読書好きの大人は子どもの頃どんな本を読んでいた? 本のプロ集団「Yondemy」スタッフたちが幼い頃好きだった本をピックアップ!

読書好きの大人は、幼少期にどんな本を読んでいたのか気になりませんか? オンライン読書教育サービス「ヨンデミー」を運営する「Yondemy」代表の笹沼颯太さんと、現役東大生でもあるスタッフの皆さんが子どもの頃に読んでいた本を教えてもらいました!

読書教育のプロと読書好きが集まる「ヨンデミー」

代表の笹沼颯太さんが、東京大学在学中に読書好きの仲間と立ち上げた「Yondemy」。「子どもの読書離れ」という課題の解決に向けて、2020年にオンライン読書教育サービス「ヨンデミー」を開始。独自に開発したAI司書を活用しながら、「適切な本を適切なタイミングで」アドバイスするなど、子どもが本に夢中になる読書教育サービスを提供しています。

そんな読書教育のプロによって運営されている「ヨンデミー」ですが、読書好きのスタッフの皆さんが子どもの時、どのような本を読んでいたのでしょうか? 読書に関する当時のエピソードといっしょに、今でも印象に残っている本を教えてくれました!

「ヨンデミー」サービスについてはこちらをチェック

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「Yondemy」代表の笹沼さんが子どもの頃に読んでいた本が知りたい!

まずは、笹沼さんが、幼児期から中学生にかけて読んでいた本を教えてもらいました!

「Yondemy」代表 笹沼 颯太さん

幼児期:『ミロとまほうのいし』 著:マーカス・フィスター、翻訳:谷川俊太郎

笹沼さん:ハッピーエンドとそうでない終わり方。同じ物語でも2つの異なるエンディングが楽しめます。 

小学生:『北極のムーシカミーシカ』 著:いぬいとみこ

笹沼さん:物語に没頭し、本好きになるきっかけとなった一冊。ひらがなが多く使われ、小学2~3年生までに習った漢字だけで書かれているので低学年のお子さんでも比較的読みやすい本ですが、本は分厚く読み応えのある本です。

物語の展開のおもしろさを教えてくれた一冊で、この本を読み終えたことをきっかけにもっとたくさんの本を読むようになりました!

中学生:『Wonder』 著:R. J. Palacio

笹沼さん:中学生になると、友人にすすめられた英語の本をひたすら読む塾に通うようになったことから、英語の本をたくさん読むようになりました。

当時、英文法や英単語を単語帳などを使って覚えるといった学習法が得意ではなく、英語は大の苦手科目。しかし、本は好きだったので、たくさんの英語の本を読むうちに、自然と英語が身についていきました。日本語での読書と同様にはじめは簡単な英語の本から読み始め、徐々に難しい本にも挑戦するように。なかでも世界中で人気となり今では日本語訳バージョンも出版されている『wonder』が特に印象に残っています。

現役東大生でもある「ヨンデミー」運営スタッフの皆さんが読んでいた本も教えて!

「ヨンデミー」運営に携わっているスタッフの皆さんに、今でも印象に残っている当時読んでいた本を教えてもらいました!

「ヨンデミー」スタッフYさん(東京大学大学院・工学系研究科)

Yさん:中学生の時に、周りの友達から紹介してもらったおすすめ本をきっかけに、文字だけの厚みのある小説をたくさん読むように。感情表現が豊かに描かれている文章を読む楽しさを知ることができました。

高校生までは、単に読書が好きだっただけでしたが、大学生になってから読書の魅力をより実感するように。読書によって、文を読むことへの抵抗感がなくなり、文脈を読むことにも慣れていったと思います。国語のみならずどの教科でも臆することなくついていけ、根底の力をつけることができました。

今でも、新しいことを学びたいときは、インターネットや動画ではなく、まずは本を手に取り学んでいます。また、心が忙しい時にこそ本が読みたくなり、読書に没頭して落ち着くことができるのも読書の魅力のひとつとなっています。

小学生:『パスワード』シリーズ 著:松原秀行

『名探偵夢水清志郎事件ノート』シリーズ 著:はやみねかおる

中学生:『都会のトム&ソーヤ』シリーズ 著:はやみね かおる 

Yさん:街を冒険するワクワク感!とともに、読書に夢中になったシリーズです。

大学生:『海辺のカフカ』 著:村上春樹 

Yさん:作者にしかできない表現がつまっている、ことばの力を感じた一冊です。

「ヨンデミー」スタッフHさん(東京大学・文科三類2年生)

Hさん:放課後に図書館に立ち寄り、いつもおもしろい本を探していました!

幼児期:『バムとケロ』シリーズ 著:島田ゆか

小学生:『つるばら村』シリーズ 作:茂市久美子

最後に笹沼さんからHugKum読者へメッセージを!

笹沼さん:親御さんの世代とは異なり現代の子どもたちは、動画やゲームなどといった手軽な娯楽に囲まれています。そもそも本を楽しむきっかけがなかったり、ハードルが高かったりなどと、本来本を好きになるはずの子でも動画に没頭している可能性が高いのではないでしょうか

スポーツと同様に、子どもによって読書に対して向き不向きというものがあります。しかし、読書は教えられるものであり、習えるものでもあります。ぜひお子さんに、本でしかあじわえない楽しさやおもしろさがあるということに気づかせてあげてください。本ってとっても楽しいですよ!

Yondemy代表に訊く!本に関する記事を全部チェック

Yondemy代表 笹沼さんに訊いた本に関する記事は、下記リンクからまとめてチェックできます。

「読書教育オンラインYondemy代表に訊く!本に関する疑問解決」は>>こちらから

「『毎日ゲーム』が『毎日読書』に変わる3つのポイントって?」「国語力って本を読まないとあがらないの?」などたくさんのお悩みに笹沼さんが回答しています。

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◆お話を伺ったのは…

笹沼颯太 | 株式会社Yondemy代表
2023年、東京大学経済学部経営学部卒。
教育に読書を取り入れる分野で第一人者の澤田英輔氏の指導を受ける。英語多読講師の経験も活かし、大学在学中の2020年4月に中学以来の友人と「Yondemy」を起業。「子どもの読書離れ」という課題の解決に向けて、同年12月にオンライン読書教育「ヨンデミーオンライン」のサービス提供を開始。2年間で累計3500人以上の会員登録者数を誇る。

文・構成/HugKum編集部

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