングで、復職までのカウントダウンが始まります。久しぶりに社会に出れるワクワク感と、同時に復職後の両立に不安を抱える人も多いかと思います。今回は、復職する方向けの復職ワーママ準備リストをお伝えします。

【生活編】家庭のオペレーションを整えるのが両立のカギ

復職したら、仕事と育児の両立にバタバタと忙しい毎日を過ごす方も多いと思いますので、復職前に家庭内のオペレーションについて夫婦で準備を進めましょう。

家事分担について夫婦で話し合う

まずは、夫婦で家事の役割分担やルールについて決めましょう。今まで育休中は、女性が家事育児をメインで担っていたかと思いますが、復職後はパートナーにも当事者意識を持たせ、夫婦で協力しなければいけません。日々の食事、買い出し、洗濯、食器洗い、ごみ捨て、掃除など、家事を棚卸し、分担して行うのか、ルールを決めて運用しましょう。

時短家電を買いそろえる

 家事の手間が省けて、少しでも時短でき、楽になるものはどんどん頼りましょう。代表的な時短家電は、食洗器、乾燥機付き洗濯機、調理家電、お掃除ロボットです。復職したら、日々の生活は想像以上に疲れます。そんな時に、時短家電があるだけで、きっと助かる方も多いはず。週末に、家事代行サービスなどを利用するのもおすすめです。

手抜きする日も決めてメリハリ作る

 そして、意外と盲点なのが、きちんと手抜きする日や楽をする日を決めることです。

復職すると、仕事も家庭のことも完璧にこなしたくなると思いますが、周りの手厚いサポートがない限りかなりハードルが高いと思います。完璧にこなせない自分を責める必要は全くありません。むしろ、仕事も家庭も頑張っていることに自信を持ちましょう。週に何回かテイクアウトや外食する日を決める、平日は掃除を諦めて土日にまとめてやる等、適度に頑張らない日を決めてメリハリつけましょう。

【子ども編】いざという時のサポート体制を準備

特に、子どもが保育園に行き始めると、色々な病気に感染してすぐ体調を崩します。保育園の洗礼とも言えます。そんないざという時になってから慌てないために、事前にサポート体制を整えておきましょう。

急なお迎えに夫婦どちらが対応するか事前に決める

保育園から着信があり、急にお迎えに行かなければいけないこともしょっちゅうあります。その時々で、夫婦の仕事の状況も異なると思いますが、保育園から連絡があった時に、基本どちらが行くか予め決めておくとスムーズです。もちろん、お迎えに行くと決めている側の仕事の状況的に抜けられないという時はパートナーに相談しましょう。
一番良くないのは、連絡があるたびにどちらが行くか相談することです。どちらも仕事で抜けづらい時は喧嘩になりかねません。事前に決めておくことが重要です。

病児保育やファミサポなど各種登録をしておく

子どもが体調を崩すと自宅保育になりますが、仕事の状況的にどうしても仕事をしないといけないときも出てくると思います。両親が近隣に住んでいてサポートを受けられると良いですが、そうではない場合、事前に頼れるところをいくつか用意しておくとよいです。自治体の提携している病児保育などは事前に登録面談なども必要なケースが多いので、育休中に済ませておきましょう。ファミサポなども事前登録が必要なので、こちらも手続きを済ませておきます。

あとは、ベビーシッターなども事前登録しておきましょう。いざという時の預け先を2~3つ程事前に決めておくと安心です。

入園までに予防接種や買い出しを済ませておく

復職すると、残念ながら子どもの体調不良で有休がどんどんなくなって行きます。できれば子どもの用事は復職までに済ませておいて、有休を残しておきましょう。

受けていない予防接種を受けに行ったり、保育園の買い出しをしたり、子ども関連の用事は復職までに済ませます。

【キャリア編】復職の最初が肝心!キャリアの心構え

最後は復職までにキャリアについて考える時間を持ちましょう。

復職面談までに自分の意向をまとめる

復職前後で、上司と面談する機会があると思います。この復職面談は、準備なく挑むことは避けましょう。

なぜなら、ここで自分の意志や状況が上手く伝わらないことで、マミートラックに陥ったり、両立に疲弊したりするケースが多いからです。復職後、

・自分はどう働きたいのか

・自分はどんなキャリアを歩みたいのか

・自分は時間的制約がある中でどう貢献できるか

・仕事と育児の両立でどんなことが起きうるか

・周囲のサポート体制や、パートナーの状況はどうか

など、一通り整理してから挑みましょう。

復職後の働き方をシミュレーションする

復職後の働き方については、実際にやってみないと分からないというのが正直なところかと思いますが、事前にシミュレーションしておくと、いざという時に焦らず対応できます。

・自分が早退や休んだ時、チームメンバーに効率よく引き継げる方法

・時間内に仕事を終わらすための工夫

・ワーママとしての社内での立ち回り方 など

時間があれば、社内の先輩ワーママをランチに誘って、実際にどうしているのかなど聞いてみるのもおすすめです。

長期でキャリアビジョンを描く

復職してしまうと、慌ただしい毎日が始まり、ゆっくり自分と向き合う時間もなかなかとれないと思います。

お子さんの慣らし保育が始まったら一人時間が確保できると思いますので、カフェなどでノートや手帳に将来どうなりたいか書いてみましょう。5年後、10年後、仕事でどうなっていたいのか。どんなスキルを習得したいのか。どんなポジションになっていたいのか。

復職後、思うように働けないことや、キャリアの停滞を感じる方も多く、残念ながらワーママとして働くことで様々な困難や悩みが出てくると思います。そんな時、自分の描いた将来のビジョンに救われることもあります。復職後の仕事へのモチベーションにも関わってくるので、慣らし保育中に一度自分と向き合って将来のキャリアビジョンを描く時間を持つことをおすすめします。

完璧を目指さず、肩の力を抜いていこう

特に初めての育休復帰の方は、復職が楽しみの反面、不安も大きいはずです。ちゃんと働けるかどうか、うまく両立できるかどうか、子どもが保育園に馴染めるかどうか…心配し始めたらいくらでも心配事が出てきますよね。

しかし、初めから完璧に立ち回れるワーママはいません。上手く立ち回っているように見える先輩ワーママもきっと、試行錯誤の上で今の状態になっているはずです。初めから完璧を目指さず、肩の力を抜いて仕事も育児もメリハリつけて頑張りましょう。

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記事を書いたのは…

相坂サオリ|キャリアコンサルタント

株式会社LASSIC代表取締役CEO。主に法人向けにマーケティングPR支援事業と個人向けにキャリアデザイン事業を展開し、自身も国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得。大手広告代理店勤務を経て、33歳で起業。自身が不妊治療と仕事の両立で悩んだ経験やキャリア迷子を経て独立した経験から、ワーママや女性のキャリア支援に尽力。会社設立から3か月後、第一子出産。現在は3歳&0歳の娘の子育てと起業に奮闘中。

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※写真はイメージです

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