離乳食の調味料はいつから使う?選び方のポイントや量の目安、おすすめ調味料を厳選。

こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。料理に欠かせない調味料。味に変化をつけるためにも欠かせないものですが、離乳食の基本は薄味。あまり使いすぎてはいけないというのは分かっていても離乳食の本を見ると”少々”という書き方しかしていないので「どの程度使ったらいいのかわからない」と疑問に思うママも少なくありません。今回は離乳食に使う調味料についてご紹介します。

いつから使っていい?離乳食の調味料の進め方

もし今、調味料を使わなくても赤ちゃんが離乳食を食べているのであれば、無理に使わなくてもOKです。昆布やかつお節のだしを使えば、調味料がなくても十分おいしいです。少し変味に変化をつけたいのならば、調味料は、離乳食後期からがおススメです。しかし、入れるとしてもほんの少しでOKです。

離乳食の時期別、調味料の量の目安

離乳食の本によく書いてある、調味料少々の”少々”はどれくらいの量なのか気になりますよね。時期別にご紹介します。下記の量は1食に使えるその調味料の最大の量。例えば離乳食後期の食事に、みそ汁に味噌、おかずにしょう油を使う場合は、2つを足して最大量の0,5gまでにとどめましょう。

離乳食後期の目安

しょう油 0.5ml

味噌 0.5g

塩 0.1g

離乳食完了期の目安

しょう油 0.7ml

味噌 0.8g

塩 0.1g

とても少ない量なので、測るのも難しいですね。目安は、しょう油1,2滴。味噌はあずき程度と思ってください。

 

離乳食のおすすめ調味料は「しょう油」と「味噌」

離乳食期に特におすすめの調味料は、しょう油と味噌。この2つは毎日の離乳食づくりに欠かせないものです。しょう油と味噌を中心にしながら離乳食づくりをしてみてください。砂糖も後期から使えるようになりますが、食材そのものの甘みをまずは大切にしてもらう方が先決。例えば、普段大人が砂糖を使うところを、さつまいもやかぼちゃ、おやつにはバナナも使ってみるなどすると自然な甘みでおいしいです。砂糖を使うならごく少量を心がけましょう。

また、離乳食完了期頃からケチャップやマヨネーズも使えるようになってきますが、大人のように「器に出して塗って食べる」食べ方ではなく、しょう油や味噌のように隠し味に使う程度にとどめます。ケチャップやマヨネーズは刺激的な味ですので「極たまの変化」として使用しましょう。

 

離乳食の調味料に「酒」や「みりん」は使っていい?

「離乳食の調味料に酒やみりんを使ってもいいか?」という質問を時々受けます。しっかり加熱してアルコールをとばせば、離乳食から使えます、と説明させていただいています。ただ、私自身が子どもの頃、酒やみりんを使った食事がとても苦手で、食べた後に気分が悪くなることも何度かありました。なので酒やみりんは、あえて離乳食期に使わなくてもいい調味料に分類しています。

その他の調味料の進め方と使い方

コンソメ

市販コンソメスープの素を使い始めるのは離乳食完了期ごろからです。下に記載した手作りコンソメの場合は中期からOK。気にかけるポイントは塩分。後期までの赤ちゃんには少しの塩分しか必要ありませんので、市販のものを使用するときは注意しましょう。

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バター・油

バターや油は離乳食後期以降から使用してOKですが、1食当たり0.5ℊまでの少量にとどめましょう。消化に負担がかかるため、毎食は避け、必要なときだけにしましょう。

ケチャップ

ケチャップも離乳食後期後期以降からの使用になります。油と同じく1食当たりの量は0.5ℊまで。ケチャップの中には砂糖や添加物が含まれるため、少量を守り、味のアクセント程度にしてくださいね。

離乳食の調味料を選ぶポイント

私が調味料を選ぶ時にチェックしていることは「原材料」。裏面表示を見てシンプルな材料で作られているもの。例えば味噌なら「米、大豆、麦、麹、塩」。このような材料が使われていて、他に添加されていない味噌を選びます。しょう油の場合も同じ。「大豆、小麦、食塩」などシンプルなものをチョイス。そういった調味料はこれまで使っていたものよりも少しお高めかもしれませんが、すぐになくなるものでもないのでこだわって選んであげてください。

離乳食に使える!おすすめ無添加調味料

離乳食にはシンプルな材料で作られた「無添加」の調味料を選んであげてください。無添加の調味料といっても、スーパーには様々なメーカーのものがあり「どれを選べばいいか分からない」と迷ってしまいますよね。そこで私が使っているおすすめの調味料をご紹介します。

おすすめの無添加味噌3選

フンドーキン 無添加合わせみそ

まろやかで赤ちゃんにも使いやすい味です。

はつゆき屋 鹿児島の麦みそ

材料が自然なもので甘い味噌です。甘い味噌がお好みの方はぜひ!

ひかり味噌 無添加にこだわっています

信州の味噌なので少し赤め。コクがあってみそ汁がピシッと決まります。

 

無添加味噌もたくさんあるので悩んでしまいますが、選ぶポイントは「自分が好きな味噌の色に近いものを選ぶ」ということ。白っぽい味噌が好きなら白い味噌を選びますし、赤が好きなら赤い味噌を選びます。私の場合、3種類の味噌を買ってきて、大きなタッパーに入れ「自家製合わせみそ」でみそ汁をいただいています。大人は、その日の気分によって赤を増やしたり白を増やしたりしています。「昨日が赤だったから、今日は白っぽい味噌にしようか」なんて日によって味に変化があると毎日の離乳食も楽しいですね。

おすすめの無添加しょう油3選

キッコーマン 特選有機本醸造しょうゆ

値段がお手頃なので、スーパーに並んでいると手に取ります。

 

フンドーキン 有機栽培丸大豆しょうゆ 濃口

まろやかな味のしょう油で、どんな料理にも使いやすいです。

イチビキ 無添加国産しょう油

国産大豆を使っているというところも安心材料な上、お手頃価格です。

 

調味料も食材も共通することですが、選ぶ時に大切なポイントは「赤ちゃん目線に立って選ぶ」ということ。調味料の使い方は、食事において将来、どう育ってほしいかな?というママの重視する視点を持つと選びやすいと思いますよ。

 

中田 馨(なかた かおり)

 

 

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで3000人が受講。

離乳食インストラクター協会HP 

中田馨の和の離乳食レシピブログ

 

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