現役東大生が「本嫌いの子ども」のために起業!AI司書がお気に入りの本を探してくれるオンライン習い事とは?

うちの子、「本読まない」⇒「本に夢中!」に変わるオンライン習い事があった!

動画やSNSであらゆる遊びや勉強ができるようになった今ですが、やはり読書は大事。

お子さんが生まれたら読み聞かせをするし、幼稚園や小学校に通うと、読書の冊数を褒められたり、読書感想文が宿題になったりして、さらに本を読むことの価値を示されます。「本を読む子は勉強ができる子が多い」というのも、実感。でも、うちの子は読書が苦手……。

そんな苦手意識を払拭して子どもが読書好きになるオンライン習い事があるんです。

その名は「ヨンデミーオンライン(以下略してヨンデミー)」。

現役東大生が起業し、CEOの笹沼颯太さんをはじめ、11名のチームのうち9人が東大生、という読書教育のプロチームが、開発と運営を行っています。

中心となる3人は中学・高校と筑波大学附属駒場高校出身の同級生。

いったいどうやって子どもを本好きにできるのか。笹沼さんに聞いてみました。

子どもにいつも7冊の本を紹介してくれる

――ヨンデミーは、子どもを読書好きにするオンラインの習い事なんですね。どういう仕組みなんですか?

笹沼 まず、インターネットでヨンデミーの公式サイトに入り、登録をします。保護者様とお子さん、両方の登録をして、お子さんに簡単なアンケートに答えてもらうと、お子さんにふさわしい本をまず7冊紹介します。紹介した本の中から好きなものを読めばいいですし、簡単な感想を書いてもらえれば、さらにピッタリで夢中になれる本を探すことができます。3冊以上の感想を提出する、つまり残りのおすすめ本が4冊以下になると、改めて3冊分を紹介するので、読むほどに無制限に本が紹介されることになります。

保護者様のほうは、LINE登録をしていただくと、そちらでペアレンツサポートとして、ノウハウをシェアしたり、個別の悩み相談にお答えしたりできます。

 

起業の発想は、英語の多読講師などの経験から

――それだけで本が好きになるんですか? 保護者がいくら本をすすめても、図書館でいっしょに本を借りてきても、たいして読まずに放置されてしまいます。

笹沼 保護者の方がお子さんにピッタリの本を選ぶのは、意外に難しいのです。お子さんの興味の傾向や、ちょうどいい進度を見つけにくいんですね。保護者の方が面白いと思う本が、お子さんにとって必ずしも面白いとは限りませんし、「2年生用」と書いてある本でも、実は難しすぎて多くの2年生にはハードルが高い、ということも多いのです。

ちょうどいい本をよりよいタイミングで読んでいくと、読書量は伸びていきます。

私は学業の傍ら、英語の多読の塾講師をしていました。最初は絵ばかり多くて、英語は単語しか書いていないような絵本しか読めなかった中学生が、適切な教材を選び、難度を上げて読んでいくと、高2くらいで『ハリー・ポッター』が原書で読めるようになるという指導結果を数多く体験しました。国語の家庭教師をした経験も踏まえ、幼児や小学生の日本語の読書力も、適切に進度を上げると大きく向上することを実感し、筑波大学付附属駒場高校出身の同級生たちと東大在学中に㈱Yondemyを起業したのです。

 

ヨンデミーでは、「適切な本を適切なタイミングで」を実現するために、我々が独自に開発したAI司書を使います。お子さんの好みや読書の早さ、本人の「簡単・難しいの感想」その他の情報をAIを使って分析して、本を選びます。AI司書は、お子さんのプロフィールから適切な本を選びやすいですし、読んだ本の傾向、感想などをいただくと、さらにお子さんに合った本を選ぶことができるのです。「この本じゃ、簡単すぎた」というのなら少し難しい本を選択するなど、どんどんその子に合った本を提案できるようになります。

選んだ本に興味を持ったら、図書館で借りたり、書店で注文するなどして本を用意してください。そして読後の簡単な質問に答え、ヨンデミーでやりとりしていくことで、さらに前向きに本が読めるようになるんです。

 

8割理解できる程度の本が読む子を成長させ、語彙が増える

――AI司書はそんなにスゴイんですか? 親は何もしなくていい? ちょっと信じられないですが……。

笹沼 実際、ヨンデミーのユーザーのお子さんたちのデータが物語っています。2カ月、3カ月で夢中になり、本を読む冊数がほぼ0だったのが月に7冊ペースで普通に読んで行くお子さんは多いです。また、たとえば年長でヨンデミーで本を読み始め、最初はそれほど差はなくても、ヨンデミー受講生として本を読む子とそうでない子は、読書力にどんどん差が出てくるのです*1。また、同じ冊数でも継続することで読書力は上がり、適度に負荷をかける(難しい本に少しずつチャレンジしていく)と、負荷を一切かけなかった子よりも読書力は5倍の差がつくとシミュレーションできます。

読書力を伸ばすためには、8割程度理解できる本を読むといいとされています。知らない言葉が出てくることで、語彙が増えていくからなんです。でも、難しすぎても楽しめません。無茶なレベルアップがお子さんに読書への苦手意識を植え付けるおそれがあります。だからこそAI司書による適切な選書が大事なんですね。保護者の方は、お子さんが「読みたい!」と思う本を、お子さんの目の前に届けてあげてください。

 

もちろん、ヨンデミーでは保護者の方の適切なフォローも大切だと考えます。たとえば、「本は自室ではなくてリビングに積んでおきましょう」などとおすすめします。お子さんが読みたいときにさっと手にとれる環境づくりをお願いしています。また、お子さんがまだスマホを使い慣れていないなら、一度本の感想を紙に書きとってスマホに書き写す手伝いをしてあげるなど、さりげない後押しをしていただくと、ますます伸びていきます。

ただ、あくまでお子さんが楽しむことを主体に考えることや、本の選択はAI司書に任せるなど、ヨンデミーのシステムにうまく乗っていただけると、ありがたいですね。

子どもたちが動画に慣れる世の中で、「本」を読む意味とは?

(株)Yondemyのスタッフ。写真の7名はみな筑波大学附属駒場高校出身の同級生。上段右端が代表取締役笹沼さん、その隣が取締役武川さん

――最近の子は動画に夢中で、本は5分も続けて読んでいられない子が多いですよね。親も「それは問題だ」と思いながら見せてしまう。罪悪感を持ちながら、結局動画に頼り、読書から遠ざけてしまっているのかも……。

笹沼 動画が悪いわけではないんです。でもそれだけでは……。動画を見るという行為は受動的ですよね。それに、見続けるために、効果音やフラッシュが連発されて刺激を与えられるのに慣れてしまう。一方、読書は、自分のスピードで物語の理解を進めていきます。映像がない分、そこから養われる想像力は大きい。自分で読み進めるための忍耐力もごく自然に養われていきます。その積み重ねが、深く考え、自分の世界を構築できる力につながっていくのではないでしょうか。

今は、公共の場で騒いでいるお子さんに過剰に厳しい社会で、保護者の方が、お子さんを静かにさせようと苦心していらっしゃるのはよくわかります。レストランでちょっと待っている時間に動画やゲームを与えてお子さんをおとなしくさせることが多いですよね。ですが、それが読書に変わったら、保護者の方もお子さんも嬉しく誇らしいかもしれません。

本じゃなきゃいけないわけではありません。でも動画でなく本を読む選択肢も自然に持てるといいな、と我々は思っています。

 

読書をする子は偏差値が上がる!?

――ところで、「本が好きな子は勉強ができる」という印象がありますが、それは根拠がありますか? だからこそ、パパママは子どもに読書好きになってほしい、という願いがあります。

よく言われるのは、「読書好きだと国語の成績がいい」ということですが、国語だけではありません。

算数の計算問題はできても、文章題でつっかかる。これは理科や社会でも起こっていることです。教科書は難しいのです。たとえば社会の教科書は4年生の終わりくらいの内容ですと、大人の小説以上に難易度が高いという結果が出ています。これでは理解も進まない、自分で復習もできない、成績も上がりません。そして自信を失い、自己肯定感が下がっていきます。この苦手意識がお子さんを萎縮させ、勉強への意欲を失わせていきます。

しかし、読むことに慣れ、いつも読めないちょっと難しい本が読めたとなると、子ども自身もうれしい。自信もついて、本を読むことが楽しくなっていきます。そして、これまで難しいと思っていた教科も、教科書がしっかり理解できるようになることで、興味を追求できるようになります。

実際、本を読むことで偏差値が上がるというデータもあります。

 

 

ゲーム性を持たせて会員同士が楽しく競ったり集ったり

――なるほど、適切な本を選んでもらって読み進めていくことで、読書が好きになり、勉強もうまくいくということですね。でも、子どもは飽きっぽいものです。最初は意気込んでいても、そのうち読むのを辞めてしまうのではないかと心配です。

 

本を読み終わるような時期にさりげなく「読みましたか?」と連絡するなど、タイミングを逃さず声をかけます。また、質問や感想は長い文章を求めるとつらくなるので、選択肢してタップするだけ、といったように、直感的に答えられるものを多くしています。幼児の方でも答えやすいと思います。

また、ヨンデミーはお子さんが好みそうなゲーム性を持たせています。読むとバッジがもらえたり、読んだ文字数をカウントしたり。小学校では「何冊読んだか」の冊数を書きますが、それだと難しくて厚い本を読むと速度が遅くなり、冊数が伸びず、お子さんのモチベーションが下がることもありますよね。それなので、文字数にしているのです。文字数だと25000とか10万とか、大きな数字が自分の成果になる。自分の大きな成長が目で見えると達成感が得られます。

また、友達の感想も見られるので、「この子、私と同じ本を読んでいる」など、親近感がわきます。

今後はお子さん同士が本のおすすめし合ったり、感想にスタンプを押す機能を作りたい。本を通じて友達ができていく楽しみを味わってもらいたいな、と思っています。

 

 

また、僕らも動画で話しかけ、子どもたちのコミュニティの一員となります。本のあらすじを動画で示したりして、動画好きなお子さんにも取り入れやすいように工夫しています。

お子さんの質問、また保護者の方の悩みにも、チャットやメールで素早く答えるようにしています。そうしたきめ細かいフォローで、飽きさせない、楽しませる雰囲気づくりをしています。だから、継続率98.3%*です。1カ月のお試し期間を利用して、実際に使ってみていただきたいですね。

 

*2020年8月期~10月期の平均受講継続率です。

 

オンライン習い事「ヨンデミー」とは

子ども独自の興味や読書力に合わせた本の選定や、読書環境のアドバイス、読書内容のアウトプットなどをオンラインとチャットを使ってきめ細かくサポート。

入会金無料 月額料金2980円(兄弟割引2人目以降 1,000円割引)
おすすめ冊数無制限 本棚24時間記録可能 ミニレッスン12/月 会員コミュニティ組織あり。 ご相談窓口相談し放題
現在、30日無料キャンペーン実施中!

申し込みはこちらから

お話を伺ったのは… 

株式会社Yondemy代表
笹沼颯太

東京大学経済学部経営学部4年(筑駒中高卒)。

教育に読書を取り入れる分野で第一人者の澤田英輔氏の指導を受ける。英語多読講師の経験も活かし、2020年4月に中学以来の友人と「Yondemy」を起業、同年12月に「ヨンデミーオンライン」のサービス提供を開始。

取材・文/三輪 泉

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